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松井証券の手数料は高い!?手数料だけではわからない、松井証券の特徴を比較

「松井証券の売買手数料は高い気がする。」「他の証券会社に乗り換えようかと思っている。」という方はいませんか?

私も松井証券で株式取引をしていますが、手数料に関しては使い方次第だと思います。

松井証券は独自路線をとっているようなところがありますので、売買手数料以外の魅力も含めて検討するのが良いと思います。

本記事では、「松井証券の手数料は本当に高いのか?」、「手数料以外の松井証券の特色とは?」について、私の使い方を交えながら、ご紹介します。

公式HPをみる(口座開設・管理費用は無料です)⇒ 松井証券

松井証券の現物取引の売買手数料

50万円以下の取引の場合、松井証券では売買手数料が無料(現物取引)

現物株取引について、多くのネット証券会社では、

  • 1約定(取引)ごとに売買手数料がかかるプラン
  • 1日の約定代金合計に対して売買手数料が決まるプラン

の2つがあります。

多くの証券会社において、1日1回しか約定(取引)がない場合は、前者の「1約定ごとに手数料がかかるプラン」のほうが割安になるように設計されています。

一方、松井証券の場合、後者の「1日の約定代金合計に対して手数料が決まるプラン」しかありません。

売買頻度が少ない人にとって、松井証券が割高に感じてしまうのは、1日ごとのプランしかないためかもしれません。

1日の約定代金合計松井証券の手数料(税込)[円]
10万円まで0
30万円まで0
50万円まで0
100万円まで1,100
200万円まで2,200

しかし、注目すべきは、50万円以下の手数料が0円(無料)になっている点です。

最近は、少額取引における手数料が無料の証券会社がちらほらと増えてきましたが、松井証券は、最も早くから無料にしていました(2010年代の初期から10万円以下は無料だったと思います)。

そのため、松井証券の手数料は高いというよりも、「使い方次第で安い」と思います。

公式ページで詳しく見る⇒ 松井証券

他のネット証券会社の手数料と比較(SBI証券、楽天証券)

代表的な大手ネット証券として、SBI証券、楽天証券の手数料と比較してみました(1日の約定代金合計に対して手数料が決まるプラン)。

1日の約定代金合計松井証券の手数料(税込)[円]SBI証券の手数料(税込)[円]楽天証券の手数料(税込)[円]
10万円まで000
20万円まで000
30万円まで000
50万円まで000
100万円まで1,10000

50万円超では、松井証券がやや高くなりますが、50万円まではともに無料です。

私は50万円までの取引に、松井証券を使用しています。

1日1取引しかしない場合は注意が必要!

ただし、100万円以上の取引を1日1回しかしない場合は他の証券会社にしてもいいかもしれません。

SBI証券、楽天証券の場合、1約定ごとに手数料が決まるプランがあります(SBI証券ではスタンダードプラン、楽天証券では超割コースという名称)。

この場合の手数料は以下のようになっています。

1約定ごとの金額SBI証券の手数料(税込)[円]楽天証券の手数料(税込)[円]
5万円まで5555
10万円まで9999
20万円まで115115
50万円まで275275
100万円まで535535
150万円まで640640
3,000万円まで1,0131,013

1日1取引しかしない場合は、これらの手数料のほうが安くなります。

特に、中長期投資家の場合、売買頻度があまり高くない人も多いでしょう。

その場合は、これらのプランを選んだほうがお得です。

手数料をお得にするための証券会社の使い分け方

手数料をできるだけ安くするためには、取引金額に応じて証券会社を使い分けるとよいです。私の場合、以下のように使い分けています。

50万円以下は松井証券がよい

多くの証券会社では「1約定ごとのプランか、1日ごとのプランか」をあらかじめ決めないといけません
(取引の都度、変更することはできません。)

長期投資家の多くは売買頻度が高くないので、1約定ごとのプランを選択するケースが多いです。

この場合、50万円以下の取引では松井証券が最も安くなります。したがって、少額取引では松井証券、50万円以上の取引では他のSBI証券や楽天証券などを利用するのがお得です。

気を付けるべきは、売却時の手数料

ただし、気を付けたいのは、売却時の手数料です。買い付け時よりも値上がりしている場合、50万円を超えてしまう場合があります。

値上がりしても50万円を超えないように、余裕をもって購入するほうがいいと思います。

公式HPをみる(口座開設・管理費用は無料です)⇒ 松井証券

日本株の売買手数料をとにかく安くしたいならGMOクリック証券がおすすめです。

なぜなら、GMOグループの株主優待を使えば手数料の全額キャッシュバックを受けることができるため、実質無料で日本株取引ができるからです(株式数に応じて一定額まで)。

たとえば、GMOフィナンシャルホールディングスの株式を100株持てば、年間最大6000円の手数料キャッシュバックを受けられます。株主優待利回りは年間で最大約10%にもなりますので、大変お得です(2019年1月)。

この方法のデメリットは株価下落のリスクがあることです。しかし、株主優待利回りが非常に高いので、長期保有の予定であれば元が取れる可能性は高いです。

GMOクリック証券の評判・口コミについて、詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ。

GMOクリック証券の評判と口コミ。手数料を実質無料にできて、理論株価診断ができるから日本株投資におすすめ
GMOクリック証券の特徴を知りたいというあなたへ。当記事では「GMOクリック証券を他社と比較し、メリット・デメリット」を紹介します。これを読めば、GMOクリック証券が日本株投資におすすめな理由がわかります。どうぞご覧ください。

現物取引手数料以外の松井証券の特徴

松井証券は、少額取引の手数料が無料というだけでなく、他の面でも独自路線を行っています。これらが理由で松井証券を使うという人も多いです。

代表的な商品・サービスを3つご紹介します。

投信運用のロボ・アドバイザー「投信工房」は手数料無料で運用アドバイスが受けられる

松井証券でイチオシのサービスは「投信工房」です!

2017年ごろから、ロボアドバイザーによる運用が人気です。
Wealth Navi(ウェルスナビ)やTHEO(テオ)などのサービスを利用している人も多いのではないでしょうか?

松井証券もロボ・アドバイザーによるサービスを提供しており、「投信工房」といいます。

投信工房の特徴は何といっても、手数料の安さです!投信工房とその他の代表的なロボ・アドバイザーの手数料を比較した結果が以下です。

ロボ・アド名投資一任報酬運用資産の信託報酬
投信工房0%あり
Wealth Navi1%あり
THEO1%あり
楽ラップ0.70%あり

他社は運用資産の信託報酬以外に、投資一任報酬(ロボ・アドバイザーに対する費用)が0.7~1%かかるのに対して、投信工房は0%(無料)です。

投信自体の信託報酬に、販売会社である松井証券の分も含まれますので、投信自体の販売が増えればよいという考え方なのでしょう。

玄人好みな松井証券らしさを感じますね。

ただし、購入時の手続きは自分で行う

Wealth Naviなどは投資一任報酬がかかるものの、入金後はすべて自動で運用してくれますので、ほったらかしで投資できます。

一方、松井証券の投信工房は、運用割合をアドバイスするだけです。購入の手続きは自分でやらなければいけないのですが、その代わり、自分で運用割合を調整することもできます。

つまり、「投信工房」は、運用割合のアドバイスのみに徹し、最終判断は投資家にゆだね、アドバイス料はとらない、というスタンスなのです。玄人好みな松井証券らしい渋さを感じますね。

とはいえ、購入の手続きが手間かというと、それほどでもありません。おすすめされた投信の組み合わせを、ワンボタンでまとめて購入できるようになっていますので、とても簡単です。

運用中も、金融市場や経済情勢が変わったときには、登録しているメールアドレスに、ポートフォリオの変更の提案が来ますので、忘れずに手続きするとよいです。

私の運用方針の診断結果

私は、ウェルスナビもやっていますが、投信工房でも運用をしています。私の場合、運用コースは「分散投資型」、リスク許容度は「やや積極型」のようです。

目標ポートフォリオ2

目標ポートフォリオ

先進国株式、先進国債券の割合が大きいですね。国内資産に偏っていてはいけない、と常々思っていますので、国際分散投資の考え方が反映された感じです。

全9クラスの資産に分かれており、全部手動で買っていたら大変だったと思いますが、投信工房ではまとめて購入できますので、手間ではありません。

私がやっているロボアドバイザー3社(ウェルスナビ、楽ラップ、投信工房)の運用実績については以下の記事にまとめました。詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ。
ロボアドバイザー3社の運用実績と特徴を比較

初心者に優しいインターフェイス、無料ツールが充実

上記では、松井証券は玄人好みと連発しましたが、一方で、初心者に優しいサービスも提供しています。

例えば、投資初心者に向けて、口座開設直後のお客様専用ダイヤルを用意していたり、顧客当たりのサポートスタッフ人数がネット証券業界トップクラスです。

ある程度慣れてきたら、必要ないかもしれませんが、初心者のうちは便利に使えると思います。

実際、松井証券の年代別個人口座数を見ると、50歳以上の割合が4割を超えています。

松井証券の年代別個人口座数の割合

松井証券の年代別個人口座数の割合(松井証券ホームページ「松井の自己分析」より引用)

比較的若年層の利用者が多いネット専業証券会社の中では、高齢層の利用者の割合が多いという印象です。

また、顧客サポートについては、問い合わせ窓口格付けという外部評価において、7年連続で最高評価を獲得しています。ネット証券の中で、7年連続なのは、松井証券のみですから、安心できます。

HDI-Japan 問い合わせ窓口格付けで三ツ星(松井証券)

HDI-Japan 問い合わせ窓口格付けで三ツ星(松井証券HP 受賞履歴(一覧)より引用)

松井証券は1日信用取引の手数料が無料

信用取引に関しては、以下の手数料となっています。

1日の約定代金合計制度信用取引
無期限信用取引(税込)
10万円まで0
30万円まで0
50万円まで0
100万円まで1,100
200万円まで2,200

SBI証券や楽天証券などよりも高い印象ですが、松井証券の特徴は、一日信用取引にあります。信用取引でデイトレードをする場合、約定代金によらず、手数料は0円です。

松井証券の1日信用取引の手数料

松井証券の1日信用取引の手数料(松井証券のホームページより引用)

デイトレード優遇については、楽天でもやっていますが、片道手数料が無料になるだけです。デイトレードの手数料に関しては、松井証券が最安です。

当サイト(ロイナビ)では、デイトレードのような短期投資をオススメしているわけではなく、バリュー株投資のような中長期投資をおすすめしています。
(参考:長期投資と短期投資のメリット・デメリットを比較。投資初心者は長期投資がおすすめ

とはいえ、中には、短期投資で稼げるという方もいるかもしれません。短期投資派で、デイトレードをしたいという方には、松井証券が良いと思います。

まとめ

  • 松井証券の現物取引手数料は1日の合計取引額が50万円以下で無料
    少額取引をするなら、松井証券がおすすめ。
  • 松井証券は、ロボ・アドバイザー「投信工房」やデイトレード手数料0円など、独自のサービスに特徴がある。
    自分に適した商品・サービスを選べば、使い勝手のいい証券会社である。

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路井なびお

自称「優良銘柄選びのソムリエ」。長期投資ブログ「ロイナビ(Long term investment Navi)」の管理人。

長期・積立・分散投資を基本として、インデックス投資と個別株(日米株)投資を実践しています。

優良なバリュー株や低コストなインデックス投信について調査・分析するほか、私が用いている分析方法や便利なツールなどについても紹介しています。

ツイッターもやっていますので、よければフォローお願いします。

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