日本株を1株から売買できるうえ、手数料が格安なことで人気のSBIネオモバイル証券が、「ひとかぶIPO」サービスを始めました。

1株からであればリスク小さく始められて、安心です!SBIネオモバイル証券のひとかぶIPOは当選しやすいのでしょうか?

実際に、ひとかぶIPOの第1号銘柄「BuySell Technologies」の抽選に参加してみたところ、1株当選しました!
小口化されている分、当選しやすくなっている印象です。
本記事ではSBIネオモバイル証券の「ひとかぶIPO」のメリット・デメリットと、実際にやってみた結果と感想について紹介します。
SBIネオモバイル証券の「ひとかぶIPO」のメリット
最初に、私が「ひとかぶIPO」のメリットと感じるのは以下の4点です。
- 1株単位で申し込める(少額からIPO投資できる)
- IPOの応募機会が多い
- 様々な抽選方法が用意されていて、優遇制度がある
- 申し込み手続きが簡単
それぞれについて、以下で詳しく解説します。
1株単位で申し込める(少額からIPO投資できる)
他の証券会社でIPOに応募するときは、基本的に100株(1単元)単位です。それなりの投資金額が必要であり、失敗したときの損失も大きくなります。
一方、SBIネオモバイル証券なら、1株単位で申し込めます。少額投資ならリスクは限定的であり、気軽に投資できます。
また、小口に分けて募集していますので、当選者数が比較的多くなります。IPO株は応募してもなかなか当たらないことが多いですが、SBIネオモバイル証券のひとかぶIPOなら、比較的当たりやすいというのがメリットです。
IPOの応募機会が多い
SBIネオモバイル証券は、IPOの取扱銘柄数No.1であるSBI証券の子会社です。SBI証券が幹事証券として引き受けた銘柄の一部を、SBIネオモバイル証券が委託販売します。
「ひとかぶIPO」はまだスタートしたばかりのサービスなので、まだ取扱数の実績は少ないです。しかし、今後はSBI証券と連携して多くのIPOを扱っていくと予想されます。
IPOに応募できる機会が多いというのは魅力的ですね。

なお、SBIネオモバイル証券は2019年にスタートしたばかりなので、まだ口座数が少ないです(2019年12月時点で20万口座)。
まだ利用者が少ない分、当選確率も比較的高くなるだろうと予想され、チャンスは大きいです。
「ひとかぶIPO」は様々な抽選方法が用意されていて、優遇制度がある
「ひとかぶIPO」では優遇抽選と完全抽選の2種類の枠が用意されています。
優遇抽選枠の詳細は公表されていませんが、公式ページによると、たとえば以下の2つの方式があるようです。
優遇枠の種類 | 特徴 |
---|---|
若年優遇枠 | 20、30代の方が当選しやすくなる |
取引継続優遇枠 | ネオモバでの取引状況に応じて当選確率が高くなる |

若手投資家やヘビーユーザーにとって、うれしい優遇枠ですね。
一方、完全抽選枠では公平な抽選となり、誰でも当選する可能性があります。富裕層でなくても公平にチャンスがあるというのはありがたいですね。
公式ページを見る⇒ SBIネオモバイル証券
申し込み手続きが簡単
他の証券会社のIPOの場合、「ブックビルディング(売出価格決定のための需要申告)」に申し込んだ後で、当選したら「購入意思表示する」という2段階の手続きを行うところが多いです。
申込期間は数日であることが多いため、仕事や家事・育児などで忙しくしているうちに、いつの間にか締め切りを過ぎていたということが起こりがちです。
一方、「ひとかぶIPO」では「ブックビルディングへの申込」が必要ありません。発行価格決定後に「購入意思表示する」のみなので、1度の手続きで済みます。

手続きが簡単なので、ついうっかり忘れていたということが起こりにくいのがよいですね。
公式ページを見る⇒ SBIネオモバイル証券
SBIネオモバイル証券の「ひとかぶIPO」のデメリット
次に、私が「ひとかぶIPO」のデメリットと感じるのは以下の2点です。
- 初値売りができない(初値の日の翌営業日から)
- ひとかぶIPOではTポイントを利用できない
それぞれについて、以下で詳しく解説します。
ひとかぶIPOでは初値売りができない(初値の日の翌営業日から)
IPO株は一般的に値動きが激しいです。期待値が特に高まる初値で天井をつけた後に、続落するケースがよくあります(もちろん逆に上がる場合もあります)。
価格変動リスクを避けて、早めに利益確定する人も多いです。
しかし、「ひとかぶIPO」で購入した株式の売却・買い増しは、初値がついた日(上場日以降、はじめて売買が市場で成立した日)の翌営業日以降となっています。
したがって、SBIネオモバイル証券では初値がついた後、すぐに売ることができません。少なくとも1日間、価格変動リスクを負う必要があるというデメリットがあります。

長期保有を前提とした場合は、何か問題あるの?

最低1日保有しないといけないだけなので、長期保有の場合はまったく問題ありません。初値売りしたい人がいない分、IPOに当選しやすくなって、むしろ良いかもしれませんね。
ひとかぶIPOではTポイントを利用できない
SBIネオモバイル証券ではTポイントを使って株式を購入できますが、ひとかぶIPOについてはTポイントを使えません。
たまったTポイントの用途として、ポイント投資を考えていた方にとっては残念ですね。

私の場合、SBIネオモバイル証券で通常の株取引を1~3株くらいずつ定期的に行っています。その場合は株式の購入にTポイントを使えますので、まったく問題ありません。
実際にやってみた結果と感想
「ひとかぶIPO」の第1号銘柄、BuySell Technologiesを調べてみると、利益を出しながら成長していて、発行価格もそれほど割高ではなさそうです。
ある程度の上昇は見込めるのではないかと思って、抽選に応募してみました(申込方法についてはこちら)。
抽選結果
20株で申し込んだところ、1株だけ当選しました。
1株だと利益は多くても数千円ですが、とりあえず当選できたのは良かったです。
初値で十分値上がりしたので、翌日に売却注文を出したところ、3100円で売れました。
つまり、1週間程度の投資(資金拘束期間を含む)で、約61%の利益(1930円→3100円)が得られました。1株なので、金額は大きくないですが、お小遣い稼ぎとして考えるなら、ちょうどよさそうです。
ある程度人気のある銘柄は、1株当選になりそう
おそらくSBIネオモバイル証券の場合、できるだけ多くの人が当選できるように薄く、広く配分する傾向があるのだろうと考えられます。

ある程度人気がある銘柄は1株当選になることが多そうです。
また、どんな銘柄が人気になるか(上昇するか)を実践しながら練習するのによさそうだと感じました。
IPOを始めるなら⇒ SBIネオモバイル証券
SBIネオモバイル証券の「ひとかぶIPO」の注意点
「ひとかぶIPO」を使ううえで、注意すべき点が2つあります。
- ネオモバ株アプリのインストールが必要
- IPOに応募する際は、事前入金が必要
それぞれについて、以下で詳しく解説します。
ひとかぶIPOを利用するには、ネオモバ株アプリのインストールが必要
SBIネオモバイル証券はPCのWebブラウザでも取引可能ですが、「ひとかぶIPO」についてはスマホアプリ専用のサービスとなっています。
利用したい場合は、スマホアプリのインストールが必要です。口座開設した後は、忘れずにスマホアプリをダウンロードしておきましょう。
公式ページからダウンロードできます(無料)⇒ SBIネオモバイル証券

ネオモバのスマホアプリはiOS、Androidともに対応しています。
ひとかぶIPOに応募する際は、事前入金が必要
ひとかぶIPOに応募するときは、申込金額に相当する買付余力が必要です。足りない場合は、申込する前に入金しておきましょう。

SBIネット銀行を使えば、手数料無料で即時入金できます。
「ひとかぶIPO」についてのまとめ
本記事ではSBIネオモバイル証券の「ひとかぶIPO」のメリット・デメリットと、実際にやってみた結果と感想について紹介しました。
「ひとかぶIPO」は1株単位でIPOに応募できる、珍しいサービスです。IPOは価格変動リスクが大きいですが、少額から分散して投資すれば、大失敗する可能性は減らせるので、初心者にも適しています。
また、SBIネオモバイル証券は2019年に運営開始した、新しいネット証券です。大手証券会社に比べて、まだユーザー数が少ないです。1株単位に小口化されていることも考慮すると、IPOの当選確率は高いと考えられます。
IPO投資に興味がある方は、SBIネオモバイル証券で「ひとかぶIPO」を始めてみるとよいです。
補足.SBIネオモバイル証券の「ひとかぶIPO」の申込方法
ひとかぶIPOの申込方法は以下のようになっています。
まず、「ネオモバ株」アプリを起動します(まだインストールしていない場合は、SBIネオモバイル証券の公式ページからダウンロードしてください)。
ホーム画面から、応募したいIPO銘柄のバナーをクリックします。
銘柄名をクリックします。
「購入申込へ」ボタンをクリックします。
各書面を閲覧した後、「以上の内容に同意して次へ」をクリックします。
申込株数と取引パスワードを入力して、「次へ進む」をクリックします。
銘柄名と株数を確認して間違いがなければ、「OK」をクリックします。
以上で申込完了です。
後は当選することを祈るだけです。