クニミネ工業の株主総会レポート。優良企業なのにこの株価?【2018】

クニミネ工業 個別株の株価分析

「クニミネ工業の株式に投資しようか迷っている。。。」
という方はいませんか?

投資をする際は、限られた情報の中で決断しないといけないので、迷ってしまいますよね。。。

私は2017年からクニミネ工業にわずかながら投資しているのですが、先日、初めて2018年3月期の株主総会に行ってきました。

(株式投資を何年もやってきて、お恥ずかしいですが、他の企業も含めて、人生初です。。。)

私は、クニミネ工業の高収益、好財務さに注目しており、今後の見通しについて、会社の考えを知りたいというのが参加目的です。

本記事では、株主総会でお聞きした、現在の状況と、投資家視点での私の所感をまとめたいと思います。

株式投資を検討している方の参考情報となれば、幸いです。

本記事は、客観的事実を提供することを目的としており、
売買の推奨をしているものではありません。

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株主総会のトピックス

業績について

後で詳しく述べますが、業績は絶好調です。
特に、化成品事業部門の成長が大きかったようです。

化成品部門では、2018年8月に、「クニピア」第2工場が完成する予定とのことですので、さらに期待が持てます。

財務について

好調な業績の結果、もともと盤石であった財務が、さらに良好になっています。

例えば、自己資本比率は、81.7%→84.0%になっています。
自己資本比率は、40%以上で優良企業といわれる指標ですので、超健全な財務であることがわかります。

資金調達の実施

昨年は、公募および第三者割当による自己株式の処分(売却)を行い、12.43億円を資金調達しています。

工場設備新設のための資金調達が目的ですが、保有する現預金だけでも十分対応できた気もします。

手元資金を厚くしておきたいとか、社外の株主数を増やしておきたいとかの理由があったのでしょうか。。。

投資家の視点からすると、1株益の希薄化は避けてもらいたいところです。。。

また、自己株式の売却を行うと、会社が現状の株価は割高だというメッセージを送っているようにとらえられかねないので、投資家としては警戒が必要ですね。

東証1部に指定替え

クニミネ工業は、2015年にJASDAQから東証2部に上場したのに続き、2018年3月に、東証2部から1部に指定替えになりました。

株価も発表時より一段高くなっていますので、インデックス買いなどの効果が出ているようです。

記念配当17円(利回り換算で約1.6%)もありましたので、株主としてはうれしい限りです。

質疑応答内容

リニアモーターカーに関する業績への影響は?

リニアモーターカー関連では、大量の掘削工事や、変電所工事などで主力商品であるベントナイトが使われるようです。

20年以上も続くビッグプロジェクトで需要があるというのは、かなりいい話ですね。

EV化の影響に対してどう考えているか?

事業の柱であるベントナイトは、自動車などの鋳物を造る鋳型に使われています。
自動車業界の好調さもあって、出荷が好調のようです。

一方、自動車のEV化が懸念事項として挙げられており、会社としてどう対応しようと考えているのか、という質問がありました。

会社側の回答としては、
「EV化の進展については、状況を調査中であるが、EV化は重量やコストの問題などで、すぐに進むものではなくて、まだ何十年もガソリンエンジン優位と予想されている。」
とのことでした。

確かに、EV車はまだ補助金頼みなところがありますので、数年でガソリンエンジンの需要がなくなることは考えにくいですね。
数年の投資期間の場合、問題になることはなさそうに思います。

特に、先進国ではEV化が進んでも、新興国ではコストの安いガソリン車が売れるでしょうから、結構時間がかかりそうに思いました。

1部に指定替えをした理由

資金調達の面よりも、社員の意識改革をしたいというのが、理由だったようです。

成長しているとはいえ、まだまだ小粒な会社だから、1部に指定替えをすることで、意識を変えたい、と強調しておられました。

従業員が減っているのは、意図したものか?採用できていないのか?

生産管理体制を強化して、できるだけ省人化したいという狙いがあるようです。

とはいえ、SGA比率(売上高に対する販売費及び一般管理費の比率)は、約21%ですから、一般的いえば、十分低いほうです。

近年の利益率向上の背景に、コスト意識の高さがありそうに感じました。

その他

株主総会は1時間ほどで終わりました。
業績もよいし、株価も堅調なので、すんなりと終わった感じです。

残念だったのは、今回から、参加者へのお土産はなしになったということです。。。

個人投資家としては、寂しい限りですが、日本企業全体として、お土産はなくす方向のようなので、仕方ないですね。

でも、上記のような質疑応答が聞けたので、十分いい収穫がありました。

投資家の視点で感じた「クニミネ工業」

業績・財務の好調さはかなりの優良企業

2008年3月期以降の売上、営業利益の推移は以下のようになっています。

クニミネ工業の売上高と営業利益の推移

クニミネ工業の売上高と営業利益の推移

2008年ごろは一時的に利益が落ち込んでいましたが、それ以降は、基本的に右肩上がりですね。

特に、営業利益の向上が著しいです。
2018年3月期は営業利益率が約13%となり、かなりの高収益であることがわかります。

1株あたり純利益も、ある程度の上下はしながらも、基本的に右肩上がりになっています。

クニミネ工業の1株益の推移

クニミネ工業の1株益の推移

高収益率でも停滞しているという企業は、成熟産業などにちらほらとみられますが、クニミネ工業は高収益率かつ成長しています。

さらに、設備投資にも取り組んでいますので、さらなる成長も期待できそうです。

2018年3月期の貸借対照表は以下のようになっています。

クニミネ工業の貸借対照表

クニミネ工業の貸借対照表

一目見てわかるのは、驚異的な純資産の多さですね。
自己資本比率は84.0%もあります。

また、資産の内訳も流動性の高い資産(現金預金、受取手形・売掛金、有価証券など)が多く、負債総額を大幅に上回っています。

財務体質は盤石とみてよさそうです。

もともと好財務、高収益で成長している、という点が私の投資理由でした。

1年後の今も続いていることが確認できて安心しました。

EV化の懸念

EV化については、普及するまでに何十年もかかるとのことでしたが、リチウムイオン電池以外の方式(全固体電池とか)が実用化された場合は、前倒しになることもあるかもしれません。。。

技術革新のスピードは年々速くなっていますから、どうなるかわかりませんね。

とはいえ、数年の期間で置き換わることはまずないでしょうから、しばらくは安心してよさそうに思います。

景気後退の懸念

一方、EV化よりも先に来るのは、景気後退ですね。

また、アメリカが自動車の関税を大幅に上げるとも言っています。

自動車の生産台数が落ち込んだ時には、クニミネ工業の業績や株価にも影響があるかもしれません。

今後の状況には注意が必要ですね。

知名度のアップを期待したい

今回の株主総会に出席した株主は、およそ30名くらいかなと思います。

これだけ優良な企業なのに、あまり知られていないんだなというのを実感しました。。。

2016年7月現在の株価(約1050円)から換算すると、時価総額は約150億円くらいです。

企業の業績、財務状況からみて、時価総額150億円くらいというのは、正直、小さすぎるという印象ですが、知名度が低いこともその理由ではないかと思います。

長期の株価チャートを見ると、以前よりも評価されるようになってきていると思いますが、東証1部に昇格したことですし、もっと多くの投資家に知ってもらいたいですね。。。

クニミネ工業の株価チャート

クニミネ工業の株価チャート(SBI証券の株価チャートより)

他の投資家がクニミネ工業の良さに気づいてくれることを願いつつ、気長にホールドして、陰ながら応援していきたいと思います。

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まとめ

  • クニミネ工業の業績は絶好調で、財務体質も盤石
  • 投資家視点では、今後の知名度アップに期待。
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