LINE証券は2019年8月に営業を開始した、比較的新しいネット証券会社です。LINEアプリの知名度の高さもあって、ツイッターなどのSNSでも結構話題になりました。
私は今までに10近くの証券口座を作ってきました。LINE証券が実際どのようなものか知りたく、試しにLINE証券の口座開設を申し込んでみました。
LINEはアプリ開発の最先端企業だけあって、見やすさ・使いやすさは抜群です。申し込みはLINEアプリを使って簡単にできますので、手軽に投資を始められます。
本記事ではLINE証券を始めるための口座開設方法と、使ってみた感想について紹介します。
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LINE証券の特徴まとめ
最初に、LINE証券の主なメリット・デメリットを下表にまとめました(LINE証券のメリット・デメリットについて、詳しくはこちら)。
メリット | デメリット |
---|---|
・日本株を1株から売買可能(単元未満株) ・ 日中取引のスプレッド(手数料)が比較的安い ・夜間取引が可能(17:00~21:00) ・操作が簡単で、手軽に使える | ・日本株(単元未満株)、投資信託の取扱銘柄数が限定されている(単元株はほぼ全て売買可能) ・外国株の取扱はなし |
結論からいうと、LINE証券は手軽さをウリにしているため、投資をするのは初めてという方におすすめです。スマホアプリの開発力を生かした操作性の良さ、手軽さが魅力的です。
以下では、株式投資は初めてという方に向けて、LINE証券の始め方を解説します。
LINE証券の始め方、使い方
LINE証券で株式投資を始めるには、次の3ステップが必要です。
- LINE証券の口座開設を申し込む
- LINE証券の口座に入金する
- 株購入の注文をする
それぞれについて、以下で詳しく解説します。
もしLINEアプリをまだ使っていない場合は、最初にLINEアプリをインストールしましょう。
LINEアプリのインストールについてはたくさんの解説サイトがありますが、たとえば下記を参考にするとわかりやすいです(登録している情報が漏れるのが嫌な方は、初期設定に気を付けるとよいです)。
LINEの始め方!登録時の注意点や友達に知られたくない時の初期設定は?
ステップ1.LINE証券の口座開設の申し込みのやり方
LINEアプリをインストールできたら、LINE証券の口座開設を申し込みます(最短約3分です)。
まず、以下のボタンリンクを押して、LINE証券の公式ページに行きます。
1.申込画面に移動する
LINE証券の公式ページの中にある「口座開設申込はこちら」または「最短約3分!今すぐ口座開設」をクリックすると、申込画面になります。2.簡単な質問に答える(「LINE証券に確定申告を任せる」を選択する)
いくつかの簡単な質問に答えます。「確定申告方法を選択してください」と出てきたら、「LINE証券に確定申告を任せる(つまり、特定口座の源泉徴収ありを選ぶ)」を選ぶと良いです。
LINE証券が税金の計算と支払いを代行してくれるため、確定申告する手間が省けて便利です。3.本人情報を登録する
次に、LINE証券に本人情報を登録します。以前にLINE Pay登録時に本人確認を行っている場合、すでに登録してある情報が自動入力されますので、簡単です。
4.本人確認書類を登録する
次に、本人確認書類を登録します。「マイナンバー通知カード + 運転免許証」または「マイナンバーカード」を用意します。
スマホのカメラで撮影してWebアップロードをします。
以上でLINE証券の口座開設申し込みはおしまいです。途中で多少手間取っても、5~10分くらいでできる内容です。
5.LINE証券から送られてきた簡易書留はがきを受け取り、取引開始手続きを行う
手続き完了後、4営業日ほどでLINE証券から簡易書留はがきが送られてきます。
次に、以下のいずれかからLINE証券のトップ画面にアクセスし、取引開始手続きを行います。
- はがきに記載されているQRコード
- LINE証券の公式アカウントから届くメッセージ
職業や年収などの必要な情報を入力し、暗証番号を設定したら完了です。LINE証券で取引ができるようになります。
ステップ2.LINE証券の口座に入金する
LINE証券の入金方法は以下の4つがあります。- LINE Payから入金
- クイック入金(一部の主要銀行のみ対応)
- 他サービスの口座(FX口座、各CFD口座)からの振替入金
- 銀行口座から振込入金
1~3の方法ならば、入金手数料は無料です。
LINE PayやLINE証券のFX口座やCFD口座などに残高がある場合、それらを使って入金すると簡単です。私は以前からLINE Payを使っていたため、LINE Payからの入金を活用しています。
ゆうちょ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、住信SBIネット銀行、楽天銀行、PayPay銀行に残高があれば、クイック入金もできますので便利です(入金手数料は無料)。
LINE証券から銀行口座に出金する場合の、出金手数料も無料です。
また、LINE Payアカウントに出金することもでき、普段のお買い物などで使えばLINEポイントももらえます(LINE Payアカウントへの出金手数料も無料です)。
LINE Payからの入金方法
LINE Payからの入金方法は以下のようになっています(引用:LINE証券の公式noteより)。
LINE Payのアカウントに行き、暗証番号を入力すると、LINE証券に即時入金されます。
銀行口座から振込入金する方法
銀行口座から振込入金する方法は以下のようになっています(引用:LINE証券の公式noteより)。
振込先の口座を表示し、そこに自分で振込入金します。
公式ページはこちら⇒ LINE証券
ステップ3.株購入の注文をする
LINE証券で株を購入するには、以下のように操作します。
LINEアプリの下部にある「ウォレット」タブから「証券」を起動したのち、下部にある「検索」タブを押します。
上部の「銘柄名/銘柄コード」で検索する、または「3000円以下で買える」などのグループの中から銘柄を選びます。
以下のようなグループが事前に用意されています
- 3000円以下で買える
- 値上がり率
- お気に入り数が多い
- 小売・外食
- 機器メーカー
- 食品
- ITサービス・その他
- 医薬品・素材・化学
- 金融
ある程度慣れている人は検索するほうが速いです。一方、初めての投資の方は上記のグループから気になる企業を選ぶとよいです。
銘柄が決まったら、以下の3ステップで購入できます(引用:LINE証券の公式noteより)。
公式ページはこちら⇒ LINE証券
LINE証券を使ってみた感想
私がLINE証券を実際に使ってみた感想として以下の3つがあります。
- 口座開設や入金手続きなどの操作性は快適
- 日中取引のスプレッド(手数料)が安い
- 単元未満株の取扱銘柄が有名企業に絞られているので、投資初心者向け
それぞれ簡単に解説します。
メリット1.口座開設や入金手続きなどの操作性は快適
LINE証券の口座開設や入金手続きなどの操作性は快適です。LINEはユーザー数が最大のアプリなだけあって、ユーザーの使いやすさを重視した設計になっていると思います。
他証券会社でもスマホアプリはありますが、操作の快適さではLINE証券は優れていると感じます。外出先で手軽に取引したいというときにはLINE証券は便利です。
メリット2.日中取引のスプレッド(手数料)が安い
LINE証券では売買手数料の代わりにスプレッドがかかります。
以前、LINE証券のスプレッドは固定されていなくて取引しづらかったのですが、今は以下のように固定されています。
グループ分けについて、大まかにいうと以下のようになっています(詳しくはグループ別の対象銘柄一覧(公式ページ)を参照)。
- グループA:大企業や有名企業、ETFなど315銘柄
- グループB:中堅企業など500銘柄
- グループC:新興企業など200銘柄
- グループD:上場して間もない新興企業など13銘柄
SBI証券やマネックス証券における単元未満株の手数料は0.55%(税込)です。LINE証券の手数料は比較的安いです(LINE証券と他証券の手数料(スプレッド)比較についてはこちら)。
デメリット.単元未満株の取扱銘柄が有名企業に絞られているので、投資初心者向け(中小型株投資には使いにくい)
1株から売買できて便利なLINE証券ですが、弱点と感じるのは単元未満株の取扱銘柄数がやや少ない(大企業・有名企業を中心に国内株式:1500銘柄、国内ETF:15銘柄)ことです。
単元未満株の取扱銘柄数はサービス開始当初の100銘柄と比べて15倍に増えましたので、だいぶ良くなってきました。しかし、それでも全上場企業約3700社から比べると、まだ一部であり、銘柄選びの自由度は高くありません。
実際、私は主に中小型株で運用していますが、LINE証券で取り扱っていないものもあります。ユーザー数が増えれば単元未満株の取扱銘柄も拡充されると思いますので、今後の改善を期待したいです。
逆に、初心者の場合は中小型株よりも、大企業を中心に投資することをおすすめします。
大企業のほうが事業内容が身近なことが多いですし、比較的値動きが安定していて投資初心者に向いているからです。
単元未満株で投資可能な証券会社の比較。おすすめ証券会社ランキングを紹介
まとめ
本記事ではLINE証券を始めるための口座開設方法と、使ってみた感想について紹介しました。
LINE証券は口座開設の簡単さや操作性の良さから、投資初心者におすすめです。外出先でも手軽に株取引できるので、株式投資がより身近に感じられます。一方、LINE証券は単元未満株の取扱銘柄数がやや少ない(国内株式:1500銘柄、国内ETF:15銘柄)のがデメリットですが、有名な大企業であればほとんどの銘柄を取り扱っています。大企業の株価は値動きが比較的緩やかで、事業内容を理解しやすいので、投資初心者に向いています。
初めて投資をするなら、まずはLINE証券で始めてみるとよいです。