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投資の基本

投資初心者は何から始めるとよい?必須の5ステップについて解説

投資 まなぶ
投資 まなぶ

投資に興味ありますが、損しないか不安でなかなか始められません。投資初心者でもできるだけ失敗しないようにするには、どうやって始めればよいでしょうか?

路井 なびお
路井 なびお

大失敗を避けるには、最初に基本を学んだうえで、少額から始めることが大事です。投資に必勝法はありませんので、少額で実践しながら自分に合った投資法を選んでいくと良いです。

本記事では、投資を始めるのに必要な基本知識や、投資の種類、銘柄の選び方などについて紹介します。

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投資を始めるための5ステップ

投資を始めるために最低限必要な5ステップを以下にまとめました。

  1. 投資方法を決める
     少額で投資を実践する方法4選
  2. 投資の基本知識を得る
  3. 口座を作る
  4. 銘柄を選ぶ
  5. 継続する

それぞれについて、以下で簡単に解説します。

1.投資方法を決める

まず最初に、どの投資方法にするかを決めます。代表的な7つの投資方法(大分類)と、メリット・デメリットを下表にまとめました。

投資の種類メリットデメリット
株式少額から始められる(単元未満株を使えば、数百円から)
・成功したときのリターンが大きい
・失敗したときのマイナス幅が大きくなりがち
・投資手法の勉強と銘柄分析に、ある程度時間がかかる
債券・債務不履行にならない限り、確定利回りを得られる
・多くの場合、銀行預金より利率が高い
・債務不履行になると、元本割れすることがある
・大きなリターンは狙いにくい
投資信託・株式や債券、不動産などに少額(最小100円)から投資できる
・多くの銘柄に分散投資されているので、値動きがやや緩やかである
・保有中に信託報酬(継続的なコスト)がかかる
・多くの銘柄に分散投資されているので、平均的なリターンになることが多い
不動産・レバレッジをかけられる(融資を活用できる
・家賃収入、物件価値の変動は株式や為替などに比べて緩やかなので安定している
・1件あたりの投資額が大きいので、失敗したときのダメージが大きい
・失敗すると、大きな借金が残る可能性がある
・流動性が低いので、売却に時間がかかる
・仲介会社や管理会社などとの人間的なやりとりが不可欠
貯蓄型保険・いざという時に、家族の生活補償になる・投資としての利回りは一般的に低い
・途中解約すると、元本割れになることがある
FX(外国為替証拠金取引)・レバレッジをかけられる・レバレッジをかけすぎると変動が激しくなる
・レバレッジをかけて失敗すると、借金が残る可能性がある
暗号資産(仮想通貨)・値動きが大きいので、うまくいけばハイリターンを狙える
・レバレッジをかけることも可能
・値動きが激しいので、大きくマイナスになることがある
・利益は雑所得なので、税率が高くなりやすい

どの投資手法もそれぞれメリット・デメリットがありますが、王道となる投資手法は「株式」、「債券」、「投資信託」、「不動産」です。これらは会社への出資、貸付、住居の提供という価値を提供しており、長期的にプラスのリターンを得やすいという良さがあります。

とはいえ、投資にはリスクがあり、必ずもうかるわけではありません。最初は失敗しやすいので、少額からリスク控えめに始めることが大事です。

上記の中で少額投資しやすいのは「株式」、「投資信託」です。投資のしくみをある程度理解するまでは、株式や投資信託を使って、少額から始めてみることをおすすめします。

債券や不動産に直接投資するには、多額の資金が必要なことが多いです。また、不動産投資は失敗したときのダメージが大きいので、入念な準備が必要です。

債券や不動産に興味があるなら、最初は投資信託やETF(上場投資信託)を使って、少額から間接的に投資するとよいです。

1-2.少額で投資を実践する方法4選

少額投資可能な方法を具体的に挙げると、以下の4つがあります(すべて株式、投資信託の一種です)。

投資方法最低投資金額特徴備考
投資信託100円~自動積立できる
少額から分散投資できる(債券などでも投資できる)
最も手軽に始められる
投資信託でおすすめの証券会社
日本株1,000円~単元未満株
10万円~(単元株)
銘柄選びで成功すれば大きなリターンが得られる
日本株は身近な企業が多いので、銘柄調査しやすい
単元未満株でおすすめの証券会社
ロボアドバイザー1万円~すべてお任せで運用できる
投資理論に基づいて、株や債券、金などに自動的に分散投資できる
ロボアドバイザーの比較
米国株1万円~世界的な大企業に投資できる
言語の壁があるので、銘柄調査しにくい
米国株でおすすめの証券会社

投資信託なら100円、日本株なら1000円くらいでも投資可能です。少額だと大きな利益は出にくいですが、実際に投資するのとしないのとでは、知識の吸収や経験から得られる学びが段違いです。

最初は少額から始めた後、知識と経験を得るにしたがって、投資額を増やしていくことをおすすめします。

上記4つの少額投資方法の特徴について、以下の記事で簡単に解説しています。良ければこちらもどうぞ。

株初心者はいくらから始めればよい?投資金額を決めるのに必要な3つのポイントと、予算別の投資方法を紹介
株投資はいくらから始められるのか知りたいあなたへ。本記事では投資方法ごとの最低投資金額と、自分に適した投資金額を決めるのに必要な3つのポイントについて解説します。これを読めば、お小遣い程度の金額でリスク小さく投資する方法が分かります。どうぞご覧ください。

2.投資の基本知識を得る

投資を始めるには、口座さえあれば誰でもすぐに開始できます。しかし、リスクに見合った投資をしないと、失敗する可能性が高まります。

投資を始める前に、必要な知識をちゃんと理解しておくことが大事です。

投資で大事なことはいろいろありますが、最低限知っておきたいこととして、以下の3つがあります。

それぞれについて、以下で簡単に解説します。

長期投資をすること

1つ目に大事なのは、長期投資をすることです。長期投資とは、「一度投資した銘柄を、数年以上保有し続けて、長期の目線で利益を出すこと」です。

なぜ長期投資がよいかというと、株式の価値は「企業が過去に蓄積した資産」と「将来の利益」の総和と考えられているため、投資している期間(=会社が利益を稼ぐ期間)が長くなるほど価値が高まり、株価が上昇しやすいからです。

長期投資のメリット・デメリットについて、詳しくはこちらの記事をどうぞ。
長期投資と短期投資のメリット・デメリット

ただし、実際の株価は需要と供給の関係で短期的に大きく上下します。株価が価値に追随するというのは、あくまでも長期的な目安と考えてください。
長期投資とは言っても、すぐに売ってはいけないということではありません。自分の判断ミスがあったり、経済状況が変化したりした場合は、状況に応じて売ることも必要です。

つまり、長期投資はあくまでも「投資するときの立ち位置」を表す言葉であり、「投資後の保有期間を制限するものではない」と柔軟に考えておくとよいです。

積立投資をすること

2つ目に大事なのは、一度に大金を投資せず、少しずつ積立投資することです。

投資の勉強をして、その仕組みをある程度理解すると、一刻も早く投資して一気に稼ぎたいという気になりがちです。

しかし、投資の世界は奥深いです。投資にはある程度の理論と定石がありますが、暴落に巻き込まれたときはどんなにいい銘柄でも大きく下落します

最終的には将来の経済・企業の発展を信じる、強靭なメンタルが大事です。十分な知識と経験がないと途中で耐え切れなくなって、安値で手放してしまい、結果的に損してしまうことが多いです。

少しの勉強で大きく投資してしまうと、暴落に巻き込まれたときの不安感と失敗したときのダメージが大きくなるため、最初から大きな金額を投資するのはおすすめできません

最初は少額から始め、定期的に積立投資しながら、少しずつ投資額を増やしていくことをおすすめします。

積立投資(投資タイミングの分散)のメリットについて

分散投資をすること

3つ目に大事なのは、複数の銘柄に分散投資することです。

ある程度投資の勉強をして、銘柄選択の知識がついてくると、銘柄の良し悪しを判断できるようになってきます。最善と考えた銘柄に集中投資したくなってくるかもしれません。

しかし、投資の世界はそんなに簡単ではありません。最善だと思っていた銘柄なのに、株価が思うように上がらないということは多いです。また、時期によって、どんな銘柄が有望かも変わってしまいますので、株価が上がる銘柄を常に当て続けるのは至難の業です。

結局、最善の銘柄かどうかは後になってみないとわかりません。特定の銘柄に集中投資すると、失敗したときのダメージが大きくなってしまいます。

自分の銘柄選択眼を過信せず、複数の銘柄に分散投資することをおすすめします。

長期投資の分散投資手法(資産・時間分散)と集中投資を避けるべき理由

3.口座を作る

投資方法を決めたら、それに適した証券口座を作ります。代表的なネット証券と、おすすめの用途を下表にまとめました。

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岡三オンライン日本株
ライブスター証券日本株

投資信託なら楽天証券、米国株ならマネックス証券など、用途ごとに適した証券会社があります。用途ごとに証券会社を使い分けるのが最も良いです。

とはいえ、最初のうちは細かいことを気にしなくても良いです。1つの証券口座ですべて済ますほうが管理しやすくて便利です。

オールマイティーに使いやすいのはSBI証券か楽天証券

最初に証券口座を作るなら、まずはSBI証券(または楽天証券 )を選ぶとよいです。SBI証券は最大手のネット証券(口座数第1位)であり、取扱商品・サービスが豊富で、手数料なども全般的に安い(つまり、総合力が高い)からです。

どれを選んでよいか迷う場合は、SBI証券を選んでおけば、間違いないです。

口座数第2位の楽天証券 もSBI証券と同じくらい総合力が高いので、おすすめです。

4.銘柄を選ぶ

次に、具体的な投資先(銘柄)を選びます。

個別株の選び方

個別株投資をする場合、大まかにいうと、以下の2つが重要です。

  • 業績や財務が良好か?
  • 株価が割高でないか?

具体的なチェックポイントはたくさんあります。以下の記事で解説していますので、興味があればどうぞ。

長期投資における銘柄の選び方の4つのポイントと、おすすめな日本株・米国株の例
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高配当な優良株の選び方(長期保有におすすめな2つの投資戦略と注意点)
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割安株(バリュー株)の見つけ方とスクリーニングツール6選。おすすめの指標と使い方の注意点について解説
有望な割安株の見つけ方に興味があるあなたへ。本記事では企業価値評価手法による割安株探しの方法とスクリーニングツールについて紹介します。これを見れば自分で割安株を発掘できます。どうぞご覧ください。

投資信託の選び方

投資信託は、以下の2種類があります。

分類特徴
アクティブファンド事前に決められた投資方針に基づいて、運用担当者が独自に銘柄選択・資産配分を行い、市場平均を上回る投資成果を目指す投資信託
インデックスファンド特定の株価指数と連動するように運用し、市場平均と同等の投資成果を目指す投資信託

それぞれメリット・デメリットがあるので、一概にどちらがよいとは言いにくいです。しかし、インデックスファンドは信託報酬(毎年継続的にかかる手数料)が安いことが多く、平均的なリターンはアクティブファンドを上回ると言われています。

したがって、投資信託で運用するなら、主にインデックスファンドをおすすめします。インデックスファンドの具体的な選び方については、以下の記事をどうぞ。

長期投資におすすめな投資信託(インデックスファンド・ETF)の選び方
投資信託の銘柄選びで悩んでいるというあなたへ。当記事では「長期保有におすすめな投資信託(ETF)の銘柄と、その選び方のポイント」について紹介します。これを読めば良質の投資信託を簡単に見極められるようになります。どうぞご覧ください。

5.継続する

最後に、大事なのは「どんな時も投資を継続する」ことです。

どれだけ堅実に投資をしても、市場の大暴落に巻き込まれれば、元本割れしてしまう可能性はあります

私もそうですが、暴落に巻き込まれたときは、どこまで下がるのかわからなくて不安になります。不安に耐え切れなくなって売却したくなるかもしれません。

しかし、相場が低迷している時こそ、安値で投資するチャンスです。不景気が永遠に続くことはなく、いずれ市場は落ち着いて、再び経済成長が始まります。

すると、不景気の時代に仕込んだ投資が大きく成長して、実を結びます。

投資では、何にどれだけ投資するかも大事ですが、最後はメンタル(暴落による不安心理)との戦いです。経済と企業の発展を信じて、投資を継続することが何よりも大事です。

まとめ

本記事では、投資を始めるのに必要な基本知識や、投資の種類、銘柄の選び方などについて紹介しました。

投資を始めること自体は簡単です。しかし、利益を出すのは簡単というわけではありません。

銘柄選択の知識も大事ですが、暴落の不安から焦って売却してしまわないためのメンタルの強さも大事です。

知識と経験を積むためにも、少額から投資を始めて、こつこつ投資額を増やしていくことをおすすめします。

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