株の手数料が無料になる証券会社とその条件を比較。使い方と注意点について

「株取引の手数料が高い気がする。もっと手数料が安い証券会社はないだろうか?」「株の手数料を無料にできる証券会社があれば乗り換えたい」という方は多いです。

投資家目線で考えると、株やETF(上場投資信託)の売買手数料は主要なコストですから、できるだけ安いほうがいいですよね。少しでも手数料が安い証券会社にしようといろいろ調べている方も多いです。

一方、証券会社からすると、株式の売買手数料は大事な収入源です。顧客獲得競争の中で段階的に引き下げていくことはあっても、通常は無料になるということはありません。

ところが、一部の証券会社で特定の条件を満たす場合、株の手数料が無料になることがあります。

うまく使えば取引コストを削減し、運用利回りを底上げできますから、知っておいて損はありません。活用できるものがあれば、どんどん活用していくことをおすすめします。

本記事では国内株・ETFの手数料が無料になる証券会社とその条件を比較し、その使い方と注意点について紹介します。

国内株・ETFの売買手数料を無料にする方法(条件)は4つある

国内株・ETFの売買手数料を無料にするには、以下の4つの方法(条件)があります。

  1. 株主優待を使って、株の売買手数料を実質無料にする(GMOクリック証券)
  2. 少額取引で株の手数料が無料になる証券会社を活用する(SBI証券、楽天証券、松井証券、岡三オンライン証券)
  3. 手数料が無料になるという期間限定キャンペーンを活用する
  4. 特定のETFで手数料が無料になる証券会社を活用する

2~4は特定の取引金額や期間、取扱銘柄に限定して手数料が無料となるものです。これらの条件に当てはまる場合はどんどん活用するとよいです。

一方、1はGMOグループの株主優待を得ることができれば、期間や取扱銘柄(日本株・ETFの範囲で)によらず手数料が実質無料になります(株式数に応じて一定額まで)。最も使い勝手がよいので、特におすすめです。

上記4つの方法について、以下で詳しく解説します。

1.株主優待を使って、株の売買手数料を実質無料にする(GMOクリック証券)

最もおすすめな方法は、GMOグループの株主優待を利用してGMOクリック証券での株の売買手数料を実質無料(全額キャッシュバック)にするという方法です。

株式数に応じた上限額はありますが、日本株・国内ETFの全銘柄が対象になりますので使い勝手が良いです。

株主優待の対象となるGMOグループ企業は以下です(下記のリンクをクリックするとヤフー・ファイナンスの銘柄情報が見られます。最新の株価を調べたい方は以下のリンクからどうぞ)。

たとえば、GMOクリック証券を運営しているGMOフィナンシャルホールディングスのキャッシュバックは下表のようになっています。

GMOフィナンシャルホールディングスの株主優待

GMOフィナンシャルホールディングスの株主優待
(GMOフィナンシャルホールディングスのホームページより引用)

半期で最大15,000円分の売買手数料相当額のキャッシュバックを受けられます。

もし100株買った場合の手数料キャッシュバックは年間で最大6,000円です。GMOフィナンシャルホールディングスの株価は600円(2018年12月14日)ですので、手数料キャッシュバックによる利回りは年間最大10%にもなります。

配当利回りも約5.8%ありますので、合計で約15.8%の利回りになる計算です。かなりお得です。

注意点:株価が下落するリスクがある

GMOグループの株主優待を使う方法の注意点は、株価が下落するリスクがあることです。手数料のキャッシュバック金額以上に株価が下落してしまう場合もありますので、リスクを抱えたくないという方は利用しないほうがいいです。

しかし、上記のGMOフィナンシャルホールディングスの例でいうと、手数料キャッシュバックと配当による利回りは年間最大約15.8%もあります。1年間で約15%の株価下落は許容できますし、3年間保有するなら株価が約47%下落しても損ではないという計算になります。

長期間保有し続ければ損する可能性は小さいと考えられますので、過度に心配する必要はありません。

注意点:株主優待が廃止されるリスクがある

もう一つの注意点は株主優待が廃止されるリスクがあることです。株主優待の廃止は頻繁にあるわけではないですが、会社の方針が突然変わって株主優待が廃止されることはありえます。株主優待廃止のリスクを恐れる場合は利用しないほうがいいです。

しかし、一般的に株主優待を廃止すると投資家にとっての魅力が下がり、株価が下落することが多いです。したがって、よほどの理由がない限り、経営者は株主優待を維持しようとすることのほうが多いです。

したがって、GMOクリック証券を使う方法は、多少のリスクよりも株の手数料が無料になるという点(株主優待利回りで約10%)を重視するという方におすすめです。

2.少額取引で手数料が無料になる証券会社を活用する

2つ目の方法は株の少額取引で手数料が無料になる証券会社を活用するという方法です。

多くの証券会社では以下の2つの手数料コースがあります。

  • 1回の取引ごとに手数料が決まるコース
  • 1日の約定代金合計額に対して手数料が決まるコース

取引ごとにコースを選択することはできず、事前に選択しないといけません(変更することも可能ですが、適用されるのは翌日以降です)。

代表的なネット証券における国内株・ETFの手数料はそれぞれ以下のようになっており、少額取引で株の手数料が無料になるのは後者の「1日の約定代金合計額に対して手数料が決まるコース」です。

1回の取引ごとに手数料が決まるコースの場合:

会社名~5万円~10万円~20万円~30万円~40万円~50万円
SBI証券(税抜)5090105250250250
楽天証券(税抜)5090105250250250
マネックス証券(税抜)100100180250350450
松井証券(税抜)取扱なし取扱なし取扱なし取扱なし取扱なし取扱なし
カブドットコム証券(税抜)9090180250250250
GMOクリック証券(税抜)888898241241241
岡三オンライン証券(税抜)9999200350350350
ライブスター証券(税抜)508097180180180

1日の約定代金合計額に対して手数料が決まるコース:

会社名~10万円~20万円~30万円~50万円
SBI証券(税抜)0191286429
楽天証券(税抜)0191286429
マネックス証券(税抜)2500250025002500
松井証券(税抜)0300300500
カブドットコム証券(税抜)取扱なし取扱なし取扱なし取扱なし
GMOクリック証券(税抜)213213278399
岡三オンライン証券(税抜)00350500
ライブスター証券(税抜)400400400400

後者の「1日の約定代金合計額に対して手数料が決まるコース」において、約定代金合計額が20万円まで手数料が無料になるのは岡三オンライン証券、10万円まで手数料が無料になるのはSBI証券、楽天証券、松井証券です。

少額取引の場合は上記4社を利用するとよいです。

注意点:株価が値上がりすると、売却時の手数料が無料にならないことがある

ただし、気を付けないといけないのは、株を売却するときの手数料です。買い付け時よりも値上がりして、手数料無料の範囲を超えてしまうと割高な手数料がかかってしまいます。

値上がりしても10万円、もしくは20万円を超えないように、余裕をもった金額で購入するとよいです。

少額で買える株式の例

少額で買える株式に、いい銘柄はあまりないのではないか、と思う人もいるかもしれません。

しかし、実際には、10万円以下で買える株式は、1336銘柄(全体の約36%)もあります(2018/7/10 終値)。その中には、誰もが知っている有名な銘柄もたくさんあります。

例えば、10万円以下で買える銘柄として以下があります(企業名がヤフーファイナンスの銘柄情報へのリンクになっていますので、最新の株価を確認したい方はクリックしてください)。

証券コード会社名最低投資金額[円]会社概要
8306三菱UFJ68540三大メガバンクの最大手
8411みずほFG19690三大メガバンクで規模2位
5020JXTG74160石油元売りで国内首位
4689ヤフー33200ネットサービス国内先駆
8604野村HD52960証券国内最大手
8002丸紅88620総合商社大手
3402東レ86360繊維大手
3289東急不動産63400総合不動産大手
9831ヤマダ電機53700家電量販店最大手
7762シチズン67900腕時計大手
2193クックパッド41400料理レシピ専門サイト最大手

手数料無料の枠内でも意外とたくさんの銘柄を買えます。少額から手数料無料で株式投資をしてみたいという方には岡三オンライン証券、SBI証券、楽天証券、松井証券がおすすめです。

公式ページを見る⇒ 岡三オンライン証券 SBI証券 楽天証券 松井証券

3.手数料が無料になるキャンペーンを利用する

証券会社の中には口座開設などに伴って株の手数料が無料になるキャンペーンを実施しているところもあります。

代表的なネット証券における手数料無料キャンペーンとして、以下があります。

会社名内容期間
SBI証券①NISA口座での国内株式売買手数料と海外ETF買付手数料0円
②国内株式現物取引での買い付け手数料を10000円までキャッシュバック
①期限なし
②2019/2/28まで(初めての取引や1年以上取引がない場合のみ)
楽天証券NISA口座での国内株式売買手数料0円&海外ETF買付手数料全額キャッシュバック期限なし
マネックス証券①NISA口座での国内株式売買手数料0円&外国株式買付手数料全額キャッシュバック
②日本株の現物買付手数料を全額キャッシュバック
①期限なし
②申込日の翌月まで
GMOクリック証券NISA口座での国内株式売買手数料0円期限なし
ライブスター証券現物取引手数料0円口座開設日から40営業日まで(2019/3/31まで)
岡三オンライン証券国内株の現物取引手数料を全額キャッシュバック口座開設月から最大3か月間
(2019/3/29まで)

NISA口座限定とか、口座開設から1~3か月間などの場合が多いです。

注意点:投資金額や期間に制限があって使いづらい

NISA口座の場合、期限はありませんが、非課税投資枠(1年間で合計120万円)までという制限があります。一方、NISA以外の口座開設に伴うキャンペーンは金額に上限がないものが多いですが、期間限定となっています。

株の手数料無料キャンペーンは金額や期間の制限が厳しくて使いづらいことがデメリットです。活用できるキャンペーンがあれば使うという程度で考えておくとよいです。

4.特定のETFで手数料が無料になる証券会社を活用する

4つ目の方法は特定のETF(上場投資信託)で手数料が無料になる証券会社を活用することです。対象銘柄が限られますが、取引金額・回数に制限はないので、何度も売買したいという方には便利です。

特定のETFで手数料が無料になる証券会社として、以下があります。

会社名ETF銘柄数対象運用会社投資対象期間
SBI証券①17
②51
①MAXIS
②野村アセットマネジメント
国内株式、国内リート、海外株式、国内債券、海外債券、商品①2019/4/26まで
②2019/3/29まで
楽天証券合計35楽天投信投資顧問
iShares
MAXIS
国内株式、国内リート、海外株式、海外リート、海外債券期限なし
マネックス証券3MAXIS国内リート期限なし

特に銘柄数が多いうえ、期間の制限がなくて使いやすいのは楽天証券です。国内株やリートだけでなく、海外株や債券、リートにも投資できますので、分散投資にも適しています。

公式ページを見る⇒ 楽天証券

注意点:国内ETFは出来高・純資産額が少ない銘柄が多い

国内ETFは出来高(取引量の多さ)や純資産額が少ない銘柄が多いです。出来高が少ない銘柄はトラッキングエラー(基準となる指数との乖離率)が大きくなりやすく、純資産額が少ない銘柄は上場廃止(繰上償還)されることもあります。

たとえば、iシェアーズ 先進国株ETF(1581)やiシェアーズ エマージング株ETF(1582)は国内ETFで海外株式投資が手軽にできる銘柄として一部の投資家に人気があり、以前、私も投資していました。

しかし、出来高が少なくてトラッキングエラーが1~2%ある状態が続いていたため、全部売却したところ、数年後に両ETFとも上場廃止になってしまいました。出来高・純資産額が少ないETFは投資家にとって不利益になることがあるので、注意が必要です。

今後、日本の投資家のすそ野が広がっていけば国内ETFの売買が活発になることも考えられますが、現状としては国内ETFに投資する前に出来高と純資産額を確認してからにすることをおすすめします。

まとめ

本記事では国内株・ETFの手数料が無料になる証券会社とその条件を比較し、その使い方と注意点について紹介しました。

株の手数料を無料にする方法には各種の条件がありますので、活用できるものがあれば使うとよいです。

特に、4つの方法の中で最も使いやすいのはGMOクリック証券で株主優待を使う方法です。GMOインターネットグループ各社の株主優待が継続する限り、日本株・国内ETFの全銘柄の手数料が実質無料(株式数に応じた上限額あり)になりますので、最も使いやすくておすすめです。

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GMOクリック証券の評判や私の口コミについては以下の記事をどうぞ。
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