【具体例つき】株式投資の財務分析ツールならGMOクリック証券がおすすめ(理論株価計算ツールの使い方と注意点)

財務分析ツール 割安株(バリュー株)投資
この記事ではこんな疑問にお答えします。

  • 「割安株に投資したいけど、銘柄選びに使えるツールはある?」
  • 「複数年分の財務データを分析するのは時間がかかって大変。もっと早く分析できるツールはないだろうか?」

割安株投資をしたいという方におすすめなのは企業の財務分析をして理論株価(企業価値)を計算することです。理論株価を使えば株価の割安度を合理的に判断できますので銘柄選びがしやすくなります。

しかし、通常、財務分析には多大な手間がかかります。毎日、仕事や家事、育児などで忙しい方は、そんなに時間をとれないですよね?

そこで、おすすめなのが財務諸表を簡単に分析できるツールを活用することです。

特に、私がよく使っていておすすめなのがGMOクリック証券 の財務分析ツールです。GMOクリック証券の口座保有者なら無料で利用できるうえ、理論株価による割安度診断が簡単にできますので便利です。

本記事ではGMOクリック証券 財務分析ツールの特徴と使い方、投資判断をまちがえないための注意点について紹介します。

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GMOクリック証券の財務分析ツールの4つの機能

GMOクリック証券の財務分析ツールは、以下の4つの機能があります。

名称内容
株価分析企業価値評価手法による理論株価を算出し、実際の株価と比較したときの割安度を診断する
経営分析バリューチェーン分析と経営効率分析により、企業の経営状況に問題点がないか診断する
財務諸表分析最大10年分の貸借対照表(BS)、損益計算書(PL)、キャッシュフロー計算書(CS)の変化から経営状況をチェックする
シミュレータ将来の業績成長を加味した株価分析(理論株価による割安度診断)をする

さらに、上記の機能の中には、最大3社までの比較機能がついているものもあります。同業他社と比べることでどちらのほうが投資に適しているか判断しやすくなるというメリットがあります。

特に、私がよく使っていて、重要だと考えるのは「株価分析」と「財務諸表分析」機能です。この2つを中心として、以下で各機能について詳しく解説します。

GMOクリック証券の財務分析ツールはもともとシェアーズという会社が有料で提供していた投資情報サービスをGMOクリック証券が受け継いで提供しています。

有料級のツールを無料で使えるというのはありがたいですね。日本株で投資したいならGMOクリック証券 を使うのがおすすめです。

財務分析ツール1:株価分析機能の使い方

1つ目の機能は株価分析機能です。この機能を使うことで、企業の理論株価がわかり、株価の割安度を簡単に診断できます。

ここでいう理論株価とは、企業価値評価手法(バリュエーション)により計算した数値です。

企業価値評価手法はM&Aなどで買収金額を決めるときなどによく使われる手法であり、企業価値(株式の価値)を合理的に決められることがメリットです。

企業価値評価手法の考え方を簡単に説明すると、以下のようになります。

企業価値評価手法の考え方
  • 企業の経済的価値(株主価値)= 現在保有する資産の価値(負債を控除した実質的な資産価値)+ 将来稼ぐであろう利益(事業価値)
  • 企業価値を1株あたりの金額に換算したものが理論株価
  • 実際の株価が理論株価より安いとき、その株式は割安(逆の場合は割高)

下図のようなイメージです。

理論株価による投資判定

理論株価による投資判定のイメージ図

もちろん理論株価の計算方法は人によっていろいろなやり方がありますし、将来の業績見通しによっても大きく変わります。したがって、絶対的に正しい理論株価があるわけではなく、目安でしかありません。

しかし、人気の銘柄であっても冷静に理論株価を計算してみると圧倒的に割高なことがよくあります。逆に知名度がなさ過ぎて株価が割安に放置されている銘柄もよくあります。

明らかに割高な銘柄を避け、割安~適正株価の銘柄に投資するだけでも株式投資の成功率は高まります。財務分析ツールの結果を投資判断の目安として使うことをおすすめします。

企業価値評価手法による理論株価の計算方法と使い方の注意点については以下の記事にまとめてありますので、詳しく知りたい方はこちらもどうぞ。
理論株価(適正株価)の計算方法と使い方の注意点。おすすめは企業価値評価手法

株価分析機能の閲覧方法

例えば、auブランドの携帯で有名な大手通信事業会社のKDDIについて、GMOクリック証券の理論株価を見てみましょう。

GMOクリック証券にログイン後、KDDIのページを検索します。表示された企業情報の中で、「財務分析」タブをクリックすると、以下の画面がでてきます。

GMOクリック証券の財務分析ツールの画面

GMOクリック証券の財務分析ツールの画面の例

事業価値と財産価値を足して、有利子負債を差し引いた結果、理論株価は2789円となっています。上図の時点におけるKDDIの株価は2935円で理論株価に近いため、フェアバリュー(適正な株価)であることがわかります。

理論株価の割安度でスクリーニングすることもできる

さらに、GMOクリック証券では理論株価に対して実際の株価の割安度でスクリーニングすることもできます。

割安度によるスクリーニング方法は以下のようになっています。

GMOクリック証券にログイン後、「株式」-「スクリーニング」をクリックします。

GMOクリック証券のスクリーニング画面に遷移する

GMOクリック証券のスクリーニング画面に遷移する

スクリーニング画面が表示されたら、ランキング項目の中の「割安度」をクリックすると、理論株価に対する割安度で順位付けされた結果が出てきます。

割安度でスクリーニングする

割安度でスクリーニングする

さらに、PERやPBR、ROEなどを使って、複数の条件でスクリーニングすることもできます。

複数の条件でスクリーニングする1

複数の条件でスクリーニングする1

スクリーニング条件を設定して、「再検索する」をクリックします。

複数の条件でスクリーニングする2

複数の条件でスクリーニングする2

複数の条件でスクリーニングされた結果が、割安度でランキング化されて出てきます。GMOクリック証券 を使えば、割安株を簡単に探すことができますので便利です。

ただし、あまりに株価が割安な銘柄の中には業績が悪化している銘柄が多いです。投資する前には業績もチェックしてから行うとよいです。

割安株投資に興味があるなら⇒ GMOクリック証券

注意点1:短期的な株価は理論株価に向かって動くとは限らない

ただし、理論株価を使うときに気を付けないといけないのは、短期的な株価は理論株価に近づくとは限らないということです。

なぜなら、理論株価は経済的な企業価値を表していますが、実際の株価は需要と供給のバランスで決まるため、実際は価値と価格が乖離することがよくあるからです。

価値と価格は乖離することがあるが、長期的には連動する

イメージしやすくするため、ペットボトルの水の例で説明します。

通常は100円で売られているペットボトルの水を1000円で売ろうとしたらどうなるでしょうか?全く買う人は現れず、結局100円に値下げしないと売れないでしょう。つまり、価格=価値の状態です。

しかし、大地震が起きて飲み水不足になった場合はどうでしょうか?この場合、1000円でも買う人はたくさんいると思います。なぜなら、需要が供給をはるかに上回るため、本来の価値を上回る値段でも買う人が現れるからです。

一方、長い時間が経って、水不足が解消したときはどうなるでしょうか?再びペットボトルの水が100円でしか売れなくなります。

つまり、短期的には価値と価格が乖離することはありますが、長い目でみれば価値と価格はおおむね連動するということを意味しています。

価値と価格が乖離するときのイメージ図

価値と価格が乖離するときのイメージ図

理論株価を使う場合は、長い目でみてじっくり待つことが大事

ペットボトルの水の例のように、株式も需要が供給を上回れば、価値と価格が乖離することはよくあります。むしろ、株式の価値はペットボトルの水よりもはるかにわかりにくいので、乖離が大きくなりやすいです。

しかし、ペットボトルの水と同じように株価も長い目でみれば本来の企業価値に連動します。なぜなら、企業が事業を拡大して利益が増えた場合、「企業価値の向上に比べて株価が割安だから買いたい」と考える投資家が増えるためです。

したがって、理論株価を使って投資する場合、短期的な株価変動に惑わされてはいけません。長い目でみてじっくり待つことが大事です。

注意点2:将来の利益は事業環境の変化や経済情勢によって左右される

理論株価は簡単にいうと、現在の会社の資産価値と将来稼ぐ利益の合計です。もし将来の利益が予測と違った場合、理論株価は大きく変わってしまいます。

事業環境や経済情勢が変わったときには見直しをする必要があります。

たとえば、GMOクリック証券 の理論株価は1年に1回の決算後に更新されます。少なくとも1年に1回は見直しをするとよいです。

さらに、業績の変化は四半期決算ごとにわかります。もし業績が悪化していることがわかったら、将来の理論株価低迷を先取りして早めに売却などの対応をすることをおすすめします。

財務分析ツール2:経営分析機能の使い方

経営分析機能ではバリューチェーン分析と経営効率分析のグラフが見られます。

たとえば、KDDIの場合を見てみましょう。

GMOクリック証券にログイン後、KDDIのページを検索します。表示された企業情報の中で、「財務分析」-「経営分析」タブをクリックします。

「経営分析」画面遷移する

「経営分析」画面遷移する

上部に表示されたのがバリューチェーン分析結果です。以下のように、資金調達(株主資本)→ 投資(固定資産)→ 仕入(買入債務)→ 生産(棚卸資産)→ 販売(売上高)→ 回収(売上債券)の順に企業の業務プロセスに沿って資金がどこに配分されているかを表しています。

バリューチェーン分析結果

バリューチェーン分析結果

各項目が順調に拡大している場合は、事業がだんだんと成長していることを表しています。

バリューチェーン分析の下に表示されるのが、経営効率分析結果(ROICツリー)です。5年、または10年間の投下資本利益率(ROIC)とその要因が示されています。

経営効率分析結果

経営効率分析結果

ROICが高いほど投資効率がよい(=優良企業)ことを表しています。ROICが向上(または悪化)している場合は、その原因が何かを分析することで、今後の業績を推測する手掛かりになります。

成長のバランスが崩れている場合は要注意

バリューチェーン分析で特に注目したいのは、各項目がバランスよく成長しているかどうかです。特に、生産(棚卸資産)が急増しているのに、販売(売上高)が伸びていない場合は要注意です。

棚卸資産(つまり、在庫)をたくさん買ったのに販売が伸びていないというのは、現金を回収できていないことを意味しています。一時的な棚卸資産の増加であればよいのですが、もし長期間続いた場合、現金がなくなってしまって倒産する可能性があります。

危険なサインを見つけたら、注意深くその理由を探ることをおすすめします。

財務分析ツール3:財務諸表分析機能の使い方

財務諸表機能では、最大10年分の貸借対照表(BS)と損益計算書(PL)、キャッシュフロー計算書(CS)を見ることができます。

各表は以下の情報を表しています。

  • 貸借対照表(BS):会社の保有資産と負債、その差額である純資産の内訳
  • 損益計算書(PL):売上や利益の大きさ
  • キャッシュフロー計算書(CS):現金の増減の大きさと内訳

多くの個人投資家は損益計算書の内容(売上や利益の増減)や個別のニュースで売買しがちです。しかし、貸借対照表やキャッシュフロー計算書も併せてチェックすることで真の有望株を見分けることができます。

各表でチェックすべきポイントはたくさんありますが、最低限チェックしておきたいポイントとして以下があります。

表の名称チェックすべきポイント
貸借対照表・純資産に対して負債が大きすぎないか
・純資産は順調に増えているか
・棚卸資産や無形固定資産が大きすぎないか
損益計算書・売上、利益が順調に増えているか
・売上に対して利益が小さすぎないか
キャッシュフロー計算書・営業キャッシュフローがプラスになっているか
・投資、財務キャッシュフローがプラス方向に大きい状態が続いていないか

上記のチェックポイントに問題がある場合、いくら株価が上り調子だとしても投資するのは控えておくべきです。業績や財務の実態が伴わない株価上昇は長続きせず、いつか急落するからです。

逆に、上記のポイントを兼ね備えているのに、株価が割安な場合もあります。特に、中小型銘柄は優良株なのに知名度がなくて株価が割安という場合が大企業に比べて多いです。

このような銘柄を見つけたら、長期投資に適しています。

財務諸表を見ればわかる、優良企業の具体例

財務が良好な企業の例として、幼児活動研究会(幼稚園、保育園における体育指導サービスを手掛けている会社)の財務諸表を見てみましょう。

まず、貸借対照表は以下のようになっています。

幼児活動研究会の貸借対照表

幼児活動研究会の貸借対照表

一目見てわかるのは、純資産が負債に対して大きく、徐々に増加していることです。資産の中身も現金等が多くて、棚卸資産・無形固定資産はほとんどありません。財務状況は盤石であり、数年の間に倒産することはほぼないであろうと考えられます。

次に、損益計算書は以下のようになっています。
幼児活動研究会の損益計算書

売上・利益が徐々に増加しているうえ、営業利益率が約16%で高いです。日本の上場企業の中では営業利益率が10%以上あれば高いほうですので、幼児活動研究会は利益率が高い(競争力が高い)ビジネスをしていることがわかります。

次に、キャッシュフロー計算書は以下のようになっています。

幼児活動研究会のキャッシュフロー計算書

幼児活動研究会のキャッシュフロー計算書

営業キャッシュフローがほぼ毎年プラスになっていることがわかります。一方、投資キャッシュフロー、財務キャッシュフローはときどきプラスになることはありますが、常に大きなプラスになっているわけではありません。

つまり、投資資金の取り崩しや財務(借入)による資金調達に頼っているわけではなく、営業キャッシュフロー(本業そのもの)により事業を遂行できていることがわかります。

以上の分析から、幼児活動研究会が優良企業であることがわかります。

このような分析は通常であれば幼児活動研究会の決算書を複数年並べて数字の変化を比較しないとわかりません。かなり手間のかかる作業なのですが、それを簡単にできることがGMOクリック証券の財務分析ツールの良いところです。

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長期投資におすすめできない企業の財務諸表の具体例

比較のため、財務に問題があって、おすすめできない企業の例も示します。

以下に、ある不動産業の会社の貸借対照表を示します。

ある不動産会社の貸借対照表

ある不動産会社の貸借対照表

一目見てわかるのは、負債が多いことです。また、棚卸資産が徐々に増えている一方、現金が徐々に減っています。だんだん資金的な余裕がなくなっていることがわかります。

ある不動産会社の損益計算書

ある不動産会社の損益計算書

次に、損益計算書は以下のようになっています。

以前は売上・利益が伸びていましたが、直近2年は利益が大きく減少しています。昨年は純利益がマイナスになっています。

次に、キャッシュフロー計算書は以下のようになっています。

ある不動産会社のキャッシュフロー計算書

ある不動産会社のキャッシュフロー計算書

以前は営業キャッシュフローが大きくプラスでしたが、近年はマイナスになることが多くなっています。代わりに財務キャッシュフローがプラスになっていることが多く、借入などで資金を調達していることがわかります。

以上のことから、この不動産会社は経営が厳しくなっており、あまり投資には向いていないことがわかります。

もちろん、今すぐ倒産するわけではないですし、状況が改善する可能性はあります。もし復活できれば逆に大きな利益になる可能性もありますので、復活に賭けるという考え方もあります。

しかし、苦しい状況の企業に投資すると、精神的な負担になり、落ち着いてみていられなくなることが多いです。

できるだけ手間暇をかけずに落ち着いて長期投資したいという方は、前期の幼児活動研究会のような優良企業に投資するほうがおすすめです。

財務分析で失敗を予防するなら⇒ GMOクリック証券

他社比較機能も便利

貸借対照表・損益計算書の内容を、他社と比較することも可能です(最大3社まで)。企業の特徴が簡単にわかりますので、投資する前に競合企業と比較してみるとよいです。

たとえば、幼児活動研究会と育児業界大手のJPホールディングス(JPHD)を比較してみます。

幼児活動研究会の「財務諸表」画面を開きます。「財務諸表」タブの下にある「比較銘柄」の「追加・削除」をクリックします。

比較銘柄を追加する1

比較銘柄を追加する1

JPホールディングス(JPHD)を検索し、比較銘柄リストに追加したのち、更新ボタンを押します。

比較銘柄を追加する2

比較銘柄を追加する2

さらに、「JPHD」のチェックボタンを押すと、幼児活動研究会とJPHDの比較画面になります。

比較銘柄を追加する3

比較銘柄を追加する3

貸借対照表をみると、JPホールディングスの総資産は幼児活動研究会の約2.5倍もあり、規模がかなり違うことがわかります。一方、JPホールディングスは有利子負債が大きいため、純資産は幼児活動研究会とあまり変わりません。

貸借対照表(BS)の比較

貸借対照表(BS)の比較

つまり、資産の質は幼児活動研究会のほうが良いです。

次に、損益計算書をみると、売上高はJPホールディングスのほうが5倍くらい大きいです。しかし、実は幼児活動研究会の営業利益や純利益はJPホールディングスとあまり変わりません。つまり、幼児活動研究会は高利益率のビジネスをしている(競争力が高い)ことがわかります。

損益計算書(PL)の比較

損益計算書(PL)の比較

総合的にみると、JPホールディングスよりも幼児活動研究会のほうが投資先として優れていると考えられます。GMOクリック証券 の財務分析ツールを使えば、このような他社比較もできますので便利です。

財務分析ツール4:シミュレータ機能の使い方

1つ目に紹介した「株価分析」機能の弱点は、過去の利益をもとに理論株価を計算しているため、成長株の理論株価が低めにでやすい(割高と判定されやすい)ことです。

このデメリットを補うための機能が「シミュレータ」機能です。

「今後は売上成長率や営業利益率などがどのくらいになりそうだ」というのを想定して、以下のパラメータを設定すると、今後の成長を考慮した理論株価を計算することができます。

シミュレータ機能のパラメータ

シミュレータ機能のパラメータ

現在の株価が割高でも、今後の成長を考慮したときに割安なのであれば、長期投資する価値はあります。

高成長企業は「シミュレータ機能」、ある程度成熟した企業は「株価分析」機能というように使い分けるとよいです。

注意点:成長が持続しなかった場合は株価が急落する可能性がある

ただし、気をつけたいのは過去の高成長が持続するかどうかです。もし期待に反して成長が止まってしまうと、株価が急落する可能性があります。

将来の業績は企業努力だけでなく、経済環境や競合企業の出現などによっても大きく変わります。プロでも予想しづらいものですので、よほど自身がある場合以外は無理に成長株を狙わなくてもよいです。

比較的将来を予測しやすい成熟企業で割安株を探す(「株価分析」機能を使う)ほうが個人投資家に適していると思います。

GMOクリック証券の理論株価を使った投資の例

理論株価の使い方の例として、私が2016年に購入した「中央自動車工業」の取引事例を紹介します。

中央自動車工業は国内向けコーティング剤や海外向け自動車補修部品など自社企画の自動車用品を販売する会社です。高付加価値品の販売が国内、海外で好調な会社です。東証2部上場でややマイナーな企業ですが、好財務な企業として定評があります。

中央自動車工業の長期の業績推移をみると、リーマン・ショックのころに一時低迷していますが、2012年以降は売上も営業利益もほぼ右肩上がりです。

中央自動車工業の業績(~2016年)

中央自動車工業の業績(~2016年)

一方、GMOクリック証券の財務分析ツールで理論株価(株主価値を発行済株式数で割ったもの)と実際の株価(市場価値を発行済株式数で割ったもの)の関係を見てみると、以下のようになっていました(株主価値 → 理論株価、市場価値 → 実際の株価と置き換えて見てください)。

GMOクリック証券の財務分析ツールによる中央自動車工業の理論株価診断

GMOクリック証券の財務分析ツールによる中央自動車工業の理論株価診断結果

理論株価に対して実際の株価は約42%も割安となっていました。株価が大幅に割安であるうえ、今後も業績の拡大が期待できて好財務であるため、長期保有できると考えて購入しました。購入時の単価は890円でした。

購入したのちは、四半期ごとに決算報告書を見ていったところ、期待通り順調な業績拡大が続きました。

中央自動車工業の業績

中央自動車工業の業績(~2018年)

業績拡大とともに株価も徐々に上がっていき、一時は2100円を超えたこともあります。買値の2倍以上になったわけです。

中央自動車工業の株価チャート

中央自動車工業の株価チャート

しかし、2018年4~6月期の業績にやや陰りが見えたのに加えて、2018年春頃から米中の貿易摩擦や日米の自動車関税の問題などで自動車業界全体に逆風が吹き始めました。この時の理論株価は以下のようにまだ割高ではありませんでしたが、以前ほど割安ではなくなっていました(約21%の割安)。

GMOクリック証券の財務分析ツールによる中央自動車工業の理論株価診断(2018年8月まで)

GMOクリック証券の財務分析ツールによる中央自動車工業の理論株価診断

自動車業界は業績が景気に左右されやすいという特徴があります。早めに売却して利益確定するほうがよいと考えて、2018年8月に中央自動車工業の株を売却しました。

高値からはだいぶ下がってしまいましたが、それでも1601円で売却できました。

以下が実際の取引履歴です。

中央自動車工業の取引履歴

中央自動車工業の取引履歴

最初に100株を8.9万円で購入し、2年間の保有後に約16万円で売却しています。この間、3回の配当で合計0.6万円を得ています。

つまり、約2年間の保有で87%の利益を得られました。

中央自動車工業の保有期間(2016年11月4日~2018年8月6日)におけるTOPIXの騰落率を調べると、約29%です。中央自動車工業への投資はTOPIX連動型のインデックスファンドの成績を大きく上回っており、この投資は成功であったといえます。

中央自動車工業の事例のように、GMOクリック証券 の理論株価を目安として使うことで株価の割安度を判断できます。

まとめ

本記事ではGMOクリック証券の財務分析ツールの特徴と使い方、投資判断をまちがえないための注意点について紹介しました。

もちろん、本ツールにはいくつかの注意点がありますので、これだけですべてを判断できるわけではありません。

しかし、本ツールを使えば、通常は手間暇がかかる財務分析を手軽に行えるうえ、割安株を見つけるのも簡単です。有望な銘柄を発掘するための時間を短縮できるので、毎日忙しい投資家の方に適しています。

GMOクリック証券の財務分析ツールは口座保有者であれば無料で使えます。もちろん口座開設、維持費用もかかりませんので、財務分析ツールだけを使っても損することはありません。

財務分析や理論株価診断に興味がある方は、GMOクリック証券 の口座を作っておくことをおすすめします。

「割安株の判断基準があればいいのに」と思ったことがある方へ

実は、企業価値評価手法を使うことで、妥当な株価(=理論株価)は計算できます。

理論株価というと難しそうに感じますが、無料で使えるツールもありますので、実はそんなに難しくありません(もちろん活用する上で注意すべき点はあります)。

銘柄選びでいつも迷ってしまうという方には理論株価を使った割安株投資がおすすめです。

割安株(バリュー株)投資
ロイナビ

長期投資ブログ「ロイナビ」の管理人。主に割安株やインデックスファンドに投資しています(成長株にも興味があります)。

株や投資信託の選び方のノウハウやお得情報などを発信しています。

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