使いやすさで人気なLINE証券
LINE証券はアプリ開発で培った操作性のよさから、投資初心者を中心として若い世代などに人気があります。1株から売買できて、手数料も安いため、投資初心者におすすめです。最初はLINE証券で始めてみると良いです。
投資といえば、一部の富裕層や情報通の人たちが行うものというイメージがあります。投資を始めるのはハードルが高いと感じている方もいるかもしれません。
スマホで少額から手軽に資産運用できるアプリはないですか?
最近は数百円から少額でスタートできるスマホ証券が増えてきました。アプリを使って簡単に操作できますので、初心者でも使いやすいです。
少額投資で大きな利益は期待しにくいものの、失敗しても大きな損にはなりません。投資に興味があるなら、まずは練習のつもりで少額投資から始めてみるとよいです。
本記事では少額から始められて、投資初心者におすすめなスマホ投資アプリランキングとそれぞれの特徴について紹介します。
先に結論からいうと、本記事で挙げるスマホ証券はそれぞれメリット・デメリットがあります。自分の用途やかけられる時間、投資経験などで選ぶとよいです。
- はじめての投資ならロボアドバイザー(ウェルスナビ、THEO(テオ))やLINE証券がおすすめ
- ある程度慣れて、自由に投資したくなってきたらSBIネオモバイル証券やストリーム(STREAM)、PayPay証券がおすすめ
- 本格的に投資したくなった場合、大手証券(SBI証券や楽天証券 など)のPC、Webブラウザ版にステップアップするとよい
手数料の安さで選ぶなら、SBIネオモバイル証券が良いです。日本株を1株から売買できて、取扱銘柄も豊富なので、初心者から熟練者まで幅広く適しています。
私もSBIネオモバイル証券の定期買付機能を使って、複数銘柄を毎月1~3株くらいずつ積立投資しています。
ランキング | スマホ投資アプリ | 投資対象 | 最低投資額 | アプリの操作性 | 銘柄選びの自由度 | 手数料 | 備 考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | LINE証券 | 日本株(1株~) | 数百円~ | ◎ | 低い | 日中取引が安い | 投資初心者におすすめ |
2 | SBIネオモバイル証券 | 日本株(1株~) | 数百円~ | △ | 高い | 格安 | 初心者~熟練者に幅広くおすすめ |
3 | ロボアドバイザー (ウェルスナビ、THEO(テオ)) | 米国ETF | 10万円~※1 | 〇 | すべてお任せ | 預かり資産の1%※2 | すべてお任せしたい方におすすめ |
4 | PayPay証券 | 日本株、米国株 | 1000円~ | 〇 | 低い | 0.5~1.0% | 米国株投資したい方におすすめ |
5 | ストリーム(STREAM) | 日本株(100株~) | 数万円~ | 〇 | 高い | 無料 | |
補足 | 大手証券のスマホアプリ | 日本株など | 数万円~ | △ | 高い | 比較的安い |
関連記事:
少額投資できて初心者におすすめなスマホ投資アプリのランキング(&特徴、比較)
最初に、投資初心者におすすめなスマホ投資アプリのおすすめランキングと、それぞれの特徴を一覧表で比較すると、以下のようになります。
ランキング | スマホ投資アプリ | 投資対象 | 最低投資額 | アプリの操作性 | 銘柄選びの自由度 | 手数料 | 備 考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | LINE証券 | 日本株(1株~) | 数百円~ | ◎ | 低い | 日中取引が安い | 投資初心者におすすめ |
2 | SBIネオモバイル証券 | 日本株(1株~) | 数百円~ | △ | 高い | 格安 | 初心者~熟練者に幅広くおすすめ |
3 | ロボアドバイザー (ウェルスナビ、THEO(テオ)) | 米国ETF | 10万円~※1 | 〇 | すべてお任せ | 預かり資産の1%※2 | すべてお任せしたい方におすすめ |
4 | PayPay証券 | 日本株、米国株 | 1000円~ | 〇 | 低い | 0.5~1.0% | 米国株投資したい方におすすめ |
5 | ストリーム(STREAM) | 日本株(100株~) | 数万円~ | 〇 | 高い | 無料 | |
補足 | 大手証券のスマホアプリ | 日本株など | 数万円~ | △ | 高い | 比較的安い |
※1.WealthNavi for ネオモバ(SBIネオモバイル証券を経由してウェルスナビを利用すること)を使えば、1万円から可能です。
※2. 現金部分を除く、年率、税別(ただし、割引制度あり)。
少額から投資できる、またはすべてお任せで運用できる投資アプリほど投資初心者に向いています。特に、LINE証券のアプリは直観的に操作できて、初心者でも使いやすいことで人気があります。
一方、手数料が安い、または銘柄選びの自由度が高い投資アプリは投資経験者向きです。特に、SBIネオモバイル証券は一定額までなら手数料が格安で、かつ取扱銘柄も豊富なので、熟練者に適しています(もちろん初心者にもメリットが多いです)。
以下では、それぞれの特徴について簡単に解説します。
1位.初心者向けの株式投資アプリなら、LINE証券がおすすめ
株式投資は初めてだけど、自分で銘柄選びをしてみたいという場合は、LINE証券を使うとよいです。
LINE証券の特徴は、日本株を1株から売買できて少額投資可能なことと、操作性がよくて手軽に投資を始められることです。また、日中取引なら手数料が0.2~0.5%で比較的安いのもメリットです(昼休み・夜間は1.0%)。ライン証券サービススタート。少額から始められるので若年層向けだし、つみたてNISAよりとっつきやすいかなぁ
— つみたてひろむ (@a4WBlUo6Do3qFOZ) August 20, 2019
LINE証券 超絶見やすいなテクニカル詳しい人には物足りないだろうけど、初心者にはうってつけ pic.twitter.com/OV5f8NcJIg
— Yoshi (@triple_crown_11) January 18, 2020
LINE証券の単元未満株(=1株単位)の取扱銘柄は限定的ですが、有名な大企業の多くは投資可能です(単元株=100株単位なら、ほとんどの銘柄を売買できます)。
はじめての投資では株価の値動きが比較的緩やかで、身近な大企業のほうが適しています。最初はLINE証券で少額からリスク小さく始めてみるとよいです。
2位.初心者~熟練者におすすめなのは、SBIネオモバイル証券
初心者から熟練者まで幅広くおすすめなスマホ証券はSBIネオモバイル証券です。
SBIネオモバイル証券は格安な手数料で、多くの日本株を1株から売買できるという大きなメリットがあります。具体的には以下のようになっていて、長く使うならSBIネオモバイル証券が良いです。
- 取扱銘柄:東証1部・2部・マザーズ・JASDAQ上場銘柄(ほとんどの日本株をカバーしています)
- 手数料:月間合計取引額が50万円までなら、何回取引しても手数料が実質20円/月
投資経験が長い方はわかると思いますが、隠れた優良・割安株は知名度がない中小型銘柄に多いです。そんな中小型銘柄にも格安な手数料で1株から投資できる点が気に入っているので、私はSBIネオモバイル証券を使っています(SBIネオモバイル証券の評判・口コミについてはこちら)
SBIネオモバイル証券はアプリやWebブラウザの操作性があまりよくなくて、取っつきにくいところが少しデメリットです。
はじめての株式投資なら、おすすめランキング1位のLINE証券を使うとよいです。
実はしれっとSBIネオモバイル証券開設して使っているのですが、思ったよりいいですね。万能とかではないですが、うまく使えば手数料削減になりそう。あとTポイントの現金化手段として非常に有効。
— ローリスク戦士たかっち (@lowriskwarrior) May 20, 2019
お漬物があるので、割安だとわかっていても100株買うのは躊躇する。
そんな時にSBIネオモバイル証券は使えるなって思う。
— 東京かねっち (@tokyokanechi) May 19, 2019
SBIネオモバイル証券を使えば、1株単位で定期積立投資ができます。
優良株を選んで積立設定しておけば、自動的に投資できるので、便利です。私の場合、タイミングをはかりすぎて買い逃すことが多いのですが、定期積立を使えば、自分の意思に関係なく投資できるので便利です。
公式ページはこちら⇒ SBIネオモバイル証券
3位.投資初心者向けに適した、ほったらかし投資アプリならロボアドバイザーがおすすめ(ウェルスナビ、テオなど)
初めての投資で、すべてお任せで資産運用(ほったらかし投資)したいなら、ロボアドバイザー・サービス(ウェルスナビやTHEO(テオ)など)を使うとよいです。
ロボアドバイザーは最初にいくつかの質問に答えて投資方針を決定して入金をすると、あとは自動的に運用してくれるというサービスです。
ウェルスナビやTHEO(テオ)などのロボアドバイザーは利用手数料がかかるのがデメリットです。しかし、投資のことはよくわからないという方でも自動的に王道的な運用(長期・国際・分散投資)ができる点がロボアドバイザーのメリットです。自分で運用するのはハードルが高いという方はロボアドバイザーを使って始めるとよいです。
ウェルスナビと楽ラップがプラ転してからどんどん上がってます
完全放置なのでストレス感じないのがいいですね
逆に投資信託は悩むことが多くて僕みたいな経験が浅い人間は大変ですね(゜゜;)
ひふみを続けるか、別の投資信託に変えるか、変更した後にひふみ上がったら…などがグルグル回ってしまう pic.twitter.com/4eTpN54cKG
— かずたく@貯金箱 (@salary_chokin) April 9, 2019
【運用41週のWealthnavi(ウェルスナビ)】
現在の運用実績は+4,547円(+4.55%)です。
前週から0.57%の上昇ですね。
最近は調子いいですが、ロボアドは特にやる事なしのほったらかしですね。 pic.twitter.com/s0XdRFqUYt— くません 雰囲気投資家 (@kumasenpai1) April 13, 2019
ロボアドバイザー・サービスはもともと富裕層向けにラップ口座などの名称で提供されていたサービスを一般向けにしたものです。
お任せで運用できるという特徴はそのままで、少額からできて、手数料もラップ口座より安いというのがメリットです。
関連記事:
ロボアドバイザーには上記の「投資一任型」のほかに、「アドバイス型」もあります。「アドバイス型」は最終的な意思決定を自分でしないといけませんが、手数料が安い(無料なものもある)のが魅力です。
4位.手軽に米国株投資したいなら、PayPay証券(旧:ワンタップバイ)がおすすめ
米国株で気軽に投資したい場合は、PayPay証券がおすすめです。
PayPay証券(旧:ワンタップバイ)では日本株と米国株に投資できます。LINE証券やSBIネオモバイル証券の取扱銘柄は日本株のみなので、米国株に気軽に投資できる点でPayPay証券は便利です。
PayPay証券(旧:ワンタップバイ)の取扱銘柄数と手数料は以下のようになっています。
取扱銘柄数 | 手数料 | |
---|---|---|
日本株 | 160銘柄(ETF4銘柄、REIT4銘柄含む) | 0.5%(取引時間内) 1.0%(取引時間外) |
米国株 | 146銘柄(ETF25銘柄、BDC2銘柄含む) | 0.5%(取引時間内) 0.7%(取引時間外) (為替手数料は0.35円/ドル) |
日本株、米国株ともに取扱銘柄数が少なく、手数料がやや割高というのがPayPay証券のデメリットです。しかし、有名な大企業はある程度そろっていますので、はじめての投資ならばPayPay証券を使うのもよいと思います。
まずはPayPay証券で米国株を始めた後、ある程度慣れてきたら、取扱銘柄数が豊富で手数料がやや安い大手ネット証券(マネックス証券 やSBI証券、楽天証券 )に乗り換えるとよいです。
ワンタップバイ、1000円単位で大手の株が手軽に買えて楽しいのでおススメ。月3000円ずつくらいで貯金感覚でやってるけど貯金より絶対楽しいのでおススメ。親の同意があれば未成年でもできるよ! pic.twitter.com/lIC0Yg2mSP
— たいばんJD【公式】 (@kopiJd) May 9, 2018
ワンタップバイの資産推移と含み益推移です。
含み益になったのは大体先月あたりからで、それまではずっと含み損。
コツコツ買い増しして、保有株式数量を増やし、平均約定単価を下げる事が重要。
そして、何より継続していくこと。 pic.twitter.com/Hk59tpUmzj— クラッド (@kura_xtudo) April 24, 2019
5位.大きな金額での取引に慣れてきたら、株アプリ「ストリーム(STREAM)」がおすすめ
株式投資に慣れて、ある程度大きな金額(単元株、つまり100株単位)で取引しても大丈夫になったら、手数料が無料の投資アプリストリーム(STREAM)を使うとよいです。
取引手数料は運用利回りを確実にマイナスにする要因ですので、できるだけ小さいほうがいいです。
他の証券会社でも少額取引(たとえば50万円までとか)なら無料のところはあります。しかし、取引金額によらず無料なのはストリーム(STREAM)が初めてです。
新興ネット証券にお金を預けるのは不安です。信用しても大丈夫な会社なのでしょうか?
ストリームを運営するFinatextグループにはKDDIや大和証券などの大企業も出資しています。新興ネット証券ですが、ある程度信頼してよいと思います。
また、日本では公的に投資家を保護する仕組みがあるため、新興ネット証券だからといって不安に感じる必要はありません。
手数料の安さにこだわりたいなら、ストリーム(STREAM)を使うとよいです。
ストリーム登録してみた🎶✨
株始める前からアプリはインストールしてたけど、内容も確認せず放置してた😅
よく見てみると、とってもよさげなんだよね~✨
手数料がずっと無料って言うのはマジで✨神✨だわ💓🌈 pic.twitter.com/6FMtXkmyu2— moi! (@moitanmoimoi) May 4, 2019
13)最後に注意点だが、最近メガバンクも投信扱ってて、「毎月決済型」が推し銘柄らしい。しかし毎月決済型は元本をどんどん食って分配するので、減る一方で得がない(オレも実証済み)。
であれば、株手数料無料のSTREAMアプリで、上場ETFを購入した方が、元本食わずに分配金を貰えるので優秀だ。— MOTO-HAL Japan (@advernya) April 28, 2019
補足.大手ネット証券のスマホアプリは高機能だが、初心者にはやや使いにくい
一方、大手ネット証券でもスマホ投資可能なアプリを提供しています。5大ネット証券(SBI証券、楽天証券、マネックス証券、auカブコム証券、松井証券)の投資アプリと取引対象資産を簡単にまとめると、下表のようになります。
アプリ名称 | 日本株 | 米国株 | 投資信託 | |
---|---|---|---|---|
SBI証券 | SBI証券 株アプリ かんたん積立アプリ | 〇 | × | 〇 |
楽天証券 | iSPEED | 〇 | 〇 | 〇※1 |
マネックス証券 | マネックス証券アプリ マネックストレーダー株式 トレードステーション米国株 | 〇 | 〇 | 〇 |
松井証券 | 株touch 投信アプリ | 〇 | × | 〇 |
auカブコム証券 | kabu.com for iPhone/Android/au | 〇 | × | 〇 |
※1.Webブラウザ版に遷移します。
大手ネット証券は取扱商品・サービスが豊富なことがメリットですが、スマホアプリでは一部対応していないものもあります。
また、大手ネット証券のアプリはできることがたくさんあって高機能な反面、どう使えばいいかわかりにくいことが多いので、初心者にはハードルがやや高く感じるかもしれません。
最初はLINE証券やSBIネオモバイル証券などの新興ネット証券を使って、ある程度慣れてきたところで、大手ネット証券を併用するとよいです。
スマホ投資の注意点
手軽で便利なスマホ投資アプリですが、注意点もあります。特に、以下の3点に気をつけると良いです。
- 不正ログイン、なりすまし取引や出金などに気をつける(スマホの紛失やパスワードの漏洩を絶対にしないこと)
- SNSなどの投資情報はあくまでも参考程度ととらえること。銘柄選択・売買の判断は必ず自分で責任をもって行わないといけない
- スマホ証券の機能は限定的なことが多い。本格的に投資するなら、大手ネット証券を併用するとよい
以下で詳しく解説します。
不正ログイン、なりすまし取引や出金などに気をつける(スマホの紛失やパスワードの漏洩に気をつける)
スマホは外出先で使うものであるため、PCよりもセキュリティ上のリスクが大きいです。
各社ともセキュリティを向上させるための措置として、2段階認証や自動ログオフ機能、出金先口座の制限(本人名義の口座以外には出金できない)などを行っていますが、犯罪者の手口を完全に防げるわけではありません。
不正ログインやなりすまし取引、出金などを防止するために、特に以下の点に気を付けましょう。
- 入力が面倒でも、自動ログイン機能を使わない(少なくともパスワードは毎回入力必須にする)
- フリーWi-Fiを使って取引しない(通信が暗号化されていない可能性がある)
- 電車内など、人目がある場所でID、パスワード等を入力しない
- ログインしたまま、スマホを放置しない(外出先では常に持ち歩く)
- スマホの紛失、盗難が無いように気を付ける(もし失くしたら、すぐに端末のロックや回線契約の停止、PCなどを使って証券口座のパスワードを変更するなどの対応をとる)
- パスワードを類推されにくいように、できるだけ複雑で長いものにする
セキュリティ対策は不便さを伴うものが多いです。しかし、もしものことがあったら、大事なお金を根こそぎ、簡単に盗まれてしまう危険性があります。
大事なお金を守るためにも、上記の点に注意して使うことをおすすめします。
SNSなどの投資情報はあくまでも参考程度ととらえること。銘柄選択・売買の判断は必ず自分で責任をもって行わないといけない
株アプリストリーム(STREAM)には投資家同士が交流するコミュニティ機能(SNS機能)があります。ユーザー同士が情報を交換しあうことで、株取引に慣れていない初心者が投資しやすくするために用意された機能です。
コミュニティ機能をあてにしないほうがいいと考える理由
ユーザー間の情報交換に便利なコミュニティ機能ですが、個人的にはあくまでも参考として考えることをおすすめします。
なぜなら、銘柄選定や売買タイミングなどの投資手法は、人によって千差万別で絶対的な正解はないため、他人の意見を聞いて取引するだけでは失敗する可能性が高いからです。
たとえば、投資の考え方として、以下のようなものがあります。
- 短期トレードか、長期投資か?
- 順張り型か、逆張り型か?
- 成長株(グロース株)投資か、割安株(バリュー株)投資か、高配当株投資か?
- 大型株限定か、中小型株も取引するか?
銘柄の選別基準や売買タイミングはそれぞれの考え方で異なり、場合によっては投資判断が全く逆になることも多いです。
たとえば、逆張り型の投資家は株価が下がったときに喜んで買います。一方、順張り型の投資家は株価が下がったら、早めに売って損切りします。
もしコミュニティ機能で先輩投資家から「株価が下がって割安だから買いだ」などと教えてもらったとしても、その理由が分からなければ今後保有し続けるべきか、損失を出してでも売却すべきかなどの判断ができなくなってしまいます。
他人の言葉で売買していると、相場が急変したときに右往左往してしまい、結果的に損する可能性が高いです。コミュニティ機能を参考にするのはよいですが、信じすぎてはいけません(むしろ私は自分の判断がぶれるのが嫌なのでできるだけ見ないようにしています)。
自分の大事なお金を守るためにも、自分で勉強して自分で投資判断することをおすすめします。
スマホ証券の機能は限定的なことが多い。本格的に投資するなら、大手ネット証券を併用するとよい
全体的に、スマホ証券は初心者にとってわかりやすい(操作しやすい)のが売りです。
一方で、スマホ証券はわかりやすくするために機能を限定的にしていることが多いです。そのため、ある程度投資に慣れてくるとスマホ証券では物足りなくなってしまうことが多いのではないかと思います。
もっと本格的に投資したくなったら、SBI証券や楽天証券 、マネックス証券 などの大手ネット証券を併用することをおすすめします(これらの大手ネット証券でも、ある程度機能は限定されますが、スマホアプリが用意されています)。
スマホ証券ではできないけれども、他の大手ネット証券ならできることとして、たとえば以下の点があります。
- 本格的に米国株投資をする(PayPay証券でも米国株投資できるが、銘柄が限られている)
- 株価チャートを使ってテクニカル分析する(出来高や移動平均などの活用)
- 逆指値などの注文方法を使う
- 四季報や財務分析ツールなどで企業のファンダメンタルズ(業績や財務)を詳しく調べる
これらの機能は、最初のうちは必ずしも必要ないですし、使い方がよくわからないことのほうが多いと思います。
しかし、これらの機能を使えば、銘柄分析やリスク管理での失敗を減らせます。ある程度、投資の知識がついてきて、投資資金も貯まったときにはあるとよい機能ばかりです。
スマホ証券だけでは物足りなくなってきたら、SBI証券や楽天証券 、マネックス証券 なども活用してみると良いです。
スマホ投資についてのQ&A
スマホ投資について、不安な点やよくわからない点は他にもたくさんあると思います。上記の補足も兼ねて、以下の疑問にお答えします。下記の目次が各項目へのリンクになっていますので、詳しく知りたいものがあればクリックしてください。
手数料やサービスなどについて:
- スマホ証券では投資信託などの商品も扱っている?
- スマホ証券ではETF(上場投資信託)も取引できる?
- スマホ証券で単元未満株を買った場合、配当や株主優待はもらえる?
- スマホ証券でIPO(新規公開株)は扱っている?
安全面の心配事について:
口座開設に関して:
スマホ証券では投資信託などの商品も扱っている?
以下のスマホ証券では投資信託を扱っています。
- LINE証券:
低コストで人気の「eMAXIS Slimシリーズ」(信託報酬などの手数料が安い)や、銘柄選びで評判の良い「ひふみプラス」や「コモンズ30ファンド」など、全部で30の投資信託を取り扱っています。LINE証券は取引などの操作をしやすいのが特長です。運用手数料の安さや1,3年リターン、購入件数ランキングなどを使って選ぶことができます。
- ロボアドバイザー(ウェルスナビ、THEO(テオ)):
自分で銘柄を選ぶことはできませんが、実質的に米国上場の投資信託(ETF)に投資しています。
その他、投資信託でおすすめの証券会社については以下の記事をどうぞ。
投資信託でおすすめなネット証券会社。初心者の積立投資(つみたてNISA)にも適した3社を紹介
スマホ証券ではETF(上場投資信託)も取引できる?
以下のスマホ証券ではETF(上場投資信託)を扱っています。
- LINE証券:
いちかぶ(単元未満株取引)では、国内ETF15銘柄を売買できます。単元株取引では他の銘柄も扱っているようですが、一部扱っていないものもあるようです(リストが無かったのでよくわかりませんが、海外株ETFやコモディティETFなどのマイナーな銘柄が除外されているようです)。 - SBIネオモバイル証券:
国内ETFのほとんどを売買できます。LINE証券よりもETFの取扱銘柄数は多いようです。 - ストリーム(STREAM):
国内ETFを売買できます。ただし、LINE証券と同様に、マイナーな銘柄は取り扱っていないようです。 - PayPay証券:
国内ETF4銘柄、米国ETF25銘柄を取り扱っています。多くはないですが、基本的な銘柄は取り扱っています(特に米国ETF)ので、使いやすいです。 - ロボアドバイザー(ウェルスナビ、THEO(テオ)):
自分で銘柄を選ぶことはできませんが、実質的に米国上場の投資信託(ETF)に投資しています。
スマホ証券で単元未満株を買った場合、配当や株主優待はもらえる?
スマホ証券で買った株は本人の名義となりますので、単元未満株でも配当をもらえます。人気の高配当株を1株から買えるのは便利ですね。
一方、株主優待については多くの企業で100株(1単元)以上からとなっていますので、株主優待をもらえることは少ないです。しかし、ごく一部の銘柄では単元未満株でも株主優待がもらえる場合があります(隠れ優待、端株優待、裏優待などと呼ばれます)。
カレンダーや自社製品優待券などが多いですが、利用する予定がある方にはお得です。隠れ優待、端株優待に関しては下記のサイトが詳しいので、興味がある方はこちらもどうぞ。
端株優待 隠れ優待 単元優待 一覧表
スマホ証券でIPO(新規公開株)は扱っている?
スマホ証券の中でIPO(新規公開株)を扱っているのはSBIネオモバイル証券、PayPay証券の2つです。
とはいえ、スマホ証券におけるIPOの取扱いはあまり多くありません。本格的にIPO投資したいなら、他の大手証券会社を使うことをおすすめします(例えば、SBI証券やマネックス証券 など)。
スマホ証券が破綻したら私のお金はどうなる?ペイオフのような仕組みはあるの?
結論からいうと、スマホ証券が破綻しても投資資金はなくなったりしませんので、過度に心配する必要はありません。
日本には投資家保護のための、以下の仕組みがあります。
- 法律(金融商品取引法)によって「投資家の資産を証券会社の資産と分別して管理する」ことが決められている(分別管理)
- 万が一、破綻した証券会社が分別管理していなかったとしても、1000万円までは日本投資者保護基金が補償する
1番目の分別管理を徹底する(破ったら罰則がある)ことによって投資家の資産は基本的に保全されていますので大丈夫です。しかし、決まりを破って分別管理していない証券会社が破綻したという場合に備えてさらに2番目の補償が用意されています(ペイオフに似た仕組みです)。
つまり、投資家の資産は2重のセーフティネット(安全網)で守られていますので、基本的に安心して良いです。
ただし、実際に破綻となった場合は、資産移管や補償の手続きなどで一時的に売買ができなくなることはありえます。破綻の懸念が少ない証券会社のほうがよりよいのは言うまでもありません。
投資初心者におすすめな証券会社については、以下の記事をどうぞ。大手を中心に選んでいます。
投資初心者におすすめなネット証券会社。少額投資のしやすさと規模で選ぶなら、この3社。
関連記事:
スマホ証券のセキュリティは大丈夫?
スマホ証券は手軽に取引できることをウリにしています。逆にセキュリティは大丈夫なのか、心配になってしまうかもしれません。
しかし、実際には、取引や出金の際には取引暗証番号が必須になっているほか、出金先は本人名義の口座に限定されているなどの対策が取られています。そのため、スマホを落としたり、勝手に使われたりしても簡単に自分の資産を盗まれてしまうことはありません。
とはいえ、あまりにも不注意であると犯罪に巻き込まれてしまう可能性はありますので、少なくとも以下の点に注意して使うとよいです。
- 入力が面倒でも、自動ログイン機能を使わない(少なくともパスワードは毎回入力必須にする)
- フリーWi-Fiを使って取引しない(通信が暗号化されていない可能性がある)
- 電車内など、人目がある場所でID、パスワード等を入力しない
- ログインしたまま、スマホを放置しない(外出先では常に持ち歩く)
- スマホの紛失、盗難が無いように気を付ける(もし失くしたら、すぐに端末のロックや回線契約の停止、PCなどを使って証券口座のパスワードを変更するなどの対応をとる)
- パスワードを類推されにくいように、できるだけ複雑で長いものにする
各スマホ証券のセキュリティについて、詳しくは以下の公式ページをどうぞ。
- LINE証券のセキュリティについて(公式ページのヘルプ)
- SBIネオモバイル証券のセキュリティについて(公式ページ)
- ウェルスナビのセキュリティについて(公式ページ)
- テオのセキュリティについて(公式ページ)
スマホ証券の口座開設時に、特定口座の源泉徴収あり/なしを選択する画面がでてきたけど、どちらを選ぶのがいい?
証券口座の種類にはいろいろありますから、わかりにくいですよね。
一般的に証券会社では特定口座(源泉徴収あり)と特定口座(源泉徴収なし)の2つを選べるようになっていますが、基本的におすすめなのは、特定口座(源泉徴収あり)です。
特定口座(源泉徴収あり)は確定申告する必要がないので楽だからです。
特定口座(源泉徴収なし)は場合によっては節税になってお得な場合もありますが、自分で確定申告しないといけないため、少なくとも初心者にはおすすめしません。
多くの証券会社では一般口座も選択できることが多いですが、基本的に一般口座はおすすめしません。一般口座は年間の損益を自分で計算して確定申告しないといけないので手間がかかるからです。
特定口座に対応していない証券会社(たとえば海外の証券会社)以外で一般口座を積極的に選ぶメリットはないです。
スマホ証券でNISA口座は作れる?手数料などを比較したい
ウェルスナビNISA、つみたてNISA口座でおすすめの証券会社については、こちらの記事をどうぞ。
NISAでおすすめな証券会社の選び方。NISAはSBI証券かマネックス証券、つみたてNISAは楽天証券がおすすめ
スマホ証券ではどんなキャンペーンをやっている?
本記事で紹介したスマホ証券では、以下のキャンペーンを実施しています。
- 口座開設&簡単なクイズに正解するだけで、最大1,000円相当の株の購入代金プレゼント、さらに翌月末までに5万円以上の株取引をすると、現金3,000円プレゼント
- PayPay銀行連携で1万円以上入金&いちかぶの買付で、抽選で200名に最大3,000円プレゼント(2023/4/28まで)
- 4/12、4/19、4/26にいちかぶアフタヌーンセール、4/6、4/13、4/20、4/27に現物取引アフタヌーンセールを開催
- エントリー&はじめて入金すると、入金額と「おまかせNISA」の利用状況に応じて最大5,000円プレゼント
- エントリー&3ヶ月連続で自動積立を行うと、積立額に応じて最大15,000円プレゼント
その他の口座開設キャンペーンについては、以下の記事でまとめてありますのでどうぞ。
証券会社の今月の口座開設キャンペーン一覧
他の証券口座を持っているけど、スマホ証券でも口座を作れる?複数口座を持っても損することはない?
証券口座は1人で複数持つことが可能です。他社の口座をすでに持っていても、スマホ証券で口座を作ることができます。
日本の証券口座の多くは、口座開設、口座維持に手数料はかかりませんので、複数口座を持っても損することはありません。
用途(日本株、投資信託、米国株など)によってお得な証券会社は違いますので、複数の口座をうまく使い分けることをおすすめします。
人気ネット証券会社を徹底比較。おすすめはこの4社!手数料や口座数などによる選び方を総合評価・用途別に紹介
スマホ投資で利益が出たら、確定申告しないといけない?
投資で利益が出た場合は、所得税・住民税合わせて約20%の税金を払わないといけません(一般的な納税方法である申告分離課税の場合)。これはスマホ証券以外の証券会社を使っている場合でも同じです。
ただし、口座開設時に特定口座を選んでいる場合、利益が出た時点で源泉徴収されます。証券会社が税金の計算と支払いを代行してくれますので、基本的に確定申告する必要はありません(特定口座の申込手続きについてはこちら)。
損失が出た場合、確定申告をして損益通算や損失の繰越控除をすると源泉徴収された税金の一部を取り戻せる場合があります。必須ではありませんが、知っておくと得する場合があります。
スマホ証券はiOS、Androidどちらでも使える?
以下のスマホ証券では、iOS、Androidどちらでも使えます。
まとめ
本記事では手軽に始められる、スマホ投資アプリ6選とその比較について紹介し、おすすめの使い分け方を解説しました。
操作性や使いやすさを重視するなら、大手ネット証券より新興ネット証券の投資アプリがよいです。
スマホ投資アプリの機能は限定的な場合が多いですが、適した使い方をすれば大手証券よりむしろお得なことも多いです。はじめての投資ならスマホ証券を使うとよいです。
中でも使いやすさで定評があり、1株からコツコツ投資できるのはLINE証券
それぞれの特徴を生かしながら、上手に使い分けるとよいです。
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