単元未満株(ミニ株)のメリット・デメリット、おすすめ銘柄や使い方について

この記事ではこんな疑問にお答えします。

  • 「単元未満株に興味があるけど、デメリットはある?」
  • 「単元未満株で失敗しないようにするためには、どうすればよいのか?」
単元未満株(ミニ株)は少額から投資できます。リスクが小さくて取り組みやすいので個別株投資の初心者に人気です。私も最初は単元未満株で株式投資を始めました。

一方、単元未満株はデメリットもあります。少額だからと油断して投資するとあまり利益がでないこともあります。

単元未満株の特徴を理解したうえで、単元株ではできない部分をカバーするために使うという方法をおすすめします。

本記事では単元未満株のメリット・デメリット、使い方の注意点について紹介します。

単元未満株で少額投資を始めるなら、SBIネオモバイル証券がおすすめ!

単元未満株は一般的に手数料がやや高くなるのがデメリットでした。

しかし、2019年4月に登場した【SBIネオモバイル証券】なら手数料が格安なので、少額から投資を始めたいという方に適しています。
※月間合計取引額が50万円以内なら、何回取引しても手数料は実質20円/月

単元未満株(ミニ株、S株、ワン株、プチ株)のデメリット

単元未満株取引とは通常の売買単位である1単元(多くの銘柄で100株)未満で株式を売買することです。証券会社独自のサービスとして提供されており、証券会社ごとに異なる名称(S株、ワン株、プチ株など)で呼ばれています。

ミニ株は本来1単元の1/10で売買するサービスのことであり、厳密には単元未満株とは異なります。しかし、実際にはあまり区別なく使われていることが多いため、本記事では単元未満株とミニ株を同じ意味で使っています。

最初に、単元未満株のデメリットは以下の6つです。

単元未満株はデメリットがたくさんあるように感じたかもしれませんが、使い方次第です。特に初めての投資の方にとっては、少額からリスク小さく始められるというメリット(後述)のほうが大きいので、上手に単元未満株を活用するとよいです。

上記のデメリットについて、詳しく解説していきます。

通常、議決権は1単元(100株)以上からとなっているため、単元未満株には議決権がないこともデメリットです。しかし、よほどの大株主でない限り、個人投資家の影響力はほぼないため、あまり気にしなくてもよいです。

デメリット1.単元未満株(ミニ株)を売買できる証券会社は限られている

単元未満株を売買可能なネット証券会社は以下の7社のみです。

単元未満株で投資したいなら、これらの証券会社で口座開設する必要があります。ネット証券の中で比較的口座数が多くて人気のある楽天証券や松井証券などでは購入できませんので注意してください。

ただし、株式分割などで発生した単元未満株(端株)については他の証券会社でも売却(または買取請求)できます。

デメリット2.単元未満株(ミニ株)は手数料が高い(SBIネオモバイル証券以外)

単元未満株を取引可能な証券会社の取引手数料は以下のようになっています。

会社名手数料(税抜)最低手数料(税抜)
SBI証券0.50%50円
マネックス証券0.50%48円
カブドットコム証券0.50%48円
岡三オンライン証券最低0.6%200円
【SBIネオモバイル証券】月額制
フロッギー(SMBC日興証券)購入時:無料(100万円以下)
    1.0%(100万円以上)
売却時:0.5%(100万円以下)
    1.0%(100万円以上)
なし
LINE証券スプレッドがかかる(金額は固定されていない)

SBIネオモバイル証券以外の取引手数料はやや高め

多くの証券会社では1取引ごとの約定金額に対して手数料が決まるようになっています。

たとえば、100万円以下の少額取引の場合、フロッギー(SMBC日興証券)の往復(買付と売却)手数料は約0.25%です。続いてSBI証券、マネックス証券、カブドットコム証券の手数料が0.5%となっています。

一方で、単元株(100株単位の通常取引のこと)の売買手数料は約定金額によって異なりますが、おおよそ0.1%くらいです。単元未満株は一般的に手数料が割高です。

LINE証券はスプレッドという形で実質的な手数料がかかりますが、金額は固定されていません。目安として片道0.5%くらいが多いですが、相場が急変したときにはスプレッドが大きくなることもあります。

手数料は全般的にやや高めになると思われますので、おすすめしません。

SBIネオモバイル証券の取引手数料は格安(月間合計取引額が50万円以下の場合)

一方、【SBIネオモバイル証券】は単元株・単元未満株の月間合計取引額に対して手数料が決まり、その額は格安です(たとえば、月間合計取引額が50万円以下の場合、実質的な手数料は20円)。

SBIネオモバイル証券を使う場合、手数料はデメリットではありません。私も単元未満株を買うときは、SBIネオモバイル証券を使っています。

手数料について詳しく見る⇒ 【SBIネオモバイル証券】

もし手数料が多少高くても、大手証券という安心感を重視したいという場合は、フロッギー(SMBC日興証券)またはマネックス証券SBI証券を活用するとよいです。

デメリット3.単元未満株は成行注文のみ(指値できない)

単元未満株では指値ができません。できるのは成行注文のみです(LINE証券の場合は、LINE証券との相対取引のみ)。
※指値注文:売買の値段を自分で指定して注文する方法
 成行注文:価格を指定せず、そのときに出ている注文の価格で売買すること

大企業のように注文が常に多い銘柄(流動性が高い銘柄)であれば成行注文でも想定外の価格にはなりにくいです。一方、中小型銘柄のように注文が比較的少ない銘柄(流動性が低い銘柄)で成行注文をすると、思わぬ高値になることがあります。

単元未満株は指値注文ができない(価格を指定できない)ため、想定外に高い価格で買ってしまう場合があるのが単元未満株のデメリットです。

想定外の価格になっても困らないように、単元未満株は少額ずつ、複数回に分けて発注するとよいです。

デメリット4.一部の銘柄の単元未満株は取引できない

証券会社によっては、単元未満株を売買できない銘柄が一部あります。例えば、SBI証券の場合、以下のようになっています。

  • 売買ともに可能:東証1部・2部・マザーズ・JASDAQ上場銘柄
  • 売却のみ可:名証(1部・2部・セントレックス)・福証(Q-Board含む)・札証(アンビシャス含む)上場銘柄

ライザップグループのように全国的に有名な会社でも札証にしか上場していない銘柄もわずかながらあります。ライザップのような銘柄を買いたいと思っても、単元未満株で購入することはできません。

とはいえ、日本株のほとんどは東証に上場しています。そのため、ほとんどの銘柄は単元未満株で売買できますのであまり気にしなくてもよいです。

デメリット5.単元未満株(ミニ株)では大きな利益を期待できない

単元未満株(ミニ株)の利益はどのくらいかというと、正直言って、あまり多くないです。損するリスクが小さいことの裏返しですので、単純にデメリットとは言いにくいのですが、大きく利益を出せると期待しているとがっかりすると思います。

例えば、私が以前に投資したシーティーエスの例で説明します。私は2012~2013年にかけてシーティーエスの株式を合計42株購入しました。平均取得コストは716円です。

その後、株価は順調に値上がりし、2013年末には1241円になりました。約73%の値上がりですから、一般的には大成功といってもよいでしょう。

しかし、保有していたのはわずか42株ですから、含み益は22,050円にしかなりませんでした。

シーティーエスの評価益(含み益)

シーティーエスの評価益(含み益)

単元未満株の場合、せっかくいい株を発掘できても数万円程度の利益にしかなりません。単元未満株は大きな利益を期待しにくいことがデメリットです。

単元未満株は、単元株で投資する前の練習という位置づけで利用するとよいです。

デメリット6.単元未満株(ミニ株)での投資は銘柄選定が雑になりがち

単元未満株は投資金額が小さくてリスクが小さいため、銘柄選定が雑になりがちです。また、保有銘柄数が多くなりすぎると業績などのチェックが甘くなり、保有銘柄の管理がおろそかになってしまう傾向があります。

実際、私が単元未満株に投資していたときは保有銘柄数が40~50くらいになってしまいました(以下はその一部です)。

単元未満株での保有株の例

単元未満株での保有株の例

あまりに保有銘柄が多くなりすぎたため、継続的な業績のチェックなどができなくなってしまい、売買の判断がちゃんとできていなかったと感じています。

また、保有銘柄が多くなると日経平均やTOPIXなどの株式指数と同じような値動きになってきます。同じような値動きになるのであればわざわざ個別株に投資する必要はなく、日経平均やTOPIXに連動するインデックスファンドを購入するほうが簡単です。

個別株に投資するならば少数の厳選した銘柄(10~15程度)に投資するべきです。単元未満株は心理的に銘柄選定が甘くなりがちなことがデメリットです。

単元未満株である程度投資に慣れたら、単元株に移行することをおすすめします。

単元未満株(ミニ株、S株、ワン株、プチ株)のメリット

次に、単元未満株のメリットは以下の3つです。

それぞれについて、詳しく解説していきます。

メリット1.単元未満株(ミニ株)は少額から投資できる

単元未満株の最大のメリットは少額から投資できることです。

たとえば、個人投資家に人気のソフトバンクグループの例で説明します。ソフトバンクグループの1単元は100株であり、その株価は1株あたり9505円です(2018年12月4日終値)。

ソフトバンクグループの株価

ソフトバンクグループの株価

つまり、通常の取引(単元株取引)でソフトバンクグループの株を購入するには、9505円 × 100 = 約95万円が必要です。投資資金に余裕がある方でないと難しい金額です。

また、一度に95万円投資した場合、10%値下がりするだけで約9.5万円の含み損になってしまいます。高額な単元株は、銘柄選びに自信がある経験者でないと購入しづらいです

一方、単元未満株であれば1株から購入することができます。つまり、約1万円で購入することも可能です。投資金額が小さければ値下がりのリスクも小さいため、銘柄選びに慣れていない投資初心者でも安心して投資できます

また、少額から投資できることで以下の2つのメリットがあります。

少額でも分散投資しやすい

1つ目のメリットは、単元未満株を使えば少額でも分散投資しやすいことです。

株式投資は値下がりのリスクがあるため、1つの銘柄に集中投資するのではなく、複数銘柄に分散して投資するほうがよいです。

しかし、これから投資を始めようという方で投資資金が少額に限られているという方も多いです。もし20万円しか投資できないのに分散投資しようとすると、1単元の金額が安い銘柄しか選べないという問題があります。

一方、単元未満株であればソフトバンクのような銘柄でも、約20銘柄に分散投資できます。

似た業種の銘柄でない限り、10~15銘柄以上持っていればある程度の分散効果は得られますので、20銘柄に分散投資できれば十分です。

単元未満株を使えば少額から分散投資できるというメリットがあります。

少額ずつ買えば、高値づかみのリスクを軽減できる

さらに、単元未満株を使えば高値づかみのリスクを減らすこともできます。

たとえば、以下は私が2013年に購入したアイスタイルの取引記録です。

アイスタイルの取引記録

アイスタイルの取引記録

最初に689円で11株を購入したのち、株価の値下がりに応じて8回買い増しまして年末まで保有し続けました。

2013年末の残高報告書(以下)をみると、年末の終値は624円で1683円の含み益が出ています。

アイスタイルの評価益(含み益)

アイスタイルの評価益(含み益)

もし最初の689円の時に一括で購入していたら年末には約1万円の含み損になっていました。しかし、合計9回に分けて購入したため、約1700円の含み益の状態にできました。

つまり、単元未満株を使えば複数回に注文を分けられるため、高値づかみするリスクを軽減できます。購入タイミングを細かく分割できる単元未満株は投資初心者でも損しにくいというメリットがあります。

メリット2.単元未満株(ミニ株)も配当を受け取れる

配当金は1株ごとに受け取れますので、単元未満株主も配当収入を得られます。株数が少ないと大きな金額にはなりにくいですが、定期的に収入を得られるという喜びは得られます。

はじめての投資なら、単元未満株から始めるのがよいと思います。

メリット3.一部の銘柄では単元未満株でも株主優待がある(隠れ優待、端株優待、裏優待)

多くの企業では株主優待は1単元以上からとなっていますので、単元未満株では株主優待をもらえません。しかし、ごく一部の銘柄では1株から株主優待がもらえる場合があります(隠れ優待、端株優待、裏優待などと呼ばれます)。

カレンダーや自社製品優待券などが多いですが、利用する予定がある方にはお得です。隠れ優待、端株優待に関しては下記のサイトが詳しいので、興味がある方はこちらもどうぞ。
端株優待 隠れ優待 単元優待 一覧表

単元未満株(ミニ株)の使い方:株式投資初心者が入門用として使うとよい

単元未満株は投資金額が小さいので損失のリスクが小さく、少額から分散投資できることがメリットです。銘柄選定に多少失敗しても大きな損失にはなりにくいという特徴があります。

したがって、単元未満株は株式投資の入門用としての使い方に適しています。

ある程度慣れて投資資金がたまったら単元株に移行するとよい

一方で、単元未満株で大きな利益を出すことは難しいです。銘柄数を増やそうとすると業績チェックが甘くなるうえ、結局インデックスファンドに近い成績になるため、意味がありません。

ある程度銘柄選定に慣れて投資資金がたまったら単元株投資に移行することを考えることをおすすめします。

日本株の単元株投資でおすすめのネット証券についてはこちらの記事をどうぞ。

日本株・ETFの手数料・サービスなどを徹底比較!おすすめな人気ネット証券会社ランキング

単元未満株(ミニ株、S株、ワン株、プチ株)でおすすめの銘柄の例

単元未満株に適した銘柄というのは、単元株の購入金額が大きくて、業績・財務が良好な銘柄です。たとえば、単元株で50万円以上となる銘柄の例として、以下があります。

コード銘柄名業種株価
7203トヨタ自動車輸送用機械6831
6411中野冷機機械6320
3597自重堂繊維製品7790
2670エービーシー・マート小売業6740
9058トランコム倉庫・運輸関連業6530
2815アリアケジャパン食料品6610
4365松本油脂製薬化学11400
9022東海旅客鉄道陸運業24415
9020東日本旅客鉄道陸運業10320
7453良品計画小売業22720
9984ソフトバンクグループ情報・通信業11825
9843ニトリホールディングス小売業13435
9983ファーストリテイリング小売業60430
6861キーエンス電気機器71970
4661オリエンタルランドサービス業12575

(株価は2019年4月15日終値です。リンクをクリックすると、ヤフーファイナンスのページで最新の株価が見られます)

業績・財務が良好な優良銘柄でも購入金額が大きくなると手を出しにくいです。一方、単元未満株を使えば数万円程度の金額でも投資可能です。選択肢の一つとして持っておくと何かと便利です。

単元未満株(ミニ株)でおすすめの証券会社ランキング

最後に、単元未満株でおすすめの証券会社を順番に3つ挙げます。

ランキング会社名特徴
1【SBIネオモバイル証券】手数料が格安
2フロッギー(SMBC日興証券)手数料が比較的安い
3マネックス証券取引時間が有利、名証も扱っている

手数料の安さを重視するなら、【SBIネオモバイル証券】が最もよいです。私もSBIネオモバイル証券を使って、毎月少額ずつ個別株を積み立てています。

次に、フロッギー(SMBC日興証券)は100万円以下の取引なら買付手数料が無料であることから、2番目におすすめです(売却時は取引手数料の0.5%の手数料がかかります)。

もしネット証券大手のほうがいいという場合は、マネックス証券がおすすめです。マネックス証券は手数料も比較的安いし、取引時間や取扱銘柄の点でも若干有利だからです。

まとめ

本記事では単元未満株のメリット・デメリットと使い方の注意点について紹介しました。

長期投資は利益を出しやすい手法として有名ですが、もちろん値下がりのリスクはあります。銘柄選びや購入タイミング(どの株価で買うか)によって運用成績は大きく変わりますので、ある程度の勉強と投資経験は必要です。

私の経験からいうと、株式投資の勉強は本やセミナーなどでもできますが、実際に自分のお金で投資しないとわからないことはたくさんあります。自分にはどんな銘柄が合うか、含み損になったときにどれだけ耐えられるかなど、経験をすることでようやく理解できることが多いです。

単元未満株なら少額から分散投資できますのでリスクは小さいです。長期投資で資産形成したいならば、まずは単元未満株で少額から始め、経験を積みながら株式投資を学んでいくことをおすすめします。

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