バリュー株投資家によるグロース株投資の失敗談。探し方を間違えると大損します!

失敗談 投資の基本
この記事はこんな人に役立ちます。

  • 「いろんな投資本を読んで、必勝法を勉強しているのに、なかなか勝てない。。。」
  • 「他人のアドバイスを聞けば聞くほど、自分の保有銘柄に自信が持てず、不安になってしまう。。。」
株式投資で不安になったり、あまり儲からないという場合、その原因は、自分に適した投資スタイルと銘柄選定方法を確立できていないことにあるかもしれません。

もし、自分の投資スタイルが認識できていないという場合、自分に合った投資スタイルを決めてから、投資を始めることをオススメします。

また、自分の投資スタイルがわかっていても、異なる投資スタイルとごちゃまぜになっている場合もよくあります。
この場合も、今すぐ保有銘柄と運用方法を見直すことをオススメします。

なぜこんなことをいうかというと、実は、私も投資スタイルのぶれで大失敗してしまったことがあるからです。。。

私の基本的な投資スタイルは、バリュー株投資なのですが、あるとき、他の投資家の成功談を見て、グロース株投資に心惹かれてしまいました。

今までの投資スタイルを変えて、グロース株に手を出したところ、結果的に大失敗をしてしまいました。

この一件から、私はグロース株投資に適正がないと反省し、バリュー株投資のスタイルを変えないようにしています。

つらい経験ですが、振り返ってみると、当時は投資スタイルの違いをちゃんと認識できていなかったからだと思っています。

本記事では、株式投資を始める方に伝えたい教訓として、「投資スタイルのぶれによる、私の失敗談」をご紹介したいと思います。

バリュー株投資家によるグロース株探しの失敗談

グロース株投資に興味を持ったきっかけ

株式投資には、いろいろな投資スタイルがあります。

例えば、デイトレードやスイングトレードなどの短期投資スタイルや、バリュー株投資やグロース株投資などの中長期投資スタイルです。

当時、私の投資スタイルは、バリュー株投資の一種である、ネットネット株投資に近いものでした。

(ネットネット株投資では、企業の保有する資産を重視していて、業績が低迷している企業が多い)

損しにくいやり方ですし、そこそこ儲かってはいましたが、ネットネット株は上昇するまでに時間がかかることが多いです。

正直、地味です。

今から考えると、「バリュートラップ」に陥っているという状況だったかもしれません。

一方、投資の神様とも呼ばれるウォーレン・バフェットは、将来、業績の成長が見込める企業の株価が割安な時に投資して成功したといわれます。

また、他の投資家列伝を読むたびに、高成長株に投資して成功した話を知って、心惹かれてしまいました。

(これが失敗の始まりです。)

この時のグロース株の探し方

高成長企業というと、借金が多いなどで危険な場合もありますが、自己資本比率などを見れば、そのような会社は事前にわかります。

財務が健全な高成長企業を長期保有すれば数年後に大きな成果を得られるに違いない」と考えました。
(「倒産しない企業を長期で持っていれば、失敗することはない」というありがちな幻想を抱いてしまったのです。)

つまり、その時のグロース株の探し方は以下でした。

  • 自己資本比率が高い(最低40%以上)
  • 豊富な現金を所有している
  • ROEが高い(15%以上)
  • 売上、営業利益が増加基調にある
  • 売上高営業利益率が10%以上

こうして、自分の投資スタイルを逸脱してグロース株投資に手を出してしまいました。。。

グロース株を見つけ、投資を開始

スクリーニングを行い、見つけたのは、とあるゲーム株です。
(第1の失敗:高成長の見極めの失敗)

その頃は売上高は前年比+16%、営業利益は+29%あり、営業利益率は15%、ROE(自己資本利益率)も16%でした。
高成長であることは間違いありません。

一方、自己資本比率も約70%、総資産のうち現金が54%、売掛金が21%もありましたから、財務も文句なしです。

気がかりなのはPER(株価収益率)が30~40倍くらいだったことです。

しかしながら、高成長企業ではPERが100倍を超えてもなお、上がり続けることも珍しくありません。

高成長なのだから許容できると考えて、投資を開始しました。

予想に反して、下がり続ける株価。。。

数か月間は横ばい圏でしたが、徐々に下がり始めました。

この時、早期に撤退していればよかったのですが、根がバリュー株投資家のため、割安になったと考えて、買い増してしまったのです。
(第2の失敗:投資スタイルの認識不足によるミス)

その後も回復することはなく、どんどん下がり続けていきましたが、業績の成長には時間がかかるものだと言い聞かせ、保有し続けていました。

ショック安に見舞われ、焦って損切りして損失確定。。。

不安を抱える中、市場全体がショック安に見舞われました!

本来、ショック安は会社の業績とは関係ないのですが、含み損がさらに拡大してしまったため、不安心理の極致に達しました。

運が悪いことに、ちょうど1か月ほど前に、ある投資家から「予想に反して下落したら、感情を持たずに売却するべきだ」と言われていた私は、信念が揺らいでしまいました。
(第3の失敗:投資スタイルが異なる人の意見に左右されるミス)

その結果、最悪なことに、ショック安の中で全株損切りを決意してしまったのです。
(ショック安の中で、パニック状態で行動すると、たいてい失敗します。)

結局、1年ほどの投資期間で100万以上の損失を出してしまった私は、意気消沈して、しばらくの間、株式市場からは撤退しました。。。

この失敗談における、3つのポイント

以上が、私の投資生活における、最大の失敗談です。

この失敗談のポイントは、3つあります。

高成長の見極めの失敗

最大の失敗は、グロース株として、ゲーム関連の会社を選んでしまったことです。

なぜならば、グロース株投資が成功するためには、高成長が続く必要があります。

例えば、高成長なバリュー株で成功したバフェットは、生活必需品(カミソリのジレットなど)とか産業の基盤となるような会社(クレジットカードのAmerican Expressなど)を選んでいるから成功したのです。

一方、ゲームのようなエンターテインメントは、生活に必要不可欠なものではありません。

ブームになったときの業績拡大は著しいですが、流行の移り変わりが激しく、持続性が低いのです。

実際、私が買い始めてから2年ほどで純利益は2倍になりましたが、その後、成長が止まり、減益となりました。

その結果、投資家の期待がはげ落ちて、PERは15倍程度に低下し、株価は低迷を続けています。

グロース株の怖いところは、投資家の期待がなくなった場合、PER低下によって、利益成長分が帳消しになる可能性があることです。

投資スタイルの認識不足によるミス

私は基本的にバリュー株投資家なので、株価が下がったら買い増ししたくなります。

業績や財務に急激な変化がない限り、割安度が増しているので、むしろチャンスなのです。

しかし、グロース株では下手に買い増しすると危険です。

なぜならば、成長低下が懸念されると期待PERが低下するため、業績に先行して株価が急速に下がるからです。

つまり、グロース株の場合、

  • 割安になったのか
  • 成長が止まるのを予測してPERが下がっているのか

がわかりにくいのです。

下手に買い増しすると、私のように大失敗します。

グロース株の場合、現在割高な株が多いため、予想とはずれて株価が下がった場合は、早めに損切りしたほうがよい場合が多いと思います。

株価が下がったときの対応が、バリュー株とグロース株で異なることを認識できていなかったことが失敗の要因でした。

投資スタイルが異なる人の意見に左右されるミス

これも、上記と似ていますが、テクニカル分析派の投資家は損切りラインを重視します。

一方、バリュー株投資家は損切りラインを意識しません。
もともと割安な株の下落は限定的であり、むしろ買い増しのチャンスです。

しかし、私は損切りを徹底したほうがいいという、テクニカル分析派の意見を聞いて、ショック安の動揺の中で実行してしまいました。

投資スタンスにぶれが生じた末の迷走でした。

その後、1か月程度で株価が1~2割程度回復していたのを見たときは悲しかったです。。。

株式投資のスタイルによっては、行動が180度異なる場合があります。

自分のスタンスを決めずに、他の投資家のいうことを聞いてしまうと、大失敗の原因になるということを学びました。

その後の投資スタイル

その後は、基本的に業績の向上を見込めそうバリュー株に投資しています。

グロース株の要素をミックスしていますが、グロース株投資ではありません。

なぜならば、バリュートラップを抜け出すきっかけとして、業績の向上を重視しているためです。
「バリュートラップ」を避けるには!

なので、「現在割高」なグロース株には手を出さないようにしています。

この投資スタイルで2017年は良い成果を残せたので、このやり方を維持していく予定です。

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まとめ

  • 株式投資手法は多々あり、分析方法だけでなく、株価下落時の行動など、180度異なるものも多い。
  • 投資スタンスを決めたら、首尾一貫して行動するべき。
  • 投資スタンスが異なる投資家の意見でぶれが生じると大失敗する可能性がある。
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