米国会社四季報を読んだ結果。有望なバリュー株は見つかるか?

米国会社四季報 投資本

米国会社四季報2018年春夏号を読みました。

日本版の四季報のおかげで、お得なバリュー株を発掘できていますので、その延長で、米国株投資をしたいと思い、2017年春夏号から3号続けて買っています。(半期に1号、発売です。)

米国会社四季報を読むたびに、日本の企業と米国企業は大きく異なるというのを実感しますね。

本記事では、米国会社四季報を読んだ結果と、米国株の特徴について、ご紹介したいと思います。

米国会社四季報2018年春夏号を読んだ結果

バリュー株探しの観点

日本の会社四季報については、CD-ROM版を買っています。
スクリーニング機能がありますので、有望な株を抽出するのはあっという間です。

一方、米国会社四季報は、冊子版のみであり、手動でスクリーニングしなければいけません。
1ページずつ探すため、毎回疲れます。。。

優良なバリュー株探しの観点としては、

  • 売上・利益が成長しているか
  • PER、PBRが割安か
  • 自己資本比率が低すぎないか

などです。

これらで粗ぶるい(手動スクリーニング)した後、米国会社四季報には載っていない財務情報について、アメリカ版Yahoo Financeで精査をしています。

精査の観点は、以下の記事の【判断基準】にまとめてあります。詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ。
初心者におすすめな割安株の見つけ方(スクリーニングによる探し方)と注意点

割安な米国株探しの結果。。。

結果的には、投資したいと思う米国株は、今回はゼロでした。

私の投資基準が厳しすぎるのかもしれませんが、正直な感想としては、株価が高くなりすぎていると思いました。

この1年間はトランプ相場で大きく株価が上昇しましたから、仕方ないかなと思います。

1年前の2017年春夏号では、ただ一つだけ(SKECHERS)ありましたが(実際、約半年で約35%の利益を出すことができました。)、それ以降、2号続けて有望なものは見つけられていません。

米国会社四季報でバリュー株探しをするときの悩み

バリュー株が見つからない理由は、四季報の掲載数の違いにもあると思います。

日本の四季報は、東証だけでなく、新興市場や地方市場まで、すべての上場企業が掲載されているのに対して、米国四季報は639社のみです。
全5000社くらいある中の15%弱くらいですので、代表的な銘柄に限られています。

バリュー株は他の投資家から見過ごされているような地味な銘柄に多いので、掲載されていない企業の中に、狙い目のバリュー株があるのかもしれません。

マイナーな銘柄探しをしたいところですが、米国のマイナー企業に関して、日本語の情報源は限られているのがつらいですね。。。

また、四季報は担当記者による現状分析と独自予想がありますので、将来予測の手掛かりにできますが、非掲載銘柄ではできません。

この情報不足をどう補うかは、悩みどころです。

四季報が全銘柄に対応するのを希望したいところですが、米国での全銘柄調査には相当お金がかかるのでしょうね。。。

四季報の独自予想の活用の仕方については、以下の記事にまとめてあります。

詳しく知りたい方は、こちらの記事もどうぞ↓
会社四季報で狙い目な銘柄を探す秘訣

米国株市場の特徴

米国会社四季報を読むと、日米の企業の違いが大きいことを実感します。
その理由として、会計上のルールの違いが影響している部分が少なからずあります。

投資判断をミスしないためには、以下の2つを理解しておいたほうが良いです。

のれんが膨大

優良企業かもしれない、と感じてYahoo Financeで財務諸表を精査すると、巨額の「のれん(Goodwill)」が計上されていることがしばしばあります。

中には、総資産の4割近くがのれんとなっている企業もあり、自己資本の80%近くに相当していました。

のれんは他企業の買収で支払った金額と、買収先の純資産の差額が無形資産として計上されたものです。

事業がうまくいっている間は問題ないのですが、うまくいかなくなった時に、減損として表面化する可能性があります。

例えば、自己資本の80%近くがのれんの場合、減損で自己資本の80%弱が吹き飛ぶ可能性がありえます。
こんなことになったら、経営の一大事です。

(最近の例でいうと、東芝が原子力事業の不振で巨額の減損を計上したことを発端として、経営が大きく傾き、稼ぎ頭のメモリ事業売却にまで発展しました。)

のれんの大きさは、米国会社四季報ではわかりません。
もしかすると、自己資本比率の高さはみせかけだけかもしれません。

Yahoo Financeでバランスシートを確認する、
などの方法で事前に確認することをおすすめします。

利益率がかさ上げされている

日本企業ではのれんは20年以内に均等償却することになっています。
のれんが減るため、バランスシートは改善されるのですが、利益率が低くなる傾向があります。

一方、米国の会計基準ではのれんは定期償却しませんので、利益率は高めに出ます。(のれんが残りますので、バランスシートの悪さが継続します。)

日本企業の利益率は米国より低いといわれますが、その一部は、のれん償却の影響です。

米国株に投資するときは、財務諸表を精査して、実態を判断してから投資することをおすすめします。

割安で長期投資に適した銘柄の選び方と具体的な銘柄の例について、以下の記事にまとめてあります。
詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください↓
長期投資におすすめな銘柄選びの4つのポイントと具体的な有望株とは?

まとめ

  • 米国会社四季報2018年春夏号でバリュー株を探したが、割高なものが多く、投資できる銘柄はなかった。
  • 米国株では、巨額ののれんが計上されている企業が多いので、みかけのPER、PBRの割安さだけで判断してはいけない。
割安株の見つけ方と便利なツールについてのおすすめ記事はこちら:
スクリーニングによる割安株(バリュー株)の見つけ方。おすすめの指標・ツール6選と使い方の注意点
有望な割安株の見つけ方に興味があるあなたへ。本記事では企業価値評価手法による割安株探しの方法とスクリーニングツールについて紹介します。これを見れば自分で割安株を発掘できます。どうぞご覧ください。
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