- 「楽天証券でポイ活する(ポイントをためる)にはどうすればいい?」
- 「ポイントで投資するなら、何がおすすめ?」
実は大手ネット証券のひとつである、楽天証券でもポイントを大量に貯められます。また、楽天証券を使えば、ポイントを使って投資することもできます。
つまり、楽天証券は貯めたポイントでさらに運用資産を増やせるという、大変お得な証券会社なのです。
でも、「ポイントをいちいち貯めるのなんて面倒くさいのではないか」と感じる方もいるかもしれません。
実は楽天証券 のポイ活はほとんど手間はかかりませんので、全く面倒なことではありません。大事なのは仕組み化することです。
本記事では、楽天証券でお得にポイント投資する方法(貯めて、使う)と、その仕組み化について紹介します。
結論.楽天証券は投信によるポイント投資がしやすい。自動的にポイントをためて、再投資が可能
先に結論からいうと、楽天証券を使うと、投資でポイントをためて再投資するというサイクルを自動的に実行できますので便利です。
楽天証券におけるポイント獲得&ポイント投資の仕組みをまとめると、下図のようになります(投信の場合です)。
要点を簡単に説明すると、以下のようになります。
- まず、楽天カードを使って投信を購入すると、ポイントがたまります。
- 投信の保有額に対して毎月ポイントが貯まります。
- 獲得したポイントで投信を購入できます(ポイント投資)。
- さらに、ポイント投資&楽天市場で買い物をすると、追加でポイントが貯まります。
- 各種のキャンペーンに応募すればさらにポイントが貯まります。
1~4のサイクルはほぼ自動的に実行できる仕組みになっています。
最初の設定で多少の手間はかかりますが、あとはほとんど何もしなくてよいです。ポイントを自動的にためて、ポイントで再投資できるので便利です。
特に投資信託での投資に興味がある方は、早めに楽天証券で仕組みを作っておくことをおすすめします(日本株でもポイント投資できますが、自動化しやすいのは投資信託です)。
楽天証券でポイントを貯める方法
最初に楽天証券でポイントを貯める4つの方法について解説します。
1~3は1度設定をしておけば、毎月自動的にポイントがたまります。特に、投資信託で積立投資をしようと思っていた方はうまく活用するとよいです。
以下で詳しく解説します。
ポイントを貯める方法1.楽天カード決済で投資信託を購入する
楽天証券でポイントを獲得するための1つ目の方法は、楽天カード決済で投資信託を購入することです。
毎月5万円までの投信購入に対して、決済額の1%分の楽天ポイントがもらえます(つまり、毎月最大で500ポイントもらえます)。現金を投資信託という資産に換えるだけで1%分のポイントが付くというのはかなり珍しいです。
もちろん投資信託は価格変動リスクがありますので、もらったポイント以上に損する場合もあります。投資で失敗しないためには、ちゃんと銘柄選びをし、長期間投資を続けることが大事です。
投資信託の選び方の5つのポイントについては、こちらの記事をどうぞ。
長期投資におすすめな投資信託(インデックスファンド・ETF)の選び方
ポイント付与の対象は、特定口座の買付だけでなく、非課税のつみたてNISA口座も含まれます。もともとつみたてNISAをやっている方は、楽天証券の楽天カード決済に変えるだけでポイントがもらえますので、お得です。
楽天カード決済によるポイント獲得の実例(私の場合)
たとえば、私の場合、以下のように積立設定をしています。
全部で4つの投信積立を設定していて、そのうち3つはつみたてNISA口座(合計33,333円)で、もう一つは特定口座(16,667円)です。合わせて毎月5万円(ポイント付与の上限額)を投資するように設定しています。
この積立投資によって、以下のように毎月500ポイントをもらっています(この時は、ほかに楽天市場で買い物をしたため、合計545ポイントになっています)。
最初に積立設定をしておくだけで、あとは自動的にポイントを獲得できます。何もしなくても年間6000円分のポイントがたまるというのはうれしいですね。
投信積立中にすることといえば、投資対象の見直しくらいです。
しかし、最初に良い投信(たとえば、低コストのインデックスファンド)を選んでいる場合、細かい違いは気にせずにずっと続けているだけでもよいと思います。
ポイントを貯める方法2.ハッピープログラムを利用する(投資信託の保有額に対してポイントがもらえる)
楽天証券でポイントを獲得するための2つ目の方法は、ハッピープログラムを利用することです。ハッピープログラムを活用すると、投資信託の保有残高10万円ごとに毎月4ポイントずつもらえます(つまり、保有残高に対して年間0.048%のポイント)。
ハッピープログラムによるポイント獲得の実例(私の場合)
たとえば、私の場合、2019年9月に約35万円の投資信託を保有していたので、その翌々月(11月)に4×3=12ポイントが付与されています。
保有額に対してポイントが付与されるので、積立投資を続けるほど多くのポイントをもらえます。積立を続けようというモチベーションになりますね。
ハッピープログラムにおけるポイント獲得条件
ハッピープログラムにおけるポイントの獲得条件は以下の3つです。
- 楽天証券だけでなく、楽天銀行口座も持っていること
- 「マネーブリッジ(楽天銀行と楽天証券の口座連携サービス)」に申し込んでいること
- 「ハッピープログラム」にエントリーしていること(最初の1回のみでよい)
最初の設定に少しだけ手間がかかりますが、あとは何もしなくても継続的にポイントがもらえます。すべて無料でできるので、忘れずに申し込んでおくとよいです。
公式ページをみる⇒ 楽天証券
ポイントを貯める方法3.SPUを使う(ポイント投資と楽天市場のお買い物でポイントUP)
楽天証券でポイントを獲得するための3つ目の方法は、SPU(スーパーポイントアッププログラム)を活用することです。SPUを使うと、楽天市場での買い物に対するポイントが1%アップします。
SPUによるポイント獲得実績(私の場合)
たとえば、以下が私のポイント獲得実績(予定画面)です。
このとき、私は楽天市場で16,800円(税込)の買い物をしていました。通常の獲得ポイントは824ポイントですが、さらに「SPUの楽天証券ご利用特典分」として、168ポイントを追加で獲得しています。
もちろんSPUだけを目的として、不必要なものを楽天市場で買うことはしていません。しかし、買いたいものが楽天市場以外にない場合や楽天市場が最安の場合、SPUを使うことでさらにお得に買い物できます。
ポイントをもらい損ねることのないよう、SPUを忘れずに適用しておくとよいです。
SPUによるポイント獲得条件
楽天証券のSPUによるポイント獲得条件は以下の2つです。
- 楽天ポイントコースに設定する(1度設定すればOK)
- 楽天市場で買い物をした月に、楽天ポイントを使って投資信託を1回あたり500円以上購入する(ポイントの利用は1ポイント以上でよい)
「買い物をした月に合わせて、投資信託を500円以上購入することが面倒だ」と感じる方もいるかもしれません。
しかし、楽天ポイントを使って投信を毎月積立購入するように設定しておくとよいです。いつ買い物をしてもSPUの条件をクリアできますので、手間なくポイントを貯められます。
公式ページをみる⇒ 楽天証券
ただし、この方法では毎月最低1ポイント以上を用意しなければいけません。ポイントを毎月貯められるのか心配に感じた方もいるかもしれません。
しかし、ここで思い出してほしいのは、上記のカード決済やハッピープログラムを利用すれば、毎月1ポイント以上ためるのは簡単だということです。
これらのポイント制度を組み合わせて使うことで、効率よくポイントを貯められます。
ポイントを貯める方法4.キャンペーンを活用する
楽天証券でポイントを獲得する方法の4つ目は、楽天証券で開催されているキャンペーンを活用することです。
キャンペーンにはいろいろなものがありますが、最も多いのは、口座開設時のキャンペーンです。楽天証券ではほぼ常に何らかの口座開設キャンペーンを実施していますので、忘れずに活用するとよいです。
また、すでに口座を持っている人を対象にしたキャンペーンもあります。いつもあるわけではないですが、時々チェックしてみるとよいです。
楽天証券のポイント投資方法
次に、楽天証券でポイントを使って投資する方法は大きく分けて以下の2つです。
多くの投資家は「ポイントで不必要なものを買うくらいなら投資に回したい」と思っているでしょうから、ポイント投資は素晴らしい機能ですね。
また、ポイント投資なら自分の現預金を使わなくてよいため、投資初心者でも心理的に始めやすいというのもメリットです。ポイントで少額から始め、ある程度慣れてきたら、徐々に投資金額を大きくしていくとよいです。
以下で詳しく解説します。
楽天ではポイント運用もあるけど、運用先の選択肢が少ないのがデメリット
もう一つのポイント投資方法として、「ポイント運用」というものもあります。これは、大手ロボアドバイザーのテオの仕組みを使って、ポイントを運用するというものです。
「ポイント運用」ではポイントで投資したのち、ポイントで引き出すことができます。
ポイント運用のよいところは、ポイントで引き出すため、利益に対する税金がかからないことです(将来的には改定されるかもしれませんが、今のところそういう仕組みになっています)。
一方、ポイント運用では、2つのコース(アクティブコースとバランスコース)しか選べません。投資対象を自由に選びたいなら、投資信託、または日本株の購入にポイントを使うことをおすすめします。
ポイント投資方法1.ポイントで投資信託を購入する
楽天証券の1つ目のポイント投資方法は、投資信託の購入です。
楽天証券では100円から投資信託を購入できて、その全額、または一部にポイントを使えます。
スポット的(その都度ごと)に投信を購入する場合も使えるし、投信積立で自動的に使うように設定することもできます(設定方法はこちら)。
ポイントで再投資することで、さらに資産を増やすことができます。また、購入した投資信託はいつでも売却可能です。いざというときは数日で現金化できますので、安心ですね。
投信の購入後、すぐに売却して現金化すること(ポイントの換金)自体はルール上、禁止されていません。しかし、証券会社や運用会社にとっては事務手続きが増えるだけですので、あまりよいことではありません。
もし、そのような事例が多くなると、ポイント制度が改悪されてしまう恐れがあります。投資家みんなに迷惑がかかる可能性があるため、基本的にやらないほうがいいです。
楽天ポイントによる投信買付の実例(私の場合)
私の場合、積立設定でポイント投資しているほか、時々タイミングをみてスポット的(都度ごと)に投信購入をしています。
ポイントによる積立金額自体は大きくないですが、少しでも運用資産を積み上げたいことと、SPUでのポイント獲得を狙って投資しています。積立設定をしておけば、ほとんど手間なく投資できるので便利です。
ポイント投資方法2.ポイントで日本株に投資する
楽天証券の2つ目のポイント投資方法は、ポイントによる日本株の購入です。
楽天証券では日本株の購入代金の全部、または一部をポイントで支払うことができます。ポイントで個別株式を購入できる証券会社は珍しいです。楽天証券は株式投資家にとっても便利です。
ただし、楽天証券の日本株は少額投資しにくい
ただし、楽天証券は単元未満株の購入ができません。単元株(100株)単位の取引となるため、1回あたりの投資額が大きくなりがちです。
ポイントを相当貯めていない限り、ポイントだけで単元株を購入するのは難しいです。ポイントによる日本株投資は、投資初心者だと使いにくいと思います。
初心者がポイント投資を始めるなら、100円から投資可能な投資信託が始めやすいです(投資信託なら、SPUの対象になるというメリットもあります)。
公式ページをみる⇒ 楽天証券
まとめ
本記事では、楽天証券でお得にポイント投資する方法(貯めて、使う)と、その仕組み化について紹介しました。
楽天証券では投資信託だけでなく、日本株でもポイント投資できます。しかし、積立設定で自動化しやすいのは投資信託であり、ハッピープログラムやSPUにおける特典も多いです。
まずは投資信託でポイントを貯めて再投資する仕組みを作り、さらに興味があれば日本株で投資してみるとよいです。
補足.ポイントをためて、使うための設定方法
最後に、以下の3つについて、具体的な設定方法を解説します。
補足1.楽天カード決済による投信積立の設定方法
楽天カード決済による投信積立の設定方法について解説します。
楽天証券にログイン後、上部の「投信」-「積立注文」をクリックして、積み立てたいファンドを探します(引用:楽天証券のホームページ)。
ファンドの詳細画面で「積立注文」(特定口座の場合)、または「つみたてNISAで積立注文」(つみたてNISA口座の場合)をクリックします(引用:楽天証券のホームページ)。
引落方法で楽天カードクレジット決済を選択します(引用:楽天証券のホームページ)。
あとは積立金額(100円から)や口座区分などを入力して設定すればOKです。
補足2.ハッピープログラムの設定方法
ハッピープログラムでポイントを獲得するための設定方法について解説します。
1.(楽天銀行口座を持っていない場合)楽天銀行口座を開設します
楽天銀行口座を持っていない場合は、最初に楽天銀行口座を開設します。
楽天銀行の公式ホームページにアクセスし、必要事項を入力して申し込みます(楽天会員や楽天証券口座を保有している場合、登録されている情報が自動的に入力されますので、簡単に申込できます)。2.マネーブリッジを申し込む
楽天銀行口座ができたら、マネーブリッジに申し込みます。楽天銀行にログイン後、上部の「投信 証券」-「マネーブリッジ設定」をクリックします。
次に、マネーブリッジ利用状況で設定をします。
3.ハッピープログラムを申し込む
次に、ハッピープログラムに申し込みます。楽天銀行にログイン後、上部の「My Account」-「ハッピープログラム」をクリックし、ハッピープログラムに申しこみます。
投資信託の残高が10万円以上あれば自動的に毎月ポイントがもらえるようになります。
補足3.SPUでさらにポイントを獲得するための設定方法
SPUでポイントをアップするためには、楽天市場での買い物のほかに、以下の2つの条件をクリアしなければいけません。
- 楽天ポイントコースに設定する(1度設定すればOK)
- 楽天ポイントを使って投資信託を1回あたり500円以上購入する(ポイントの利用は1ポイント以上でよい)
1.楽天ポイントコースに設定する
まず、楽天ポイントコースに設定するには、楽天証券にログイン後、上部の「設定・変更」にカーソルを当てて表れたメニューの中から「ポイント設定・SPU」を選びます。
ポイントコース設定を「楽天ポイントコース」に設定します。
通常注文でもよいが、忘れないためには積立注文がよい
ポイントによる投資信託の購入の仕方は通常注文(都度ごとの注文)でも、積立注文でもOKです。ただし、都度ごとの投資だと、うっかり忘れてしまうことがあります。
ポイントをもらい損ねないためには積立注文で自動的に毎月ポイント投資するように設定しておくとよいです。
2.積立投資でポイントを使用するように設定する
上記の「ポイント設定・SPU」画面の下のほうに、「ポイント利用設定」があります。「投資信託 積立注文」項目の中の「設定を変更する」をクリックします。
ポイントを「利用する」に変更し、利用方法を選びます。SPUの適用条件は1ポイント以上の投資となっているので、任意に決めればよいです。私の場合、投信積立の楽天カード決済で毎月500ポイントもらっているので、「毎月の上限を500ポイント」にしています。