投資といえば、一部の富裕層や情報通の人たちが行うものというイメージがあります。投資を始めるのはハードルが高いと感じる方もいるかもしれません。

スマホで少額から資産運用できるアプリはないですか?

最近は数百円から少額でスタートできるスマホ証券もあります。スマホアプリを使って簡単に操作できますので便利です。
少額投資では大きな利益は得にくいですが、失敗しても大きな損にはなりません。投資に興味があるなら、まずは練習のつもりで少額投資から始めてみるとよいです。
本記事では少額から始められる、スマホ投資アプリランキングとそれぞれの特徴について紹介します。
先に結論からいうと、本記事で挙げるスマホ証券はそれぞれメリット・デメリットがあります。自分の用途やかけられる時間、投資経験などで選ぶとよいです。
- はじめての投資ならロボアドバイザー(ウェルスナビ
、THEO(テオ))やLINE証券
がおすすめ
- ある程度慣れて、自由に投資したくなってきたら【SBIネオモバイル証券】
やストリーム(STREAM)
、ferci
、ワンタップバイ
がおすすめ
- 本格的に投資したくなった場合、大手証券(SBI証券
や楽天証券
など)のPC、Webブラウザ版にステップアップするとよい

個人的には、日本株を1株から売買できる【SBIネオモバイル証券】がお気に入りです。手数料が格安で取扱銘柄も豊富なので、初心者から熟練者まで幅広く適しています。
私も【SBIネオモバイル証券】の定期買付機能を使って、複数銘柄を毎月1~3株くらいずつ積立投資しています。
ランキング | スマホ投資アプリ | 投資対象 | 最低投資額 | 銘柄選びの自由度 | 手数料 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 【SBIネオモバイル証券】![]() | 日本株(1株~) | 数百円~ | 高い | 格安 |
2 | LINE証券 | 日本株(1株~) | 数百円~ | 低い | 日中取引は安い |
3 | ロボアドバイザー (ウェルスナビ | 米国ETF | 10万円~※1 | すべてお任せ | 預かり資産の1%(現金部分を除く、年率、税別) (ただし、割引制度あり) |
4 | ワンタップバイ | 日本株、米国株 | 1000円~ | 低い | 0.5~1.0% |
5 | ferci | 日本株(1株~) | 数百円~ | 高い | 0.5%(単元未満株、税別) |
6 | ストリーム(STREAM) | 日本株(100株~) | 数万円~ | 高い | 無料 |
補足 | 大手証券のスマホアプリ | 日本株など | 数万円~ | 高い | 比較的安い |
関連記事:
少額投資可能なスマホ投資アプリのランキング(&特徴、比較)
最初に、スマホ投資アプリのおすすめランキングと、それぞれの特徴を一覧表で比較すると、以下のようになります。
ランキング | スマホ投資アプリ | 投資対象 | 最低投資額 | 銘柄選びの自由度 | 手数料 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 【SBIネオモバイル証券】![]() | 日本株(1株~) | 数百円~ | 高い | 格安 |
2 | LINE証券 | 日本株(1株~) | 数百円~ | 低い | 日中取引は安い |
3 | ロボアドバイザー (ウェルスナビ | 米国ETF | 10万円~※1 | すべてお任せ | 預かり資産の1%(現金部分を除く、年率、税別) (ただし、割引制度あり) |
4 | ワンタップバイ | 日本株、米国株 | 1000円~ | 低い | 0.5~1.0% |
5 | ferci | 日本株(1株~) | 数百円~ | 高い | 0.5%(単元未満株、税別) |
6 | ストリーム(STREAM) | 日本株(100株~) | 数万円~ | 高い | 無料 |
補足 | 大手証券のスマホアプリ | 日本株など | 数万円~ | 高い | 比較的安い |
※1.WealthNavi for ネオモバ(SBIネオモバイル証券を経由してウェルスナビを利用すること)を使えば、1万円から可能です。
少額から投資できる、またはすべてお任せで運用できる投資アプリほど投資初心者に向いています。
一方、手数料が安い、または銘柄選びの自由度が高い投資アプリは投資経験者向きです。
【SBIネオモバイル証券】
以下では、それぞれの特徴について簡単に解説します。
1位.初心者~熟練者におすすめなのは、SBIネオモバイル証券
初心者から熟練者まで幅広くおすすめなスマホ証券は【SBIネオモバイル証券】です。
SBIネオモバイル証券は格安な手数料で、多くの日本株を1株から売買できるという大きなメリットがあります。具体的には以下のようになっていて、長く使うなら【SBIネオモバイル証券】が良いです。
- 取扱銘柄:東証1部・2部・マザーズ・JASDAQ上場銘柄(ほとんどの日本株をカバーしています)
- 手数料:月間合計取引額が50万円までなら、何回取引しても手数料が実質20円/月

投資経験が長い方はわかると思いますが、隠れた優良・割安株は知名度がない中小型銘柄に多いです。そんな中小型銘柄にも格安な手数料で1株から投資できる点が気に入っているので、私はSBIネオモバイル証券を使っています(SBIネオモバイル証券の評判・口コミについてはこちら)

SBIネオモバイル証券はアプリやWebブラウザの操作性があまりよくなくて、取っつきにくいところが少しデメリットです。
はじめての株式投資なら、おすすめランキング2位のLINE証券を使うのもよいと思います。
実はしれっとSBIネオモバイル証券開設して使っているのですが、思ったよりいいですね。万能とかではないですが、うまく使えば手数料削減になりそう。あとTポイントの現金化手段として非常に有効。
— ローリスク戦士たかっち (@lowriskwarrior) May 20, 2019
お漬物があるので、割安だとわかっていても100株買うのは躊躇する。
そんな時にSBIネオモバイル証券は使えるなって思う。
— 東京かねっち (@tokyokanechi) May 19, 2019
SBIネオモバイル証券を使えば、1株単位で定期積立投資ができます。
優良株を選んで積立設定しておけば、自動的に投資できるので、便利です。私の場合、タイミングをはかりすぎて買い逃すことが多いのですが、定期積立を使えば、自分の意思に関係なく投資できるので便利です。
公式ページはこちら⇒ 【SBIネオモバイル証券】
2位.初心者向けの株式投資アプリなら、LINE証券がおすすめ
株式投資は初めてだけど、自分で銘柄選びをしてみたいという場合は、LINE証券を使うとよいです。
ライン証券サービススタート。少額から始められるので若年層向けだし、つみたてNISAよりとっつきやすいかなぁ
— つみたてひろむ (@a4WBlUo6Do3qFOZ) August 20, 2019
LINE証券 超絶見やすいなテクニカル詳しい人には物足りないだろうけど、初心者にはうってつけ pic.twitter.com/OV5f8NcJIg
— Yoshi (@triple_crown_11) January 18, 2020

LINE証券の単元未満株(=1株単位)の取扱銘柄は限定的ですが、有名な大企業の多くは投資可能です(単元株=100株単位なら、ほとんどの銘柄を売買できます)。
はじめての投資では株価の値動きが比較的緩やかで、身近な大企業のほうが適しています。最初はLINE証券で少額からリスク小さく始めてみるとよいです。
3位.投資初心者で、すべてお任せで運用したいなら、ロボアドバイザーがおすすめ(ウェルスナビ、テオなど)
初めての投資で、すべてお任せで資産運用したいなら、ロボアドバイザー・サービス(ウェルスナビやTHEO(テオ)など)を使うとよいです。
ロボアドバイザーは最初にいくつかの質問に答えて投資方針を決定したのち、入金をするだけで、あとは自動的に運用してくれるというサービスです。
ウェルスナビ自分で運用するのはハードルが高いという方はロボアドバイザーを使って始めるとよいです。
ウェルスナビと楽ラップがプラ転してからどんどん上がってます
完全放置なのでストレス感じないのがいいですね
逆に投資信託は悩むことが多くて僕みたいな経験が浅い人間は大変ですね(゜゜;)
ひふみを続けるか、別の投資信託に変えるか、変更した後にひふみ上がったら…などがグルグル回ってしまう pic.twitter.com/4eTpN54cKG
— かずたく@貯金箱 (@salary_chokin) April 9, 2019
【運用41週のWealthnavi(ウェルスナビ)】
現在の運用実績は+4,547円(+4.55%)です。
前週から0.57%の上昇ですね。
最近は調子いいですが、ロボアドは特にやる事なしのほったらかしですね。 pic.twitter.com/s0XdRFqUYt— くません 雰囲気投資家 (@kumasenpai1) April 13, 2019

ロボアドバイザー・サービスはもともと富裕層向けにラップ口座などの名称で提供されていたサービスを一般向けにしたものです。
お任せで運用できるという特徴はそのままで、少額からできて、手数料もラップ口座より安いというのがメリットです。
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ロボアドバイザーには上記の「投資一任型」のほかに、「アドバイス型」もあります。「アドバイス型」は最終的な意思決定を自分でしないといけませんが、手数料が安い(無料なものもある)のが魅力です。
4位.手軽に米国株投資したいなら、ワンタップバイがおすすめ
米国株で気軽に投資したい場合は、ワンタップバイがおすすめです。
ワンタップバイでは日本株と米国株に投資できます。LINE証券やSBIネオモバイル証券の取扱銘柄は日本株のみなので、米国株に気軽に投資できる点でワンタップバイは便利です。
ワンタップバイの取扱銘柄数と手数料は以下のようになっています。
取扱銘柄数 | 手数料 (取引時間内) | 手数料 (取引時間外) | |
---|---|---|---|
日本株 | 130銘柄 ETF4銘柄 | 0.5% | 1.0% |
米国株 | 37銘柄 ETF3銘柄 | 0.5% | 0.7% |
日本株、米国株ともに取扱銘柄数が少なく、手数料がやや割高というのがワンタップバイのデメリットです。しかし、有名な大企業はある程度そろっていますので、はじめての投資ならばワンタップバイを使うのもよいと思います。
まずはワンタップバイで米国株を始めた後、ある程度慣れてきたら、取扱銘柄数が豊富で手数料がやや安い大手ネット証券(
マネックス証券やSBI証券
、楽天証券
)に乗り換えるとよいです。
ワンタップバイ、1000円単位で大手の株が手軽に買えて楽しいのでおススメ。月3000円ずつくらいで貯金感覚でやってるけど貯金より絶対楽しいのでおススメ。親の同意があれば未成年でもできるよ! pic.twitter.com/lIC0Yg2mSP
— たいばんJD【公式】 (@kopiJd) May 9, 2018
ワンタップバイの資産推移と含み益推移です。
含み益になったのは大体先月あたりからで、それまではずっと含み損。
コツコツ買い増しして、保有株式数量を増やし、平均約定単価を下げる事が重要。
そして、何より継続していくこと。 pic.twitter.com/Hk59tpUmzj— クラッド (@kura_xtudo) April 24, 2019
5位.フリマアプリみたいで直感的に操作しやすいのは、マネックス証券のferci
大手ネット証券3社のひとつ、マネックス証券(口座数第3位)が提供しているスマホアプリが、ferci(フェルシー)です。
ferciは「お金が増える(フエル)選択肢(シ)」に由来しており、主に若手世代の投資の選択肢を増やすためにマネックス証券が始めた投資アプリです。
ferciの特徴を簡単にいうと、以下の4点です。
- 1株から日本株を買える(単元未満株で売買できる)
- 日本で上場している銘柄はほとんど買える
- 単元未満株の手数料はSBI証券並み
- フリマアプリみたいな操作性で、直感的に使いやすい
大手ネット証券のアプリは高機能であるがゆえに、ややわかりにくいものが多いです。一方、ferciはわかりやすさを重視してシンプルに作られているため、初心者にとってのハードルが低めなのがメリットです。
また、ferciは1株から買えて手数料もそれほど高くないので、少額投資にも適しています。これは、もともとワン株(単元未満株)制度があったマネックス証券だからこその利点です。
日本株で投資を始めてみたい方はferciも検討してみるとよいです。
6位.大きな金額での取引に慣れてきたら、株アプリ「ストリーム(STREAM)」がおすすめ
株式投資に慣れて、ある程度大きな金額(単元株、つまり100株単位)で取引しても大丈夫になったら、手数料が無料の投資アプリストリーム(STREAM)を使うとよいです。
取引手数料は運用利回りを確実にマイナスにする要因ですので、できるだけ小さいほうがいいです。
他の証券会社でも少額取引(たとえば50万円までとか)なら無料のところはあります。しかし、取引金額によらず無料なのはストリーム(STREAM)が初めてです。

新興ネット証券にお金を預けるのは不安です。信用しても大丈夫な会社なのでしょうか?

ストリームを運営するFinatextグループにはKDDIや大和証券などの大企業も出資しています。新興ネット証券ですが、ある程度信頼してよいと思います。
また、日本では公的に投資家を保護する仕組みがあるため、新興ネット証券だからといって不安に感じる必要はありません。
手数料の安さにこだわりたいなら、ストリーム(STREAM)を使うとよいです。
ストリーム登録してみた🎶✨
株始める前からアプリはインストールしてたけど、内容も確認せず放置してた😅
よく見てみると、とってもよさげなんだよね~✨
手数料がずっと無料って言うのはマジで✨神✨だわ💓🌈 pic.twitter.com/6FMtXkmyu2— moi! (@moitanmoimoi) May 4, 2019
13)最後に注意点だが、最近メガバンクも投信扱ってて、「毎月決済型」が推し銘柄らしい。しかし毎月決済型は元本をどんどん食って分配するので、減る一方で得がない(オレも実証済み)。
であれば、株手数料無料のSTREAMアプリで、上場ETFを購入した方が、元本食わずに分配金を貰えるので優秀だ。— MOTO-HAL Japan (@advernya) April 28, 2019
補足.大手ネット証券のスマホアプリは高機能だが、初心者にはやや使いにくい
一方、大手ネット証券でもスマホ投資可能なアプリを提供しています。5大ネット証券(SBI証券、楽天証券、マネックス証券、auカブコム証券、松井証券)の投資アプリと取引対象資産を簡単にまとめると、下表のようになります。
アプリ名称 | 日本株 | 米国株 | 投資信託 | |
---|---|---|---|---|
SBI証券 | SBI証券 株アプリ かんたん積立アプリ | 〇 | × | 〇 |
楽天証券 | iSPEED | 〇 | 〇 | 〇※1 |
マネックス証券アプリ マネックストレーダー株式 トレードステーション米国株 | 〇 | 〇 | 〇 | |
松井証券 | 株touch 投信アプリ | 〇 | × | 〇 |
auカブコム証券 | kabu.com for iPhone/Android/au | 〇 | × | 〇 |
※1.Webブラウザ版に遷移します。
大手ネット証券は取扱商品・サービスが豊富なことがメリットですが、スマホアプリでは一部対応していないものもあります。
また、大手ネット証券のアプリはできることがたくさんあって高機能な反面、どう使えばいいかわかりにくいことが多いので、初心者にはハードルがやや高く感じるかもしれません。
最初はLINE証券や【SBIネオモバイル証券】
などの新興ネット証券を使って、ある程度慣れてきたところで、大手ネット証券を併用するとよいです。
まとめ
本記事では手軽に始められる、スマホ投資アプリ6選とその比較について紹介し、おすすめの使い分け方を解説しました。
操作性や使いやすさを重視するなら、大手ネット証券より新興ネット証券の投資アプリがよいです。
スマホ投資アプリの機能は限定的な場合が多いですが、適した使い方をすれば大手証券よりむしろお得なことも多いです。はじめての投資ならスマホ証券を使うとよいです。
中でも【SBIネオモバイル証券】は単元未満株の取扱銘柄の多さや手数料の安さが秀逸です。初心者から熟練者まで幅広くおすすめなのは【SBIネオモバイル証券】
です。
それぞれの特徴を生かしながら、上手に使い分けるとよいです。
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