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個別株の株価分析

アサンテの株価は割安?高配当な株主優待株で、財務の堅調さが魅力

この記事ではこのような疑問にお答えします。

  • 「アサンテに興味があるけど、業績や財務はどうなのだろうか?」
  • 「アサンテの株価は割安?割高?」

アサンテは、シロアリ防除サービスで国内トップシェアの住環境サポート会社です。シロアリ防除のほか、湿気対策や地震対策(基礎・家屋補強)などを主な事業としています。

アサンテは農協と提携して地道に営業エリアを拡大しており、近年は関西以西への進出に力を入れています。

アサンテ株は高配当利回りと株主優待が魅力的な一方、同社の株価は2018年のピークから約40%も下落しています。

アサンテの株価は割安とみてよいでしょうか?

本記事では アサンテの業績や財務内容、株価の割安さなどを分析し、今の株価は買い時なのか?について私の考えを紹介します。

本記事は、自分の銘柄調査の一環として行ったものです。私なりの投資判断が含まれていますが、投資を推奨するものではありません。

投資をする際は、最新の情報を調べたうえで、自己責任で投資判断をお願いします。

info飛ばし読みするにはこちら(下に目次もあります)

手数料無料で「アサンテ」株に投資するには

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路井 なびお
路井 なびお
さらに、SBI証券岡三オンラインも併用すれば、1日の合計売買金額300万円まで、手数料無料でお得です。
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私の代表的な6つの投資判断基準

投資判断基準は投資スタイルによって異なります。私の場合、業績好調な割安株(バリュー株)への投資が好きなので、以下の6つの観点を重視しています。

上記6つの観点でアサンテの株価は買い時なのか、私なりに検討してみました。

アサンテの業績は緩やかに成長している(2021年はコロナ問題で大幅悪化)

1つ目の判断基準は「業績は成長しているか?」です。

2011年以降のアサンテの長期業績(売上高・営業利益)は以下のようになっています(引用:マネックス証券の銘柄スカウター)。

アサンテの売上高・営業利益・当期利益

アサンテの売上高・営業利益・当期利益

  • 売上高:右軸
  • 営業利益:左軸(0からのスタートではないことに注意してください)

2011年以来、アサンテは緩やかに売上高、純利益を伸ばしてきました。営業エリアを地盤の関東から徐々に関西や東北方面に拡大してきた結果が表れています。

一方、2021年3月期のアサンテの業績は一転して減収減益予想となっています。これは、新型コロナウイルス問題で訪問営業の自粛を余儀なくされたためです。

とはいえ、2021年3月期の業績は一時的要因によるものであり、競争力を失ったなどの構造的変化があったわけではありません。コロナ感染が収まったのちは業績も回復すると考えられます。

アサンテは営業エリア拡大による成長余地が大きい

アサンテは以下のように営業エリアを徐々に拡大しています(引用:アサンテの2020年3月期決算説明会資料)。

アサンテの営業エリアの展開

アサンテの営業エリアの展開

アサンテはすでにシロアリ防除サービスでトップシェアとはいえ、関西方面には進出したばかりです。また、中国・四国・九州方面にはまだ進出していません。

つまり、アサンテは営業エリアの拡大余地が豊富にあります。今まで蓄積したノウハウと、業界トップシェアの信用力を生かして営業エリアを拡大していけばよいため、堅実な業績拡大が見込めます。

アサンテは今後の成長余地が大きい点が魅力です。

アサンテの営業利益率はほぼ12%以上で高い

2つ目の判断基準は、利益率の高さです。利益率は競争力の強さを表す目安であると考えており、利益率は高いほど良いです。

アサンテの2011年以降の営業利益率は以下のようになっています(引用:マネックス証券の銘柄スカウター)。

アサンテの営業利益率

アサンテの営業利益率

2011年以降のアサンテの営業利益率はほぼ12%を超えています

日本株の場合、平均的な営業利益率は8%前後で、10%以上あれば良好といわれています(日本最大の企業、トヨタ自動車でも約8%です)。

アサンテの営業利益率は常に高い水準となっています。アサンテは他社と比べて、競争優位性があると考えられます。

アサンテの2021年3月期の営業利益率は10%程度に落ち込む見込みですが、これは新型コロナ問題で営業自粛を余儀なくされたためです。

あくまでも一時的な要因であり、コロナ感染が収まったときには以前の水準に戻ると考えられます。特に心配する必要はなさそうです。

アサンテのキャッシュフローは高水準だが、成長率は低い

3つ目の判断基準は、キャッシュフローの潤沢さです。キャッシュフローは現金の出入りを表す数値であり、事業の実態を反映する指標として重要です。

アサンテのキャッシュフローの推移は、以下のようになっています(引用:マネックス証券の銘柄スカウター)。

アサンテのキャッシュフロー推移

アサンテのキャッシュフロー推移

最も重要な営業キャッシュフローは2011~2014年にかけて成長したのち、高水準をキープしています。

あまり成長できていない点は残念ですが、高水準を維持しているのは良い点です。

今後、営業エリアの拡大に伴って、営業キャッシュフローが増えることを期待したいところです。

アサンテの事業の魅力はフリーキャッシュフローが大きいこと

アサンテは投資キャッシュフローがわずかしかありません。これは、アサンテの事業が基本的に大きな設備投資を必要としないことを意味しています。

また、アサンテは棚卸資産(在庫)もほとんど抱える必要がありません。そのため、営業キャッシュフローも出やすいです。

以上の理由から、アサンテはフリーキャッシュフローが大きいという特徴があります。
※フリーキャッシュフローとは、営業キャッシュフローから投資キャッシュフロー(絶対値)を引いて算出したもの

フリーキャッシュフローが大きいアサンテは財務がよく、株主還元を期待しやすい

フリーキャッシュフローが多い企業は、借金の返済や自己資本の充実、株主還元に使えるお金が豊富であることを意味しています。アサンテの現金・現金等価物が毎年積みあがっていてキャッシュリッチなのはそのためです。

豊富なキャッシュの一部は配当に回っているため、アサンテは高配当になっています。

アサンテは事業の特性上、キャッシュリッチになりやすく、株主還元を期待しやすいのが魅力です。

長期の業績・財務状態を調べるのに便利な財務分析ツール3選

銘柄分析をするときに、決算短信や有価証券報告書を全部調べていくのは大変です。各社が提供している財務分析ツールを上手に使って、効率よく銘柄分析するとよいです。 中でも、私が主に使っているのは以下の3つです。 これらを使えば、業績・財務を効率的に分析し、優良な割安株を探すことができます。
路井 なびお
路井 なびお
たとえば、マネックス証券 の銘柄スカウターを使えば2007年以降の長期業績を一度に見られます。10年以上の業績を閲覧できるツールは珍しいです。

3つの財務分析ツールの特徴と使い分け方とは?

アサンテの財務は健全

4つ目の判断基準は財務の健全さです。

貸借対照表(BS、バランスシート)をみると、企業の保有資産や負債などの内訳がわかります。売上高や利益などのデータに表れない、企業の強みや危険な兆候が貸借対照表に表れます

売上高や利益も大事ですが、それ以上に貸借対照表のきれいさのほうが重要と私は考えています(同様に、キャッシュフローのきれいさも重要です)。

アサンテの貸借対照表は以下のようになっています(引用:マネックス証券の銘柄スカウター)。

アサンテの貸借対照表

アサンテの貸借対照表

アサンテの自己資本比率は約81%で、高水準

まず最初に注目したいのが、自己資本比率です。

自己資本比率の目安として、30%くらいで普通、40%以上あれば優良といわれます。アサンテの自己資本比率(約81%)はかなり高水準です。

さらに、総資産のうち半分以上が現預金となっています。負債を大きく上回っており、アサンテは実質無借金企業です。

アサンテの財務は超がつくほど健全とみてよさそうです。

アサンテの株価は割安な水準

5つ目の判断基準は、株価の割安さです。

アサンテの株価チャートは以下のようになっています(引用:SBI証券のホームページ)。

アサンテの株価チャート

アサンテの株価チャート

アサンテの株価は、2018年に2,400円を超える高値をつけました。しかし、その後に起きたコロナショックで大きく下落したうえ、創業家の会社による株式売出(創業者の逝去に伴うものとみられる)もあったため、いまだに1,400円前後の安値となっています。

現在のアサンテの株価は2018年の高値から40%近く下落していますが、割安とみてよいでしょうか?

ここでは、株価の割安さの指標として、以下の3つを使って検討してみました。

  • PER(株価収益率)
  • PBR(株価純資産倍率)
  • 企業価値評価手法による理論株価

アサンテの最新の株価はこちら

PERやPBRは多くの人が使っているので無視できない株価指標ですが、欠点もあります(PER・PBR・ROEの使い方と注意点についてはこちら)。

一方、私が最も重視しているのが、「企業価値評価手法による理論株価」です。

企業価値評価手法では事業性と資産性を総合評価するため、合理的に株価の割安度を測ることができます。

割安株投資をするなら、企業価値評価手法による理論株価がおすすめです(理論株価の考え方と計算方法についてはこちら)。

アサンテのPERは約21倍だが、コロナ前の業績に対して割安

最初に、アサンテのPERの推移を見ると、以下のようになっています(引用:マネックス証券の銘柄スカウター)

アサンテの予想PERの推移

アサンテの予想PERの推移

アサンテのPERは2020年初まで10~18倍くらいで推移していました。しかし、現在の予想PERは約21倍となっています。

2021年3月期の業績見通しが新型コロナ問題で大幅に悪化したため、予想PERが跳ね上がったためです。

PERの平均値は15倍くらいが目安といわれます。現在のアサンテのPER(約21倍)はやや割高な水準と考えられます。

コロナ前の業績に対するPERは約11倍で割安

ただし、アサンテの2021年3月期の業績悪化は新型コロナ問題で訪問営業が自粛となっていた影響が大きいです。業績悪化は構造的なものではなく、あくまでも一時的と考えられます。

そのため、コロナ問題が収束したら以前の業績に回復するだろうと考えられます。

コロナ禍以前の業績に戻る(2020年3月期のEPS=128円)と考えると、現在のアサンテのPERは約11倍です。以前のアサンテのPERと比較すると、むしろ割安な水準であることがわかります。

アサンテのPBRは約1.3倍で、やや割安な水準

次に、アサンテのPBRの推移を見ると、以下のようになっています(引用:マネックス証券の銘柄スカウター)

アサンテの実績PBRの推移

アサンテの実績PBRの推移

アサンテのPBRは2018年に約2.6倍近くありましたが、その後に大きく低下して、現在のPBRは約1.3倍です。

PBRは1倍が解散価値(事業を清算したときに残る、帳簿上の価値)といわれ、下値の目安とされています。1倍以下なら割安といわれますが、業績がよい企業であれば1倍以上になるのが普通です。

アサンテは業績・財務が良好にも関わらず、アサンテのPBRはやや割安な水準となっています。

アサンテの株価は理論株価(企業価値)に対してやや割安

割安度の指標として有名なPER、PBRは一面的な評価であり、企業の実態がわかりにくいという弱点があります。

そのため、私が株価の割安さを判断するときは、企業価値評価手法によって求めた理論株価を重視しています。

企業価値(理論株価)を計算する手法はいろいろありますので、自分の考え方に合った手法をとるとよいです。

私の場合は、GMOクリック証券 の財務分析ツールで使われている手法と基本的に同じ考え方であるため、前記ツールを参考値として使っています(GMOクリック証券の財務分析ツールの特徴と使い方についてはこちら)。

GMOクリック証券の財務分析ツールによると、アサンテの理論株価は以下のようになっています。

アサンテの理論株価

アサンテの理論株価

アサンテの業績は2021年3月期は急激に悪化したものの、それ以前は良好であったため、事業価値が大きくなっています。

また、アサンテは現預金を豊富に持っています。そのため、財産価値が高く、有利子負債が小さいという特徴があります。

その結果、事業価値と財産価値の合計から有利子負債を差し引いて求めた、アサンテの理論株価は2,051円となっています。

一方、アサンテの実際の株価は1416円(2020/12/9終値)です。理論株価に対して約30%割安です。

理論株価は決算発表が出るごとに変わります。   
最新の理論株価を調べるには⇒ GMOクリック証券

株主価値と時価総額の推移

さらに、株主価値と時価総額の推移についても見てみましょう。

株主価値(企業価値)は前記の理論株価に発行済み株式数をかけたものです。また、時価総額は株価に発行済み株式数をかけたものを表します。

したがって、下図は株主価値⇒理論株価、時価総額⇒株価と置き換えて見てください。

アサンテの株主価値と時価総額の推移は下図のようになっています(引用:GMOクリック証券の財務分析ツール)。

アサンテの株主価値と市場価値の推移

アサンテの株主価値と市場価値の推移

アサンテの市場価値は2019年まで株主価値を上回っていました(つまり、割高)。アサンテのシェアの高さや、魅力的な事業特性などが高く評価されていたからです。

しかし、2020年3月のコロナショックで市場価値が大幅に下がって以降、株主価値を下回る状態が続いています。

総合的にみて、アサンテの株価はやや割安 です。

割安株を探すのに便利なスクリーニングツール

企業価値評価手法による理論株価でスクリーニングできるツールは少ないです。その中で、私が主に使っているのは以下の2つです(財務分析ツールの特徴と使い分け方についてはこちら)。 スクリーニング条件を自由にカスタマイズできて高機能なのは会社四季報CD-ROMです。しかし、会社四季報CD-ROMは高価な点がデメリットです。 一方、GMOクリック証券の財務分析ツールはカスタマイズできませんが、無料で使える点が便利です。
路井 なびお
路井 なびお
まずはGMOクリック証券 の財務分析ツールを使ってみて、本格的にやりたくなったところで会社四季報CD-ROMのスクリーニング機能を使うとよいです。

GMOクリック証券の財務分析ツールを使った、割安株の選び方とは?

アサンテの配当利回りは高く、株主優待はギフトカード

6つ目の判断基準は株主還元(配当・株主優待)をする姿勢があることです。

配当や株主優待には賛否両論あり、無いほうが良いという人もいます。しかし、配当や株主優待がある銘柄は、市場がショックに見舞われたときの株価下落率が比較的小さいという良さがあります。

そのため、私は業績などを最優先としたうえで、株主還元姿勢がある銘柄はなおよいと考えています。

アサンテの配当・株主優待について、詳しく見ていきます。

アサンテの配当利回りは4.1%で高い

アサンテの配当金利回りの推移は以下のようになっています(引用:マネックス証券の銘柄スカウター)。

アサンテの予想配当利回りの推移

アサンテの予想配当利回りの推移

アサンテの配当利回りは、コロナショックで株価が急落した2020年に急上昇し、約4.1%となっています。

日本株の配当利回りは平均2%前後ですので、アサンテの配当利回りは平均より高い水準です。

アサンテの配当金は2011年以降増配が続いてきた

さらに、アサンテの配当金の推移を見ると、以下のようになっています(公式ホームページのデータから作成)。

アサンテの配当金の推移

アサンテの配当金の推移

アサンテの配当金は2011年以降、増配が続いてきました。今期の業績は大幅に悪化する見込みとなっているため、増配ではないですが、60円/株で据え置きの予定です。

今期の業績予想に対する配当性向が約88%で高水準なのは、今期の業績が新型コロナ問題の影響で悪化しているためです。
※配当性向:税引後純利益のうち、何%を配当金として支払ったかの指標

来期に業績が回復したら、配当性向は以前の水準(40%台)に戻るとみられ、増配も復活すると期待されます。

アサンテは今後の増配も期待できそうな高配当株です。

アサンテの最新の配当金利回りはこちら

アサンテの株主優待はギフトカード

アサンテの株主優待は三菱UFJニコスギフトカードです。

アサンテの株主優待

アサンテの株主優待

100株以上持っていれば、年2回(3・9月)、1,000円分ずつもらえます。

同ギフトカードは、大手スーパーや百貨店、家電量販店などで使えます。アサンテの株主優待は自分の好きな用途に使えますから、便利です。

アサンテと競合企業の比較について

アサンテの競合企業として、NITTO、サニックスの業績と各種投資指標を比較してみました。

売上高、営業利益の比較

アサンテ、NITTO、サニックスの売上高、営業利益を比較した結果が以下です(引用:マネックス証券の銘柄スカウター)。

アサンテ、NITTO、サニックスの売上高・営業利益の比較

アサンテ、NITTO、サニックスの売上高・営業利益の比較

新型コロナ問題により、2021年3月期の業績は3社とも減益の見込みとなっています。

一方で、収益性の高さ(ここでは営業利益率の高さ)で比較すると、アサンテが圧倒的に良いです。営業利益率が10%を超えているのはアサンテだけです。

成長性は各社ともあまり高くないですが、アサンテは着実に稼いでいる点が魅力的です。

投資指標の比較

アサンテ、NITTO、サニックスの投資指標を比較した結果が以下です(引用:マネックス証券の銘柄スカウター)。

アサンテ、NITTO、サニックスの投資指標の比較

アサンテ、NITTO、サニックスの投資指標の比較

PER、PBRでみると、NITTOがかなり割安です。

一方、自己資本比率の高さとROE・ROAの高さを両立しているのがアサンテです。アサンテはPERがやや高めに見えますが、来期以降に業績が回復することを前提として考えるとむしろ割安な水準です。

株価の割安さで選ぶならNITTO、収益性の高さとほどほどの割安さならアサンテが良さそうです。

アサンテの直近決算の状況

アサンテの直近の四半期業績の推移を見てみましょう(引用:マネックス証券の銘柄スカウター)。

アサンテの四半期業績の推移

アサンテの四半期業績の推移

アサンテの四半期業績は例年1~2Q(4~9月)がかきいれ時となっています。しかし、2020年は新型コロナ問題が1~2Qに直撃したため、上期は減収減益となっています。

アサンテは費用削減なども進めていますが、補いきれていません。2021年3月期の業績は純利益が-47%予想となっていて厳しい状況です。

アサンテの今後の株価は、新型コロナが収束するとみられる来期以降に業績がどこまで回復するか次第です。

【まとめ】アサンテの株価は買い時か?私の総合的な投資判断について

アサンテの投資判断について、下表にまとめました。各項目について、私なりの基準で◎、〇、△、× の4段階で評価してみました。

観点評価備考
業績の成長2021年3月期は大幅減益だが、コロナ収束後は回復が期待される
利益率の高さ営業利益率はほぼ12%超
キャッシュフローフリーキャッシュフローが大幅にプラス
財務の健全さ自己資本比率が81%で現預金が豊富
株価の割安さ業績の回復を見越すと割安な水準
配当、株主優待 配当利回りが約4.1%で高い
株主優待は三菱UFJニコスギフトカード

アサンテは事業の特性上、フリーキャッシュフローが大きいです。そのため、財務が鉄壁(自己資本比率が高く、現預金が豊富)であり、配当利回りは4.1%超で高いという魅力があります。

一方、アサンテの2021年3月期の業績は新型コロナ問題の影響で、大幅減益となっています。また、アサンテのコロナ以前の利益成長率も高くないため、アサンテは急成長を見込める成長株というわけではありません。

とはいえ、アサンテの株価はコロナショックを経てすでに割安な水準となっています。来期以降の業績次第で一段安もあるかもしれませんが、下値は限られるだろうと考えられます。

一時的な株価下落は耐えて高配当狙いで長期保有するのによさそうな、優良・割安株と考えています。

銘柄選定の参考になれば幸いです。

アサンテの最新の株価はこちら

※本記事は投資を推奨するものではありません。投資をする際は、最新の情報を調べたうえで、自己責任で投資判断をお願いします。
ほかに知りたい銘柄がある場合は、以下のまとめ記事をどうぞ。
当ブログの株価分析記事のまとめ

他サイトに投稿した記事を読みたい場合は、サイト名「ロイナビ」で検索してください。
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アサンテの株の買い方

最後に、アサンテの株を少額から、安い手数料で買う方法について解説します。手数料は運用成績を確実に悪化させる要因ですので、できるだけ手数料が安い証券会社を利用しましょう。

主なネット証券の一覧

投資をするなら、対面型証券会社よりもネット証券が良いです。ネット証券は運営コストが安いので、対面型の証券会社より格段に手数料が安いです。

主なネット証券12社とおすすめの用途は以下のようになっています。

会社名おすすめの用途当ブログの評価記事
SBI証券何でもSBI証券のメリット・デメリット、評判・口コミ
楽天証券投資信託
ポイント
楽天証券のメリット・デメリット、評判・口コミ
マネックス証券米国株マネックス証券のメリット・デメリット、評判・口コミ
松井証券ロボアドバイザー
投信工房
auカブコム証券日本株
GMOクリック証券日本株
財務分析ツール
GMOクリック証券のメリット・デメリット、評判・口コミ
SBIネオモバイル証券日本株
単元未満株
SBIネオモバイル証券のメリット・デメリット、評判・口コミ
ストリーム(株アプリ)日本株
手数料
ストリーム(STREAM)のメリット・デメリット、評判・口コミ
LINE証券日本株
単元未満株
LINE証券のメリット・デメリット、評判・口コミ
PayPay証券
(旧:ワンタップバイ)
米国株PayPay証券(旧:ワンタップバイ)のメリット・デメリット、評判・口コミ
岡三オンライン日本株
ライブスター証券日本株

以下では、日本株投資で特におすすめな証券会社として、以下の4つを紹介します。
  • SBIネオモバイル証券:1株から少額投資できて、手数料も格安
  • LINE証券:操作性が良くて、はじめての投資でも使いやすい(1株から少額投資可能)
  • ストリーム(STREAM):株式の取引手数料が無料(従来型の委託手数料について)
  • SBI証券:最大手のネット証券でオールマイティーに便利

格安な手数料で、1株から少額投資したいならSBIネオモバイル証券

日本株の通常の取引単位は100株(1単元)です。アサンテの株価は1449円(2020/12/24終値)ですので、通常は約15万円くらいの資金が無いと購入できません。大金を一度に投資すると、失敗したときのダメージが大きくなりますし、そもそも投資資金が豊富でないと買えないという問題があります。

少額からリスク控えめに投資したいなら、SBIネオモバイル証券の単元未満株制度を使うとよいです。なぜなら、格安な月額手数料で、1株から何度でも売買できて便利だからです(単元未満株のメリット・デメリットはこちら)。

SBIネオモバイル証券は2019年4月に営業開始した新興ネット証券ですが、ネット証券最大手のSBI証券とCCC(TSUTAYAやTポイントの運営会社)の合弁会社なので、信頼感もありますSBIネオモバイル証券のメリット・デメリットはこちら)。


はじめての投資で使いやすさを重視したいならLINE証券

LINE証券は、コミュニケーションアプリで国内最大手のLINEが2019年にスタートした、新しいネット証券です。LINE証券では1株から少額ずつ投資できるうえ、日中取引のスプレッド(実質的な手数料)は0.2~0.5%で安いです(昼休み・夜間は1.0%)。
LINE証券の手数料について、詳しくはこちら

LINE証券はアプリ開発の大手企業が運営しているだけあって、操作性が良く、使いやすいです。単元未満株は取扱銘柄が限定されているというデメリットがありますが、有名な大企業の多くは投資可能です(単元株=100株単位ならほとんどの銘柄を売買できます)。

はじめて投資する方で、使いやすさを重視するならLINE証券が適しています。

LINE証券

株式の取引手数料を無料にしたいならストリーム(STREAM)

株アプリ「ストリーム(STREAM)」は2018年にスタートした、新しいネット証券です。SBI証券や楽天証券のような知名度はありませんが、株式の取引手数料がゼロ円という他にはない特長を持っています(ストリームのメリット・デメリットはこちら)。

ストリーム(STREAM)は新興ネット証券ですが、KDDIや大和証券などの大企業も出資している会社が運営していますので、ある程度の信頼感はあると考えています。

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最大手のネット証券でオールマイティーに便利なのはSBI証券

株取引をするなら、信用ある大手がいいという場合は、SBI証券がおすすめです。SBI証券は国内株式個人取引シェアNo.1であり、最初に開いた口座がSBI証券という方は多いです。

SBI証券の手数料は無料ではないですが、他証券と比較しても安い水準です。また、SBI証券は夜間取引やIPO(新規公開株)など、取り扱う商品・サービスが豊富なので、オールマイティーに使いやすいのがメリットです(SBI証券のメリット・デメリットはこちら)。

SBI証券[旧イー・トレード証券]

アンケート:株価分析を希望する銘柄があれば、教えてください

もし、株価分析を希望する銘柄があれば、下記のアンケートで投票いただけるとうれしいです。

分析記事の対象銘柄選びの参考にさせていただきます(過去の株価分析記事はこちら)。

投票の仕方:

  • 以下の銘柄の中で、株価分析を希望する銘柄に投票してください。選択肢にない銘柄をご希望であれば、自分で追加することも可能です。
  • 書き込む場合は銘柄コードではなく、日本株の銘柄名でご入力ください。
  • 本アンケートは日本株限定でお願いします。
株価分析を希望する銘柄はありますか?
  • 新しく回答を追加する
備考:
  • 書き込む場合は、日本株の銘柄名のみを入力してください。もし、それ以外の不適切な内容が書き込まれた場合は削除することもありますので、ご了承願います。
  • 銘柄数が多くなりすぎた場合は、サイト管理者が整理することがありますので、あらかじめご了承ください
  • できるだけご希望に沿えるように記事を作成していきたいと思いますが、余暇を使って記事を作成している関係上、すべてのご希望にお応えできるとは限りません。あらかじめご了承いただけますよう、よろしくお願いします。
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