- 「キヤノンの高配当利回りに興味があるけど、業績や財務はどうなのだろうか?」
- 「キヤノンの株価は割安?割高?」
キヤノンは優良企業のイメージに加えて、配当利回りも高いので、特に高配当株投資家に人気があります。
一方、キヤノンの株価は2018年初の高値から約50%も下落しています。今の株価は買い時と考えてよいでしょうか?当サイト(ロイナビ)のアンケートでも株価分析希望が多かったので、調べてみました。
本記事ではキヤノンの業績や財務内容、株価の割安さなどから、今の株価は買い時なのか?について私の考えを紹介します。
本記事は、自分の銘柄調査の一環として行ったものです。私なりの投資判断が含まれていますが、投資を推奨するものではありません。
投資をする際は、最新の情報を調べたうえで、自己責任で投資判断をお願いします。
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私の代表的な6つの投資判断基準
投資判断基準は投資スタイルによって異なります。私の場合、業績好調な割安株(バリュー株)への投資が好きなので、以下の6つの観点を重視しています。
上記6つの観点でキヤノンの株価は買い時なのか、私なりに検討してみました。
キヤノンの業績は長期的に低迷が続いている
1つ目の判断基準は「業績は成長しているか?」です。
2007年以降のキヤノンの長期業績(売上高・営業利益)は以下のようになっています(引用:マネックス証券の銘柄スカウター)。
- 売上高:右軸
- 営業利益:左軸(0からのスタートではないことに注意してください)
もともとキヤノンは高収益で有名でした。しかし、リーマンショック直後に営業利益が急減し、その後も長期低迷が続いています。
直近の2019年の営業利益は、とうとうリーマンショック直後を割り込む水準まで落ち込んでしまいました。
2020/1/29発表の通期予想では、やや回復する見込みになっていましたが、その後のコロナショックで業績予想は未定に変更されています。キヤノンの業績はしばらく苦しい状態が続きそうです。
今後は、収益の柱であるオフィス部門の業績悪化が懸念される
キヤノンのセグメント別売上高と営業利益は以下のようになっています(引用:マネックス証券の銘柄スカウター)。
キヤノンといえば、カメラのイメージが強いですが、売上高、利益が多いのはオフィス部門(コピー機など)です。オフィス部門だけで2019年の全利益の約2/3を稼いでいます。
オフィス関連製品は継続的な需要が見込めるという特長があります。オフィス部門は、キヤノンの業績を支える屋台骨のひとつです。
しかし、近年は、文書の電子化の流れが徐々に進んでいます。そのうえ、2020年にはコロナウィルス問題で急速にテレワークを実施する企業が増え、オフィスに通勤する人が減ってしまいました。
その結果、オフィスにおける文書印刷需要が低下しており、2020年1-3月期のオフィス部門の売上高は前年同期比 9.4%減となっています(同部門の税引前四半期純利益は前年同期比 2.4%増となっていますが、これは経費の削減によるものです)。
コロナ問題により、本格的にテレワークが進んだ4-6月期は、さらなる売上減少が予想されます。コロナ問題による急速な働き方の変化は、キヤノンの業績にとって大きな懸念材料となっています。
今後は、医療部門などの育成がカギ
キヤノンは今まで業績の柱だった、オフィス部門、イメージングシステム部門(カメラなど)、産業機器部門(半導体露光装置など)に加えて、メディカルシステム部門(X線診断装置など)を育成しようとしています。
同部門を強化するため、キヤノンは2016年に東芝から東芝メディカルシステムズ(現キヤノンメディカルシステムズ)を約6655億円で買収しています。
2019年のメディカルシステム部門の売上高、利益はともに約10%ですが、今後の業績を支える部門として成長が期待されています。キヤノンに投資する場合は、医療部門の伸びに注目しておくとよさそうです。
キヤノンの営業利益率は約4.9%で、減少傾向である
2つ目の判断基準は、利益率の高さです。利益率は競争力の強さを表す目安であると考えており、利益率は高いほど良いです。
キヤノンの2007年以降の営業利益率は以下のようになっています(引用:マネックス証券の銘柄スカウター)。
2000年代のキヤノンは高収益で知られ、営業利益率が10%を超えていました。しかし、リーマンショック以後、長期的に営業利益率の減少が続き、2019年3月期はとうとう約4.9%になってしまいました。
日本株の場合、営業利益率は10%以上あれば良好で、平均値は8%くらいといわれています。
現在のキヤノンは営業利益率は減少が続き、すでに平均以下になっています。キヤノンの競争力は徐々に低下していると考えられます。
キヤノンの営業キャッシュフローは長期的に減少傾向である
3つ目の判断基準は、キャッシュフローの潤沢さです。キャッシュフローは現金の出入りを表す数値であり、事業の実態を反映する指標として重要です。
キヤノンのキャッシュフローの推移は、以下のようになっています(引用:マネックス証券の銘柄スカウター)。
特に重要といわれる、営業キャッシュフローは毎期プラスとなっています。
また、製造業は設備投資負担が重いケースが多いですが、キヤノンの場合、巨額買収があった2016年以外はフリーキャッシュフローがプラス(投資キャッシュフローを営業キャッシュフローでまかなえている状態)であり、良い循環ができていることがわかります。
ただし、営業キャッシュフローが長期的に減少傾向である点が気になる
一方、キヤノンの営業キャッシュフローは、長期的に減少しています。大規模な企業買収や、過去の高配当を継続していることなどもあって、現金・現金等価物は徐々に少なくなっています。
これまでのキャッシュフローは良好でしたが、今後のキャッシュフローは苦しくなりそうな兆候があります。
長期の業績・財務状態を調べるのに便利な財務分析ツール3選
銘柄分析をするときに、決算短信や有価証券報告書を全部調べていくのは大変です。各社が提供している財務分析ツールを上手に使って、効率よく銘柄分析するとよいです。 中でも、私が主に使っているのは以下の3つです。- マネックス証券 の銘柄スカウター
- GMOクリック証券
の財務分析ツール
- 会社四季報CD-ROMのスクリーニング機能

キヤノンの財務は健全だが、純資産はやや減少傾向
4つ目の判断基準は財務の健全さです。
貸借対照表(BS、バランスシート)をみると、企業の保有資産や負債などの内訳がわかります。売上高や利益などのデータに表れない、企業の強みや危険な兆候が貸借対照表に表れます。
売上高や利益も大事ですが、それ以上に貸借対照表のきれいさのほうが重要と私は考えています(同様に、キャッシュフローのきれいさも重要です)。
キヤノンの貸借対照表は以下のようになっています(引用:GMOクリック証券の財務分析ツール)。
キヤノンの自己資本比率は約57%で高い
キヤノンの自己資本比率をみると、約57%です。
自己資本比率の目安として、30%くらいで普通、40%以上あれば優良といわれます。自己資本比率が約57%というキヤノンの財務は比較的よい水準です。
また、短期財産(預金等)+ 運転資本(資産側)≧ 運転資本(負債側)+ 短期借入金となっていて、短期的な資金繰りにも全く問題ありません。キヤノンの財務は健全です。
ただし、気になる点が2つあり、今後の業績に注意が必要
ただし、以下の2点が気になります。
- 無形固定資産が比較的多い
- 純資産が減少傾向である
それぞれについて、以下で簡単に解説します。
無形固定資産が比較的多い
キヤノンは無形固定資産が多く、中でものれんが9000億円近くあります(純資産の1/3に相当)。
のれんとは、過去の企業買収に伴って発生した会計上の資産です。買収した事業が順調な場合は問題ありませんが、業績が悪化した際は再評価が必要となり、減損が計上される場合があります。
つまり、今後の業績次第で、最大で純資産の1/3程度が減ってしまう可能性があります。
現在の自己資本比率は50%を超えていますが、今後の業績次第で大きく毀損してしまう場合がある点に注意です。
純資産が減少傾向である
キヤノンはリーマンショック以後、赤字になったことはありません。黒字の会社は基本的に純資産が増えることが多いです。
しかし、キヤノンの純資産は高額な配当支払いなどのため、やや減少傾向となっています(2019年の実績配当性向は約136%です)。つまり、配当の支払いで財務が少しずつ悪化していて、将来の成長余力が削られてしまっている状況です。
キヤノンは高配当株として人気ですが、財務は若干悪化傾向にある点に注意が必要です。
キヤノンの株価は適正な水準
5つ目の判断基準は、株価の割安さです。
キヤノンの株価チャートは以下のようになっています(引用:SBI証券のホームページ)。
キヤノンの株価は2018年初の高値(約4400円)から半値(約2200円)に下落しています。今のキヤノンの株価は買い時でしょうか?
ここでは、株価の割安さの指標として、以下の3つを使って検討してみました。
- PER(株価収益率)
- PBR(株価純資産倍率)
- 企業価値評価手法による理論株価
PERやPBRは多くの人が使っているので無視できない株価指標ですが、欠点もあります(PER・PBR・ROEの使い方と注意点についてはこちら)。
一方、私が最も重視しているのが、「企業価値評価手法による理論株価」です。
企業価値評価手法では事業性と資産性を総合評価するため、合理的に株価の割安度を測ることができます。
割安株投資をするなら、企業価値評価手法による理論株価がおすすめです(理論株価の考え方と計算方法についてはこちら)。
キヤノンはPERが約15倍で、適正な水準
最初に、キヤノンのPERの推移を見ると、以下のようになっています(引用:マネックス証券の銘柄スカウター)
キヤノンのPERは2017, 2018年に一時24倍近くになりました。しかし、コロナショックによる株価急落で、現在のPERは約15倍となっています。PERの平均値は15倍くらいが目安といわれますので、現在のキヤノンのPERは適正な水準です。
キヤノンはPBRが約0.92倍で、やや割安な水準
次に、キヤノンのPBRの推移を見ると、以下のようになっています(引用:マネックス証券の銘柄スカウター)
キヤノンのPBRは2018年初に1.8倍を超えていましたが、その後は低下を続け、現在のPBRは約0.92倍です。
PBRは1倍が解散価値(事業を清算したときに残る、帳簿上の価値)といわれ、下値の目安とされています。1倍以下なら株価は割安といわれますが、業績がよい企業であれば1倍以上になるのが普通です。
キヤノンはPBRが低く、やや割安な水準です。
キヤノンの株価は理論株価(企業価値)に対してフェアバリュー(適正)
割安度の指標として有名なPER、PBRは一面的な評価であり、企業の実態がわかりにくいという弱点があります。
そのため、私が株価の割安さを判断するときは、企業価値評価手法によって求めた理論株価を重視しています。
企業価値(理論株価)を計算する手法はいろいろありますので、自分の考え方に合った手法をとるとよいです。
私の場合は、GMOクリック証券
の財務分析ツールで使われている手法と基本的に同じ考え方であるため、前記ツールを参考値として使っています(GMOクリック証券の財務分析ツールの特徴と使い方についてはこちら)。
理論株価(適正株価)の計算式と使い方の注意点。おすすめは企業価値評価手法
GMOクリック証券の財務分析ツールによると、キヤノンの理論株価は以下のようになっています。
キヤノンは事業価値が高い一方、固定資産や棚卸資産が多いため、財産価値(資産の種類で重みづけした場合の保有資産価値)は多くありません。
その結果、事業価値と財産価値の合計から有利子負債を引いて求めた理論株価は、2340円となっています。キヤノンの実際の株価は2217円(2020/5/1終値)ですので、少し割安なフェアバリュー(適正株価)と考えられます。
理論株価は決算発表が出るごとに変わります。
最新の理論株価を調べるには⇒ GMOクリック証券
株主価値と時価総額の推移
さらに、株主価値と時価総額の推移についても見てみましょう。
株主価値(企業価値)は前記の理論株価に発行済み株式数をかけたものです。また、時価総額は株価に発行済み株式数をかけたものを表します。
したがって、下図は株主価値⇒理論株価、時価総額⇒株価と置き換えて見てください。
キヤノンの株主価値と時価総額の推移は下図のようになっています(引用:GMOクリック証券の財務分析ツール)。
キヤノンの2018年頃の市場価値は、株主価値を大きく上回っていました(つまり、割高)。キヤノンは優良企業として有名でしたし、配当利回りも高かったため、人気があったからです。
しかし、2018年以降に米中貿易摩擦による景気低迷やコロナショックがあったため、現在の市場価値は株主価値に近いレベルになっています。長期投資の予定ならば、投資してもよさそうな水準です。
ただし、キヤノンの業績は低迷を続けており、株主価値も減少傾向です。コロナショックで景気が一段と悪化した場合、業績低迷により株主価値が減少し、さらなる株価下落の可能性もあります。
キヤノンの株価は過去に比べてだいぶ安くなっていますが、業績悪化を考慮すると、格安とはいえない水準です。大幅な下落を待ってから投資する、もしくは業績の良化が見られるのを待ってから投資するのが良さそうです。
割安株を探すのに便利なスクリーニングツール
企業価値評価手法による理論株価でスクリーニングできるツールは少ないです。その中で、私が主に使っているのは以下の2つです(財務分析ツールの特徴と使い分け方についてはこちら)。- GMOクリック証券
の財務分析ツール
- 会社四季報CD-ROMのスクリーニング機能

キヤノンの配当利回りは高いが、株主優待はなし
6つ目の判断基準は株主還元(配当・株主優待)をする姿勢があることです。
配当や株主優待には賛否両論あり、無いほうが良いという人もいます。しかし、配当や株主優待がある銘柄は、市場がショックに見舞われたときの株価下落率が比較的小さいという良さがあります。
そのため、私は業績などを最優先としたうえで、株主還元姿勢がある銘柄はなおよいと考えています。
キヤノンの配当・株主優待について、詳しく見ていきます。
キヤノンの配当利回りは高い
キヤノンの配当金利回りの推移は以下のようになっています(引用:マネックス証券の銘柄スカウター)。
キヤノンは配当予想を出していない時期が多く、2020年12月期の配当金は未定です。もし前期と同じ160円/株と仮定すると、約7.2%となります。
配当利回りは平均2%前後ですので、キヤノンはかなりの高配当です。
キヤノンの配当金は長期的に増加している
次に、キヤノンの配当金の推移を見ると、以下のようになっています(公式ホームページのデータから作成)。
長期的に見ると配当金は少しずつ増加しており、2010年~2019年の9年間で約1.3倍の予定です。
ただし、近年のキヤノンの業績は低迷しており、2019年の配当性向は約136%です。
※配当性向とは、税引後純利益のうち、何%を配当金として支払ったかの指標
つまり、キヤノンは利益額以上の配当金を支払っています。今後の業績が回復すれば問題ないですが、もし低迷し続けた場合、純資産が減少し続けます。
すると、いつか配当を減らさざるを得なくなり、高配当株としての魅力が薄れてしまいます。配当目的で投資する場合は、今後の業績に注意が必要です。
キヤノンの株主優待はなし
残念ながら、キヤノンに株主優待はありません。
株主優待を楽しみにしている人にとっては、この点はマイナスです。
キヤノンと競合企業の比較について
キヤノンの競合企業として、富士フィルムH、ニコン、リコーの業績と各種投資指標を比較してみました。
売上高、営業利益の比較
キヤノン、富士フィルムH、ニコン、リコーの売上高、営業利益を比較した結果が以下です(引用:マネックス証券の銘柄スカウター)。
営業利益が増加傾向にあるのは富士フィルムHです。売上高はあまり伸びていませんが、利益率の改善が続いています。
一方、キヤノン、ニコン、リコーは営業利益が横ばい、もしくは下落しており、苦しい状況が続いています。
業績の成長性なら富士フィルムHが良さそうです。
投資指標の比較
キヤノン、富士フィルムH、ニコン、リコーの投資指標を比較した結果が以下です(引用:マネックス証券の銘柄スカウター)。
キヤノンは他社と比べて割安というわけではなく、ROE、ROAも高いわけではありません。
一方で、今期の配当は未定ですが、安定した財務と実績配当利回りの高さから、高配当投資に向いていそうです。
業績の成長性なら富士フィルムH、配当目的ならキヤノン、株価の割安さならリコーが良さそうです。
直近決算の状況
キヤノンの四半期業績の推移を見てみましょう(引用:マネックス証券の銘柄スカウター)。
前年同期比で約19%の営業減益となっています。また、今期はもともと増益予想となっていましたが、コロナ問題で見通しが立たなくなったことから、業績予想は未定に変更されています。
昨期に続いて、今期の業績も苦しい状況が続きそうです。
【まとめ】キヤノンの株価は買い時か?私の総合的な投資判断について
キヤノンの投資判断について、下表にまとめました。各項目について、私なりの基準で◎、〇、△、× の4段階で評価してみました。
観点 | 評価 | 備考 |
---|---|---|
業績の成長 | × | 長期的に低迷が続いている |
利益率の高さ | × | 営業利益率は約4.9%で、下落傾向が続く |
キャッシュフロー | △ | 営業キャッシュフローが長期的に減少傾向 |
財務の健全さ | 〇 | 自己資本比率が約57% |
株価の割安さ | △ | 適正水準で割安感はない |
配当、株主優待 | 〇 | 実績配当利回りは約7.2%で高い 株主優待はなし |
キヤノンは世界トッププラスの精密機械メーカーです。同社のカメラやオフィス機器などは世界中で使われており、技術力が高く、指折りの優良企業として有名です。
キヤノンは配当利回りが高いので、高配当株投資家に人気があります。また、かつてほどではないですが、キヤノンの財務状態は依然として良好です。キヤノンは比較的安心して保有できる大型株です。
一方、リーマンショック後のキヤノンの業績は、長く低迷が続いています。コロナショックが起きた2020年も相応の業績悪化が予想され、減配になる可能性もありそうです。
また、キヤノンは優良企業のイメージからか、業績が悪化中にも関わらず、株価はまだ割安ともいえない水準です。今後、もし業績悪化や減配などのニュースが出た場合、更なる株価下落の可能性も十分あります。
キヤノンへの投資を検討するなら、一層の株価下落で著しく割安になってから、もしくは業績回復の兆しが出てからにすると良さそうです。
銘柄選定の参考になれば幸いです。
キヤノンの株の買い方
最後に、キヤノンの株を少額から、安い手数料で買う方法について解説します。手数料は運用成績を確実に悪化させる要因ですので、できるだけ手数料が安い証券会社を利用しましょう。
主なネット証券の一覧
投資をするなら、対面型証券会社よりもネット証券が良いです。ネット証券は運営コストが安いので、対面型の証券会社より格段に手数料が安いです。
主なネット証券12社とおすすめの用途は以下のようになっています。
会社名 | おすすめの用途 | 当ブログの評価記事 |
---|---|---|
SBI証券 | 何でも | SBI証券のメリット・デメリット、評判・口コミ |
楽天証券 | 投資信託 (ポイント) | 楽天証券のメリット・デメリット、評判・口コミ |
マネックス証券 | 米国株 | マネックス証券のメリット・デメリット、評判・口コミ |
松井証券 | ロボアドバイザー (投信工房) | |
auカブコム証券 | 日本株 | |
GMOクリック証券 | 日本株 (財務分析ツール) | GMOクリック証券のメリット・デメリット、評判・口コミ |
SBIネオモバイル証券 | 日本株 (単元未満株) | SBIネオモバイル証券のメリット・デメリット、評判・口コミ |
ストリーム(株アプリ) | 日本株 (手数料) | ストリーム(STREAM)のメリット・デメリット、評判・口コミ |
LINE証券 | 日本株 (単元未満株) | LINE証券のメリット・デメリット、評判・口コミ |
PayPay証券 (旧:ワンタップバイ) | 米国株 | PayPay証券(旧:ワンタップバイ)のメリット・デメリット、評判・口コミ |
岡三オンライン | 日本株 | |
ライブスター証券 | 日本株 |
- SBIネオモバイル証券:1株から少額投資できて、手数料も格安
- LINE証券
:操作性が良くて、はじめての投資でも使いやすい(1株から少額投資可能)
- ストリーム(STREAM)
:株式の取引手数料が無料(従来型の委託手数料について)
- SBI証券
:最大手のネット証券でオールマイティーに便利
格安な手数料で、1株から少額投資したいならSBIネオモバイル証券
日本株の通常の取引単位は100株(1単元)です。キヤノンの株価は2217円(2020/5/1終値)ですので、通常は約23万円くらいの資金が無いと購入できません。大金を一度に投資すると、失敗したときのダメージが大きくなりますし、そもそも投資資金が豊富でないと買えないという問題があります。
少額からリスク控えめに投資したいなら、SBIネオモバイル証券の単元未満株制度を使うとよいです。なぜなら、格安な月額手数料で、1株から何度でも売買できて便利だからです(単元未満株のメリット・デメリットはこちら)。
SBIネオモバイル証券は2019年4月に営業開始した新興ネット証券ですが、ネット証券最大手のSBI証券とCCC(TSUTAYAやTポイントの運営会社)の合弁会社なので、信頼感もあります(SBIネオモバイル証券のメリット・デメリットはこちら)。
はじめての投資で使いやすさを重視したいならLINE証券
LINE証券は、コミュニケーションアプリで国内最大手のLINEが2019年にスタートした、新しいネット証券です。LINE証券では1株から少額ずつ投資できるうえ、日中取引のスプレッド(実質的な手数料)は0.2~0.5%で安いです(昼休み・夜間は1.0%)。
※LINE証券の手数料について、詳しくはこちら
LINE証券はアプリ開発の大手企業が運営しているだけあって、操作性が良く、使いやすいです。単元未満株は取扱銘柄が限定されているというデメリットがありますが、有名な大企業の多くは投資可能です(単元株=100株単位ならほとんどの銘柄を売買できます)。
はじめて投資する方で、使いやすさを重視するならLINE証券が適しています。
株式の取引手数料を無料にしたいならストリーム(STREAM)
株アプリ「ストリーム(STREAM)」は2018年にスタートした、新しいネット証券です。SBI証券や楽天証券のような知名度はありませんが、株式の取引手数料がゼロ円という他にはない特長を持っています(ストリームのメリット・デメリットはこちら)。
ストリーム(STREAM)は新興ネット証券ですが、KDDIや大和証券などの大企業も出資している会社が運営していますので、ある程度の信頼感はあると考えています。
最大手のネット証券でオールマイティーに便利なのはSBI証券
株取引をするなら、信用ある大手がいいという場合は、SBI証券がおすすめです。SBI証券は国内株式個人取引シェアNo.1であり、最初に開いた口座がSBI証券という方は多いです。
SBI証券の手数料は無料ではないですが、他証券と比較しても安い水準です。また、SBI証券は夜間取引やIPO(新規公開株)など、取り扱う商品・サービスが豊富なので、オールマイティーに使いやすいのがメリットです(SBI証券のメリット・デメリットはこちら)。
アンケート:株価分析を希望する銘柄があれば、教えてください
もし、株価分析を希望する銘柄があれば、下記のアンケートで投票いただけるとうれしいです。
分析記事の対象銘柄選びの参考にさせていただきます(過去の株価分析記事はこちら)。
投票の仕方:
- 以下の銘柄の中で、株価分析を希望する銘柄に投票してください。選択肢にない銘柄をご希望であれば、自分で追加することも可能です。
- 書き込む場合は銘柄コードではなく、日本株の銘柄名でご入力ください。
- 本アンケートは日本株限定でお願いします。
- 書き込む場合は、日本株の銘柄名のみを入力してください。もし、それ以外の不適切な内容が書き込まれた場合は削除することもありますので、ご了承願います。
- 銘柄数が多くなりすぎた場合は、サイト管理者が整理することがありますので、あらかじめご了承ください
- できるだけご希望に沿えるように記事を作成していきたいと思いますが、余暇を使って記事を作成している関係上、すべてのご希望にお応えできるとは限りません。あらかじめご了承いただけますよう、よろしくお願いします。