
米国ETFのQQQに興味がありますが、株価のリターンは良いのでしょうか?また、QQQにデメリットがあるとすれば、どんなことが考えられるでしょうか?

QQQのリターンは米株の代表的な指数S&P500を大きく上回っており、ハイリターンなETFです。一方、QQQにはPERが割高な成長株が多く含まれるため、成長率が鈍化した場合の下落リスクには気を付けないといけません。
QQQは比較的ハイリスク・ハイリターンなETFなので、その特徴を理解して使うことが大事です。
本記事では、QQQの長期株価チャートやリターン、手数料などを他ETFと比較し、メリット・デメリットなどをまとめました。これを読めば、QQQの魅力と注意点などがわかります。
本記事は、自分の銘柄調査の一環として行ったものです。私なりの投資判断が含まれていますが、投資を推奨するものではありません。
投資をする際は、最新の情報を調べたうえで、自己責任で投資判断をお願いします。
先に結論からいうと、QQQはIT関連企業の割合が非常に高くてハイリターンなETFです。QQQはIT関連産業の将来を信じている方におすすめなETFです。
- QQQの構成銘柄はGAFAM(Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft)の5社で合計44%
- 2005年~2020年の年平均リターンは約13%で高い(S&P500は約8.3%)
- QQQの分配金(配当金)は少ない。リターンは主に値上がり益が中心である
- QQQの手数料(経費率)は年0.20%で安い
- QQQの構成銘柄は成長株が多いので、価格変動が大きくなりやすいのがデメリット

QQQは大手ネット証券3社(SBI証券、楽天証券、マネックス証券)で買えます。年間コストは少し高くなりますが、国内投資信託で類似の商品もあります。詳しくはQQQの買い方で解説します。
QQQの株価チャートとリターン、リスク(他ETFと比較)
最初にQQQの株価チャートとリターン、リスク(暴落時の変動率)を見てみます。
わかりやすくするため、VGT(情報通信セクターETF)、Vanguard 500 Index Investor(S&P500に連動するファンド)と比較しました。
QQQの株価チャート(VGT・S&P500と比較)
QQQの株価チャート(分配金を再投資した場合)は以下のようになっています(Portfolio Visualizerで作成)。
QQQは2005年からの15.5年間で約6.6倍になっています。また、QQQと同じくハイテク企業が多いVGTは約6.4倍になっています。
一方、Vanguard 500 Index Investor(S&P500に連動)は同期間で3.4倍です。QQQ、VGTの上昇率のほうが2倍近く大きいです。
QQQの平均リターン(VGT・S&P500と比較)
QQQ、VGT、Vanguard 500 Index Investor(S&P500に連動)の年率平均リターンは、それぞれ以下のようになっています(2005年1月~2020年6月)。
- QQQ:13.05%
- VGT:12.74%
- Vanguard 500 Index Investor: 8.26%
Vanguard 500 Index Investorの年率8%超でも十分なリターンですが、QQQ、VGTのリターンはさらに4.5~5%も大きいです。
過去の成績でみると、QQQ、VGTはハイリターンなETFです。
QQQの年次リターン(VGT・S&P500と比較)
QQQ、VGT、Vanguard 500 Index Investor(S&P500に連動)の年次リターンは下表のようになっています。
多くの年でQQQ、VGTのリターンがVanguard 500 Index Investorを上回っています。特に、リーマンショック直後の2009年のリターンは強烈です。
QQQのリターンが好調なのは、QQQの主要銘柄となっているGAFAM(Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft)が2010年代に大きく躍進したからです(VGTもApple、Microsoftの割合が大きい)。
あくまでも上記は過去のデータなので、今後もQQQ、VGTのリターンがよいかはわかりません。
しかし、今のところGAFAMの優位性はゆるぎないように見えます。そのため、今後もしばらくの間、QQQ、VGTの高リターンは続くのではないかと期待できます。
QQQのデメリットはリスクがやや大きいこと(価格変動について、VGT・S&P500と比較)
一方、QQQの組み入れ銘柄は成長株が中心になっているため、価格変動(リスク)がやや大きいという傾向があります。
たとえば、2018年12月のクリスマスショック前後のQQQ、VGT、Vanguard 500 Index Investor(S&P500に連動)の株価チャートは以下のようになっています。
- 青線:QQQ
- 紫線:VGT
- 水色線:S&P500
わかりやすくするため、クリスマスショック前の高値から安値までの下落率を調べると、以下のようになっています。
- QQQ:21%
- VGT:22%
- Vanguard 500 Index Investor: 18%
Vanguard 500 Index Investor(S&P500に連動)に対して、QQQ・VGTの下落率がやや大きくなっています。
QQQやVGTに多く含まれている成長株は、期待感から株価が高く維持されていることが多いです。期待感で高くなった株価は、市場全体の暴落に直面すると、割高感が意識されて売られやすくなります。
成長株で構成されたQQQ・VGTはハイリターンな一方、ハイリスクなETFであると考えておくと良いです。
QQQの手数料(経費率/信託報酬)を他ETFと比較
QQQなどの米国ETFにかかる手数料は、以下の2種類があります。
- 売買手数料(売買したときのみかかる費用)
- 総経費率(保有期間中、継続的にかかる費用。国内投資信託では信託報酬に相当)
売買手数料は、証券会社ごとに決まっています。詳しくはQQQの買い方で解説します。
ここでは、QQQの総経費率について解説します。
QQQの経費率(信託報酬)
QQQとその他ETF(代表として、VGT・VOOなど)の経費率を比較すると、下表のようになります。
名称 | 特徴 | 経費率 |
---|---|---|
QQQ | ナスダック100指数に連動 | 0.20% |
VOO | S&P500に連動 | 0.03% |
SPY | S&P500に連動 | 0.09% |
VT | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(全世界株式インデックス)に連動 | 0.08% |
VGT | 情報技術セクターの指数に連動 | 0.10% |
VYM | FTSEハイデ ィビデンド・イールド指数に連動(高配当ETF) | 0.06% |
SPYD | S&P 500 高配当指数に連動(高配当ETF) | 0.07% |
HDV | モーニングスター配当フォーカス指数に連動(高配当ETF) | 0.08% |
SPXL | S&P500の日次運用実績の3倍(300%)に連動 | 0.95% |
TECL | テクノロジー・セレクト・セクター指数の日次運用実績の3倍(300%)に連動 | 0.95% |
QQQの経費率は年率0.20%です。低コストで知られているバンガード社のETF(VOOやVT、VGT、VYM)などと比べると、QQQの経費率は少し高くみえるかもしれません。
しかし、その差は0.1%~0.15%ほどであり、大きな差ではありません。
むしろ年0.20%の経費率で、GAFAMなどのハイテク銘柄に手軽に分散投資できる(しかも2005~2020年で年間平均約13%ものリターンを得られている)というメリットのほうが大きいです。
個別株で分散投資するには資金が少ないけど、ハイテク株に投資したいという方は、QQQを活用するとよいです。
QQQの分配金(配当金)は少ない
次に、QQQの分配金は以下のようになっています。
QQQの2019年の分配金は合計約1.6ドルです。QQQの株価は244.24ドル(2020/6/19終値)なので、2019年の実績に対する配当金利回りは0.66%です。
他のETFと比べると、QQQの分配金利回りはあまり高くありません。
QQQは配当金目的ではなく、値上がり益目的で投資する銘柄
QQQの構成銘柄はグロース株(成長株)が多いです。グロース株は成長のために資金を使うほうが株主にとって良いため、QQQの組入れ銘柄には無配銘柄が多くなっています(たとえば、Google、Facebook、Amazonなど)。
QQQは値上がり益(キャピタルゲイン)目的で投資すべきETFであり、分配金(インカムゲイン)目的の投資には適していません。
もし分配金目的なら、VYMやSPYD、HDVなどの高配当ETFで投資するとよいです。
- VYM:バンガード・米国高配当株式ETF
- SPYD:SPDR ポートフォリオS&P500®高配当株式ETF
- HDV:iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF
QQQの構成銘柄とセクター比率
QQQの構成銘柄(上位10銘柄)は以下のようになっています(引用:QQQのFact sheet 2020/3/31)。
名称 | ティッカー | 割合[%] |
---|---|---|
Microsoft | MSFT | 11.95 |
Apple | AAPL | 11.23 |
Amazon | AMZN | 9.6 |
Facebook 'A' | FB | 3.99 |
Alphabet 'C' | GOOG | 3.97 |
Alphabet 'A' | GOOGL | 3.97 |
Intel | INTC | 2.98 |
PepsiCo | PEP | 2.12 |
Cisco Systems | CSCO | 2.11 |
Netflix | NFLX | 2.09 |
QQQの構成銘柄は、米国の大手IT企業GAFAM(Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft)の5社で合計45%を占めています。まさにQQQはハイテクETFの代名詞です。
GAFAM以外ではIntel(半導体)、PepsiCo(飲食品)、Cisco(ネットワーク機器、ソフト)、Netflix(動画配信)の割合が大きくなっています。
セクター比率
QQQのセクター比率は以下のようになっています。
QQQはテクノロジー(ハイテク)セクターの比率が約44%で、圧倒的に多いです。
また、コミュニケーション・サービスセクター、景気連動型消費財セクターも高めですが、それぞれ以下のIT関連企業が含まれるためです。
- コミュニケーション・サービスセクター:アルファベット(グーグル)とフェイスブック
- 景気連動型消費財セクター:アマゾン
つまり、IT企業の比率が非常に高いのが、QQQの特徴です。米国IT企業の将来性に投資したいなら、QQQを活用するとよいです。
QQQのPERは割高なことが多い(成長株の特徴をもつ)
株価の割高さを表す指標の一つとして、PERがあります。PERが低いほど割安、PERが高いほど割高を表しています。
ただし、PERが割高だと株価が下がりやすいというわけではありません。高成長が持続するならば、PERが高くても将来の業績に対して割安と考えられるからです。
PERは銘柄の特徴を表す指標の一つと考えるとよいです。
QQQのFact sheetによると、QQQのPERは30.74倍(2020/3/31時点)です。
PERは15~20倍くらいが平均値と言われますので、QQQのPERは平均より高くなっています(つまり、割高)。
PERが高い銘柄の特徴
PERの高い銘柄、低い銘柄は、一般的に以下のような特徴があります。
項目 | PERが高い銘柄 | PERが低い銘柄 |
---|---|---|
株価の高低 | 株価が割高 | 株価が割安 |
銘柄の特徴 | 成長株が多い | 成熟株・業績停滞株が多い |
メリット | 高成長が続けば、業績拡大に応じた株価上昇が見込める | 本来の価値に注目が集まったとき、株価上昇が見込める |
デメリット | 成長がストップしたときに、株価が急落しやすい | ずっと割安なまま放置される可能性がある |
QQQのPERが高いのは、その構成銘柄に高成長株が多く含まれているからです。そのため、QQQは高成長株の特徴を持っています。
高成長株は業績成長が続く限り、高い株価上昇率を期待できます。しかし、もし成長がストップしてしまうと、成長期待がはげ落ちて、株価が急落しやすいというリスクもあります(つまり、高成長株はハイリスク・ハイリターン)。
QQQはたくさんの高成長株に分散投資することで、個別企業における業績悪化リスクを軽減しています。そのため、QQQはハイリターンでありながら、株価急落のリスクをある程度軽減できるという良さがあります。
とはいえ、成長株は期待感で高い株価が維持されているため、市場の勢いによって、株価が変動しやすいという特長があります。ETFのように分散投資しても、市場全体の変化に対するリスクは軽減できません。
QQQはあくまでもハイリスク・ハイリターンな銘柄の集合体であるという意識はしておくと良いです。
QQQのレバレッジ型ETF(TQQQ)もある
QQQはリターンが大きいETFですが、さらにリターンを高めたいならレバレッジ型ETFのTQQQを使うという選択肢もあります。
TQQQの特徴を簡単にまとめると下表のようになっています。
項目 | 詳細 |
---|---|
名称 | TQQQ(プロシェアーズ・ウルトラプロQQQ) |
特徴 | ナスダック100指数の日次運用実績の3倍(300%)に連動する投資成果を目指す |
経費率 | 0.95% |
メリット | 株価上昇率が大きい(ハイリターン) |
デメリット | 変動率が大きい(ハイリスク) |
TQQQはナスダック100指数の日次運用実績の3倍(300%)に連動する投資成果を目指すETFです(日次に対してなので、2日目以降は3倍にならない点に注意が必要です)。
レバレッジ型なので、経費率がやや高くなっていますが、注目すべきはそのリターンの大きさです。
TQQQは株価上昇率が非常に高い
TQQQ、QQQ、Vanguard 500 Index Investor(S&P500に連動)の過去の株価チャートをみると、以下のようになっています。
2010年3月からの約10年間の年率平均リターンは以下のようになっています。
QQQ:17.9%
TQQQ:41.9%
Vanguard 500 Index Investor:12.0%
TQQQの上昇率は、QQQ、Vanguard 500 Index Investor(S&P500に連動するファンド)と比べて圧倒的に高くなっています。約10年間で27倍に増えています。
TQQQはレバレッジがかかっているため、リターンが大きいです。ナスダック指数の長期的な上昇を信じるならば、投資する価値は高いです。
TQQQは暴落時の下げ幅も非常に大きい
一方、TQQQは一時的な下落率も大きくなっています。
たとえば、2020年のTQQQ、QQQ、S&P500の株価チャートを比較すると、以下のようになっています。
- 青線:QQQ
- 紫線:TQQQ
- 水色線:S&P500
わかりやすくするため、2020年3月のコロナショックにおける下落率(直前の最高値から最安値までの下落率)を計算すると、以下のようになっています。
QQQ:29%
TQQQ:70%
S&P500:33%
クリスマスショックにおけるTQQQの下落率はQQQ、S&P500の2倍以上となっていました。TQQQはレバレッジがかかっているため、リターンだけでなく、リスク(変動率)も大きいです。
もし高値でつかんでしまって、その後に暴落した場合、巨額の含み損を抱える可能性があります。
TQQQは米国ETFの中でも有望な銘柄だと思いますが、買い方を間違えると大損しかねません。TQQQは投資タイミングに気を付けなければいけないETFです。
TQQQは一部の証券会社しか取り扱っていない
TQQQは大手ネット証券3社(SBI証券、楽天証券、マネックス証券)では残念ながら取り扱っていません。
デンマークに本拠を置く、サクソバンク証券で取り扱っています(サクソバンク証券は日本法人もあり、日本証券業協会にも加盟している証券会社です)。
サクソバンク証券は特定口座に対応していないため、自分で損益を計算して確定申告しないといけないのがデメリットです。しかし、米国株の取扱銘柄は6000以上もあり、圧倒的に品ぞろえが豊富なのがメリットです。
ある程度手間がかかってもいいから、TQQQに投資したいという方は、サクソバンク証券を利用するとよいです。
QQQとほぼ同じ国内投資信託もある
QQQは米国上場ETFなので、為替の手間があります。また、米国株・ETFは売買手数料がやや高めというデメリットがあります。
もっと手軽に投資したいなら、QQQと同じNASDAQ100に連動する国内投資信託「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」で投資するとよいです。
iFreeNEXT NASDAQ100インデックスの特徴
QQQとiFreeNEXT NASDAQ100インデックスは連動する指数が同じため、構成銘柄はほぼ同じです。そのため、両者の値動きはほぼ同じです。
iFreeNEXT NASDAQ100インデックスの信託報酬(毎年継続的にかかる費用)は年0.495%であり、QQQよりやや高いです。
一方、iFreeNEXT NASDAQ100インデックスはノーロード(買付手数料が無料)であり、売却時手数料(信託財産留保額)も無料というのが魅力です。
また、iFreeNEXT NASDAQ100インデックスは円建てで投資できる(基準価額が円建てに換算されている)ため、為替の手間がかからないのもメリットです。
NASDAQ銘柄(特にGAFAMなどのハイテク銘柄)に投資したいけど、米国ETFは複雑そうで投資しにくいという方は、iFreeNEXT NASDAQ100インデックスを活用するとよいです。
レバレッジ型の投信「iFreeレバレッジ NASDAQ100」もある
iFreeNEXT NASDAQ100インデックスにはレバレッジ型の投信(iFreeレバレッジ NASDAQ100)もあります。
iFreeレバレッジ NASDAQ100は、ナスダック100指数の日次運用実績の2倍(200%)に連動する投資成果を目指す国内投信です。
iFreeレバレッジ NASDAQ100は信託報酬がやや高め(年0.99%)であり、変動率が高いというデメリットがあります。
しかし、今後もハイテク銘柄の成長が続くならば、信託報酬の違いは気にならないほどの大きなリターンを得られる可能性があります。
ハイリターンを追求したいという方にとって、iFreeレバレッジ NASDAQ100は魅力的な国内投資信託です。
まとめ
本記事では、QQQの長期株価チャートやリターン、手数料などを他ETFと比較し、メリット・デメリットなどについて解説しました。
QQQは主にGAFAM(Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft)などのIT関連企業で構成されるETFです。
QQQは株価変動がやや大きい(ハイリスク)というデメリットがありますが、2005~2020年のリターンはS&P500を大きく上回っています。
QQQはハイリターンなETFとして人気であり、IT関連企業の将来性を信じて投資したいという方におすすめなETFです。
市場全体が暴落したときにQQQを買えれば良いですが、QQQは人気が高いETFなので、なかなか株価が下がることはないかもしれません。定期的に積立投資して、長期的な成長を期待する投資方法も良いと思います。
銘柄選びの参考になれば幸いです。
本記事は、自分の銘柄調査の一環として行ったものです。私なりの投資判断が含まれていますが、投資を推奨するものではありません。
投資をする際は、最新の情報を調べたうえで、自己責任で投資判断をお願いします。
QQQの買い方
QQQは、以下の大手ネット証券3社で購入できます。
会社名 | おすすめの用途 | 当ブログの評価記事 |
---|---|---|
SBI証券 | 何でも | SBI証券のメリット・デメリット、評判・口コミ |
楽天証券 | 投資信託 (ポイント) | 楽天証券のメリット・デメリット、評判・口コミ |
マネックス証券 | 米国株 | マネックス証券のメリット・デメリット、評判・口コミ |
各社の手数料やNISA口座での特典などについて、簡単に解説します。
QQQの買付手数料の比較
QQQなどの米国株・ETFの買付手数料は、下表のようになっています。
売買手数料は3社とも変わりません。上限手数料があるため、大量に買い付けするほど低コストになります。
とはいえ、一度に多く買うと高値掴みする可能性もあります。多少手数料が高くなっても、少量ずつ分割して買うことをおすすめします。
為替手数料の比較
一方、為替手数料は以下のようになっています。
会社名 | 為替手数料 (1米ドルあたり) | 備考 |
---|---|---|
SBI証券 | 片道25銭 | 住信SBIネット銀行経由で片道4銭 |
楽天証券
| 片道25銭 | |
マネックス証券 | 片道25銭 | キャンペーンにより一時的に無料化していることがある(マネックス証券のキャンペーンについてはこちら) |
住信SBIネット銀行を経由すれば、SBI証券の為替手数料が4銭となり、最も安いです。
コストをできるだけ安くしたいならSBI証券が良いです。
QQQで積立投資するには?
国内投資信託では一般的な積立投資機能ですが、SBI証券を使えば、外国株・ETFでも定期的に積立投資可能です(定期買付サービス)。
SBI証券の定期買付(自動積立)サービスの具体的な内容は、以下のようになっています。
項目 | 詳細 |
---|---|
注文方法 | 株数指定/金額指定、外貨決済/円貨決済の組み合わせが可能 (成行注文のみ) |
設定コース | 日付指定/曜日指定 (年2回のボーナス月設定も可能) |
取扱銘柄 | 米国株式・ETF |
口座 | 特定口座、一般口座、NISA口座、ジュニアNISA口座に対応 |
定期買付サービスの利用に関する手数料は無料であり、通常の為替手数料、売買手数料がかかるだけです(つまり、定期的な発注を無料で代行してくれるというサービスです)。
一度設定しておけば、定期的に買い増してくれるので、手間がかからなくて便利です。また、タイミングを狙いすぎて投資のチャンスを逃すようなこともないのがメリットです。
自動積立で外国株・ETFに投資したいなら、SBI証券を使うとよいです。
QQQをNISA口座で買うには?
QQQはNISA口座で買うこともできます。
NISA口座では証券会社独自のサービスとして売買手数料が無料になっている場合があります。代表的なネット証券におけるNISA口座の売買手数料は下表のようになっています。
会社名 | 国内株 | 外国株 |
---|---|---|
SBI証券 | 無料 | 海外ETFの買付のみ無料 |
楽天証券
| 無料 | 海外ETFの買付のみ実質無料 |
マネックス証券 | 無料 | 買付のみ実質無料 |
GMOクリック証券
![]() | 無料 | 取扱いなし |
松井証券 | 無料 | 取扱いなし |
SBIネオトレード証券(旧ライブスター証券) | 通常手数料と同じ | 取扱いなし |
auカブコム証券 | 無料 | 取扱いなし |
岡三オンライン | 通常手数料と同じ | 取扱いなし |
大手3証券(SBI証券、楽天証券、マネックス証券)では、NISA口座における外国ETFの買付手数料が無料です。
QQQだけでなく、VOOやVYMなどの人気ETFも買付手数料が無料です。まだNISA口座を持っていないなら、上記3証券でNISA口座を作るとお得です。
さらに、マネックス証券のNISA口座の場合、ETFだけでなく、個別株の買付手数料も実質無料です。NISA口座を作るなら、マネックス証券 がおすすめです。
QQQをつみたてNISAで投資することはできない
一方、QQQは米国上場ETFなので、つみたてNISAでは投資できません。
QQQとほぼ連動する国内投資信託「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」もありますが、残念ながら、つみたてNISAの対象には選ばれていません。
QQQに投資する場合は、特定口座、またはNISA口座、ジュニアNISA口座で投資する必要があります。