ファンダメンタルズ分析でおすすめの銘柄スカウターの評判。便利な活用術を紹介

銘柄スカウターのメリット・デメリット、使い方 銘柄の選び方
この記事はこんな人に役立ちます。

  • 「不況時に赤字にならないか調べたいけど、長期間の業績を調べるのが面倒。」
  • 「銘柄分析を簡単にできるツールが欲しい」
銘柄分析をするとき、会社四季報などの情報を参考にしている方は多いです。会社四季報は多くの証券会社において無料で閲覧できますので、手軽に使えて便利です。

しかし、会社四季報では10年以上の長期にわたるデータはわかりません。リーマンショックのような大不況時に業績がどうなるかは四季報だけでは判断しにくいです。

こんな時に便利なのがマネックス証券の銘柄スカウターです。

銘柄スカウターを使えば、2007年以降の長期的な業績を一目で閲覧できるほか、セグメントごと(事業別)の業績や各種の投資指標の推移なども閲覧できますので便利です。ファンダメンタルズ分析を重視している中長期投資家の方におすすめな銘柄分析ツールです。

本記事では、マネックス証券銘柄スカウターのメリット・デメリットと、その便利な使い方について紹介します。

スマホでも簡単に申込・取引できます

マネックス証券の銘柄スカウターの機能の概要

銘柄スカウターは会社四季報などの情報ツールだけではわからなかった、多くの情報を手軽に閲覧できるという特長があります。銘柄スカウターを使えば銘柄分析の時間を短縮できますので、毎日忙しいサラリーマン投資家などにぴったりです。

銘柄スカウターの代表的な機能として、以下があります。

  • 過去10期以上(2007年~)の長期的な業績を一括してグラフ表示
  • 四半期(3ヶ月)ごとの業績を表示
  • 企業のビジネスをセグメントごとに分解して表示できる
  • PERやPBR、配当利回りの推移を最長5年間グラフ表示
  • 複数銘柄の株価指標や業績などを一覧比較
  • 10年スクリーニングで銘柄を抽出
  • 「企業情報(企業概要と取扱い商品)」を搭載
  • 企業の業績予想修正
  • 「業績修正を探す」機能で業績予想変更を簡単に抽出
  • 過去の配当実績や配当性向などの配当関連情報
  • 企業の決算スケジュールを一目で確認できる

以下では特に私がメリットと感じている部分について、詳しく解説します。

銘柄スカウターのメリット

私が銘柄スカウターのメリットとして感じているのは以下の3つです。

  • 過去10期以上(2007年~)の長期的な業績を一括してグラフ表示できる
  • 企業のビジネスをセグメントごとに分解して表示できる
  • PERやPBR、配当利回りの推移を最長5年間グラフ表示

それぞれについて、以下で詳しく解説します。

メリット1.過去10期以上(2007年~)の長期的な業績を一括してグラフ表示できる

長期投資をする際に気を付けたいのが、景気変動の影響を受けやすいかどうかです。

例えば、日用品メーカーや鉄道会社などは景気変動の影響を受けにくいディフェンシブ株として知られています。ディフェンシブ株はリーマンショックのような不況があっても、業績の落ち込みは比較的小さいので安心して長期保有できます。

一方、自動車メーカーや半導体メーカーなどは景気変動の影響を受けやすい景気敏感株として知られています。景気がいい時期は業績が好調になって、配当利回りが高くなることも多く、魅力的に感じてしまいがちです。

しかし、景気敏感銘柄は不況になったとたんに減益や赤字転落になることがあり、株価も下落しやすいです。景気敏感株に投資する際は、注意が必要です。

銘柄スカウターでリーマンショック前後の業績をみると、景気変動の影響を受けやすいかを判断できる

景気変動の影響を受けやすいかの判断は、未曽有の大不況といわれたリーマンショック(2008年)前後の業績を参考にするとよいです。

リーマンショック後の業績があまり落ち込んでいないならば、景気変動の影響は比較的小さい銘柄であると判断できます(ただし、リーマンショック後にビジネスモデルが変化している場合もあるので、あくまでも目安であると考えてください)。

しかし、リーマンショック前後にさかのぼって業績を見られるツールはあまりありません。例えば、会社四季報で見られる業績は5~6年分しかわかりませんし、会社四季報CD-ROMやGMOクリック証券の財務分析ツールを使っても最大10年分です。

一方、マネックス証券の「銘柄スカウター」ならば、2007年以降の業績(売上高、営業利益、経常利益、当期利益、EPS、BPS)をすべて見られます

リーマンショック前後の業績の変化を簡単に調べられるので、便利です。

景気敏感株における長期業績の例

例えば、国内トップの総合リース会社であるオリックスの長期間の業績を見てみましょう。銘柄スカウターを使って、オリックスの売上高(右軸)、営業利益(左軸)を調べた結果が以下です。

オリックスの長期業績(売上高と営業利益)

オリックスの長期の売上高と営業利益(引用:マネックス証券の銘柄スカウター)

リーマンショック前の2007年3月期は約2900億円の営業利益を稼いでいました。しかし、リーマンショック後の2010年3月期は約290億円まで減少しています。この時、オリックスは業績悪化とともに、大幅減配を発表したため、株価が暴落しています。

オリックスの株価チャート

オリックスの株価チャート

この結果から、オリックスは景気循環の影響を受けやすい業種であり、投資する際は注意が必要な銘柄であることがわかります。

マネックス証券の「銘柄スカウター」は口座保有者であれば無料で使えます。業績の安定性を手軽に調べたい方は、マネックス証券の口座を持っておくと便利です。

スマホでも簡単に申込・取引できます

もちろんリーマンショックの頃と現在とではビジネスモデルが変化している場合もあります。その場合は次の不況が来ても減益幅が小さい可能性はあります。

過去の業績はあくまでも目安に過ぎません。現在の事業内容をよく調べてから判断する必要があります。

企業のビジネスをセグメントごとに分解して表示できる

将来の企業業績を予測するうえで、ビジネスモデルを詳しく理解することが大事です。

単一の事業を行っている会社の事業内容は理解しやすいです。しかし、多くの企業では関連する複数の事業を行っていたり、国内や海外などの特徴の異なる地域で事業を展開していたりします。

このような場合、それぞれのセグメントごと(各事業ごと)に売上や利益が伸びているかを調べないといけません。

セグメント業績による銘柄分析の例

銘柄スカウターの良いところは、セグメントごとの業績推移が見られるため、銘柄分析がしやすい点です。

例えば、東証1部上場の情報・通信業、エイチームのセグメント業績(事業別売上高)は以下のようになっています。

エイチームのセグメント業績(事業別売上高)

エイチームのセグメント業績(事業別売上高)

エイチームのセグメントは3つあり、割合が大きいのはエンターテインメント事業(スマホゲームなど)とライフスタイルサポート事業(引越し比較・予約サイトなど)の2つであることがわかります。

2017年7月期まではエンターテインメント事業の売上高のほうが大きかったのですが、2018年7月期は逆転していることがわかります(まだ最終的な決算は出ていませんが、2019年7月期はさらにライフスタイルサポート事業の割合が大きくなりそうです)。

スマホゲームなどのエンターテインメント事業は一時的なブームの影響を受けるため、業績は不安定になりがちです。一方、比較サイト運営などのライフスタイルサポート事業は成長率が高いというメリットに加えて、スマホゲームより需要が安定しているというメリットがあります。

つまり、エイチームはやや不安定なスマホゲーム中心のビジネスから、比較サイト運営中心のビジネスに転換しつつあるということがわかります。

セグメント業績を分析すれば、このようなビジネスモデルの特徴がわかります。セグメント業績の分析を手軽に行いたいなら、銘柄スカウターが便利です。

PERやPBR、配当利回りの推移を最長5年間グラフ表示

銘柄スカウターの3つ目のメリットは、過去5年間のPERやPBR、配当利回りなどの株価指標の推移を簡単に見られることです。

例えば、ユニクロなどを運営しているファーストリテイリングのPERの推移をみると、以下のようになっています。

ファーストリテイリングのPERの推移

ファーストリテイリングのPERの推移

2019年7月の株価は65,000円くらいで、過去5年で最高値となっています。

しかし、PERを見ると過去5年の平均値である40倍近辺です。一般的には割高な水準ですが、成長企業として有名なファーストリテイリングはPERが常に割高です。現在の成長が続く限り、過去の平均値が維持されると考えれば、現在の株価は割高とまではいえません

株価が最高値であっても、今後も成長が続くと考えるなら、投資する価値はあると判断できます。

このように、銘柄スカウターを使えば、過去のPERやPBRなどと比較した割安さを手軽に判断できる点が3つ目のメリットです。

スマホでも簡単に申込・取引できます

銘柄スカウターでできないこと(デメリット)

一方、マネックス証券の銘柄スカウターではできないこととして、以下の2つがあります。

  • 貸借対照表(BS、バランスシート)の分析
  • 企業価値(理論株価)の分析

それぞれについて、以下で簡単に解説します。

貸借対照表(BS、バランスシート)の分析ができない

銘柄スカウターは売上や利益などの分析がしやすいのですが、貸借対照表の分析ができないため、財務の健全性などを調べるのには適していません

財務の健全性とは何かというと、例えば以下があります。

  • 総資産に対して負債が多すぎないか(自己資本比率)
  • 棚卸資産(在庫)が多すぎないか
  • 流動資産に対して流動負債が多すぎないか(短期的な資金繰りの良さ、流動比率)
例えば、自己資本比率(全資産のうち、負債によらない資産の比率)が10%の会社と、50%の会社がある場合、事業の安定性は後者のほうが格段に高いです。もし1株あたり利益が同じなら、後者を買うほうがよいと判断できます。

また、固定資産の多さなどから経営効率などを判断することもできます。真の優良銘柄を見つけたいなら、業績(損益計算書)だけでなく、貸借対照表の分析もしないといけません。

銘柄スカウターを使うなら、貸借対照表の調査も別途必要です。

企業価値(理論株価)の分析

銘柄スカウターではPERやPBR、配当利回りでみた割安さを判断できます。しかし、これらの指標はメリット、デメリットがあり、使い方には注意が必要です。

参考:

株価の割安さを判断するなら、収益性と資産性から総合的に分析する企業価値評価手法がおすすめです。企業価値評価手法を使えば、ある程度合理的に理論株価を計算できるので、割安株探しに便利です。

貸借対照表と企業価値(理論株価)の分析なら、GMOクリック証券の財務分析ツールがおすすめ

上記2つのデメリットを補うには、GMOクリック証券 の財務分析ツールを使うとよいです。

財務分析ツールの貸借対照表を見れば、財務的に不安定な銘柄や大幅赤字になりそうな兆候のある銘柄を見つけることができます。また、企業価値(理論株価)を手軽に診断できますので、割安株投資に便利です。

一方、10年以上の長期的な業績を見られる点などはマネックス証券の銘柄スカウターのほうが優れています。両者を併用することで弱点を補いながら使うとよいです。

スマホでも簡単に申込・取引できます

GMOクリック証券の財務分析ツールの機能と使い方については、こちらの記事をどうぞ。
【具体例つき】株式投資の財務分析ツールならGMOクリック証券がおすすめ(理論株価計算ツールの使い方と注意点)

銘柄スカウターのスマホアプリは今のところない

銘柄分析に便利な銘柄スカウターですが、今のところスマホアプリにはなっていません。スマホでPC版の表示は可能ですが、スマホ表示に最適化されてはいませんので、少々見づらいです。

PCがある方は、PCで使用すると便利です。

銘柄スカウターの使い方や、具体的な銘柄分析方法結果を知りたいなら、「銘柄スカウター活用術」セミナーがおすすめ

マネックス証券では、「ツキイチ!銘柄スカウター活用術」セミナーを月一回のペースで行っています。銘柄スカウターの機能紹介や具体的な銘柄分析を知りたいならこのセミナーを活用してみるとよいです。

セミナーを聴講した感想について、以下の記事で紹介していますので、よければこちらの記事もどうぞ。
「銘柄スカウター活用術」セミナーの感想。銘柄分析とツールの機能に興味がある方におすすめ

これまでの放送は「マネックスTV」(YouTubeの動画)として公開されていますので、過去の放送分はいつでも閲覧できます。

まとめ

本記事では、マネックス証券の銘柄スカウターのメリット・デメリットと、その便利な使い方について紹介しました。

銘柄スカウターはリーマンショック前後の業績にさかのぼって銘柄分析できるという良さがあります。これだけ長期の業績分析ができるツールは珍しいです。

一方、貸借対照表などの分析機能が無いとか、PERやPBRなどの簡単な割安度指標しかないというデメリットもあります。これらのデメリットを補うにはGMOクリック証券 の財務分析ツールを併用するとよいです。

両ツールとも口座保有者は無料で使えます。ファンダメンタルズ分析に興味がある方は、これらのツールの活用をおすすめします。

スマホでも簡単に申込・取引できます

タイトルとURLをコピーしました