- 「三菱ケミカルに興味があるけど、業績や財務はどうなのだろうか?」
- 「三菱ケミカルの株価は割安?割高?」
三菱ケミカルは大企業、かつ配当利回りが高いため、特に高配当株投資家に人気があります。
一方、三菱ケミカルの株価は2018年初の高値から50%以上も下落しています。同社の株価は割安と考えてよいでしょうか?当サイト(ロイナビ)のアンケートでも株価分析希望が多かったので、調べてみました。
本記事では三菱ケミカルの業績や財務内容、株価の割安さなどから、今の株価は買い時なのか?について私の考えを紹介します。
本記事は、自分の銘柄調査の一環として行ったものです。私なりの投資判断が含まれていますが、投資を推奨するものではありません。
投資をする際は、最新の情報を調べたうえで、自己責任で投資判断をお願いします。
手数料無料で「三菱ケミカル」株に投資するには
楽天証券を使うと、1日の合計売買金額が100万円まで、手数料無料です(いちにち定額コースの場合)。日本株・ETF(単元株)の約98%は100万円以下ですので、1日に何度も売買するのでなければほぼ無料で投資できます。
手数料で損したくない方は、楽天証券
を活用すると良いです。
「三菱ケミカル」株の買い方
関連記事:
私の代表的な6つの投資判断基準
投資判断基準は投資スタイルによって異なります。私の場合、業績好調な割安株(バリュー株)への投資が好きなので、以下の6つの観点を重視しています。
上記6つの観点で三菱ケミカルの株価は買い時なのか、私なりに検討してみました。
三菱ケミカルの売上高・営業利益は増えているが、今後は景気次第
1つ目の判断基準は「業績は成長しているか?」です。
2007年以降の三菱ケミカルの長期業績(売上高・営業利益)は以下のようになっています(引用:マネックス証券の銘柄スカウター)。
- 売上高:右軸
- 営業利益:左軸(0からのスタートではないことに注意してください)
三菱ケミカルの営業利益はリーマンショック直後にゼロに近い水準まで急落しました。
しかし、その後は大きく変動しながらも長期的に業績が成長し、2018年3月期はリーマンショック前の3倍近い営業利益を稼ぐようになりました。
一方、米中貿易摩擦などの影響で景気が鈍化した2019年以降、やや減益基調に転じました。さらに、新型コロナ問題で需要が急減してしまった2020年3月期は約38%の営業減益となっています。
今後の懸念材料は、景気悪化に伴う業績低迷
リーマンショック前後の業績からわかるように、三菱ケミカルは景気に敏感な銘柄です。
新型コロナ問題で世界的な景気悪化が起きている2021年3月期の業績はかなり苦しくなるだろうと予想されます。
今のところ、会社予想では年度後半に景気が回復することを見込んで、約5%の営業減益予想となっています。しかし、今後の状況次第では更なる業績悪化と株価低迷の可能性があります。
三菱ケミカルへの投資を検討する際は、今後の景気動向に注意が必要です。
三菱ケミカルの営業利益率は約4.1%でやや低い水準
2つ目の判断基準は、利益率の高さです。利益率は競争力の強さを表す目安であると考えており、利益率は高いほど良いです。
三菱ケミカルの2007年以降の営業利益率は以下のようになっています(引用:マネックス証券の銘柄スカウター)。
三菱ケミカルの営業利益率はリーマンショック後にやや上昇していますが、2019年3月期の営業利益率は約7.6%でした。
新型コロナ問題で急激に業績が悪化した2020年3月期は4.1%に低下しています。
日本株の場合、平均的な営業利益率は8%前後で、10%以上あれば良好といわれています(日本最大の企業、トヨタ自動車でも約8%です)。三菱ケミカルの営業利益率7.6%は平均的~やや低い水準です。
三菱ケミカルは総合化学で首位の企業ですが、特別強い競争力を持っているわけではなさそうです。
三菱ケミカルのキャッシュフローは良好
3つ目の判断基準は、キャッシュフローの潤沢さです。キャッシュフローは現金の出入りを表す数値であり、事業の実態を反映する指標として重要です。
三菱ケミカルのキャッシュフローの推移は、以下のようになっています(引用:マネックス証券の銘柄スカウター)。
特に重要といわれる、営業キャッシュフローはリーマンショック直後も含めて毎期プラスとなっており、長期的に成長しています。
製造業は設備投資負担が重いケースが多いですが、2011年以降はほとんどの年でフリーキャッシュフローがプラスとなっています。
※フリーキャッシュフローは、営業キャッシュフローから投資キャッシュフロー(絶対値)を引いたもの
本業で稼いだ利益を設備投資や買収などに充てるという、良い循環ができていることがわかります。
2019年3月期に投資キャッシュフローが大きくマイナスになっているのは、子会社の大陽日酸による欧州事業取得に伴うものです。
あくまでも一時的な要因であり、将来の営業キャッシュフローの増加として回収されることが期待されます。
長期の業績・財務状態を調べるのに便利な財務分析ツール3選
銘柄分析をするときに、決算短信や有価証券報告書を全部調べていくのは大変です。各社が提供している財務分析ツールを上手に使って、効率よく銘柄分析するとよいです。 中でも、私が主に使っているのは以下の3つです。- マネックス証券 の銘柄スカウター
- GMOクリック証券
の財務分析ツール
- 会社四季報CD-ROMのスクリーニング機能

三菱ケミカルの財務は健全
4つ目の判断基準は財務の健全さです。
貸借対照表(BS、バランスシート)をみると、企業の保有資産や負債などの内訳がわかります。売上高や利益などのデータに表れない、企業の強みや危険な兆候が貸借対照表に表れます。
売上高や利益も大事ですが、それ以上に貸借対照表のきれいさのほうが重要と私は考えています(同様に、キャッシュフローのきれいさも重要です)。
三菱ケミカルの貸借対照表は以下のようになっています(引用:GMOクリック証券の財務分析ツール)。
三菱ケミカルの自己資本比率は約23%で普通の水準
三菱ケミカルの自己資本比率をみると、約23%です。
自己資本比率の目安として、30%くらいで普通、40%以上あれば優良といわれます。自己資本比率が約23%という三菱ケミカルの財務は普通の水準です。
また、短期的な支払い能力の目安である流動比率(流動資産÷流動負債)は1倍を超えており、問題はありません。
三菱ケミカルは有利子負債がやや多めではありますが、財務は健全とみてよさそうです。
三菱ケミカルの株価は割安な水準
5つ目の判断基準は、株価の割安さです。
三菱ケミカルの株価チャートは以下のようになっています(引用:SBI証券のホームページ)。
米中貿易摩擦や新型コロナ問題により、三菱ケミカルの株価は2018年初の高値から50%以上下落しています。今の三菱ケミカルの株価は割安とみてよいでしょうか?
ここでは、株価の割安さの指標として、以下の3つを使って検討してみました。
- PER(株価収益率)
- PBR(株価純資産倍率)
- 企業価値評価手法による理論株価
PERやPBRは多くの人が使っているので無視できない株価指標ですが、欠点もあります(PER・PBR・ROEの使い方と注意点についてはこちら)。
一方、私が最も重視しているのが、「企業価値評価手法による理論株価」です。
企業価値評価手法では事業性と資産性を総合評価するため、合理的に株価の割安度を測ることができます。
割安株投資をするなら、企業価値評価手法による理論株価がおすすめです(理論株価の考え方と計算方法についてはこちら)。
三菱ケミカルはPERが約18.7倍で、やや割高な水準
最初に、三菱ケミカルのPERの推移を見ると、以下のようになっています(引用:マネックス証券の銘柄スカウター)
三菱ケミカルのPERは2015年以降に低下を続けていました。しかし、新型コロナ問題で急激に純利益が減ってしまったため、PERは急上昇し、現在のPERは約18.7倍となっています。
PERの平均値は15倍くらいが目安といわれますので、現在の三菱ケミカルのPERはやや割高な水準です。
ただし、三菱ケミカルのような景気敏感株の場合、好況期にPERが低く、不況期にPERが高くなる傾向があります(株価以上に純利益が大きく変動するため)。したがって、後から振り返ると、「景気敏感株のPERが高い時はむしろ買い時だった」というケースがよくあります。
PERの高さだけでなく、業績の先行きもよく見て検討するとよいです。
三菱ケミカルのPBRは約0.78倍で、割安な水準
次に、三菱ケミカルのPBRの推移を見ると、以下のようになっています(引用:マネックス証券の銘柄スカウター)
三菱ケミカルのPBRは2018年初に1.5倍を超えていましたが、その後は低下し続け、現在のPBRは約0.78倍です。
PBRは1倍が解散価値(事業を清算したときに残る、帳簿上の価値)といわれ、下値の目安とされています。1倍以下なら株価は割安といわれますが、業績がよい企業であれば1倍以上になるのが普通です。
三菱ケミカルのPBRは割安な水準です。
三菱ケミカルの株価は理論株価(企業価値)に対して割安
割安度の指標として有名なPER、PBRは一面的な評価であり、企業の実態がわかりにくいという弱点があります。
そのため、私が株価の割安さを判断するときは、企業価値評価手法によって求めた理論株価を重視しています。
企業価値(理論株価)を計算する手法はいろいろありますので、自分の考え方に合った手法をとるとよいです。
私の場合は、GMOクリック証券
の財務分析ツールで使われている手法と基本的に同じ考え方であるため、前記ツールを参考値として使っています(GMOクリック証券の財務分析ツールの特徴と使い方についてはこちら)。
理論株価(適正株価)の計算式と使い方の注意点。おすすめは企業価値評価手法
GMOクリック証券の財務分析ツールによると、三菱ケミカルの理論株価は以下のようになっています。
三菱ケミカルは事業価値が高い一方、有形固定資産(土地や建物、設備など)や無形固定資産(のれんなど)が多いため、財産価値(資産の種類で重みづけした場合の保有資産価値)は多くありません。
その結果、事業価値と財産価値の合計から有利子負債を差し引いて求めた、三菱ケミカルの理論株価は1897円となっています。実際の株価646.7円(2020/6/22終値)は理論株価より65%も割安となっています。
理論株価は決算発表が出るごとに変わります。
最新の理論株価を調べるには⇒ GMOクリック証券
株主価値と時価総額の推移
さらに、株主価値と時価総額の推移についても見てみましょう。
株主価値(企業価値)は前記の理論株価に発行済み株式数をかけたものです。また、時価総額は株価に発行済み株式数をかけたものを表します。
したがって、下図は株主価値⇒理論株価、時価総額⇒株価と置き換えて見てください。
三菱ケミカルの株主価値と時価総額の推移は下図のようになっています(引用:GMOクリック証券の財務分析ツール)。
三菱ケミカルの市場価値は18年以降に続落した一方、株主価値は業績の進展とともに増大しています。
その結果、両者の乖離は大きくなっており、2017年以降で株価は最も割安な水準になっています。長期投資の予定なら買い時と判断しても良いかもしれません。
ただし、三菱ケミカルは景気敏感銘柄です。今後さらに景気が悪化した場合、業績低迷により株主価値が減少し、株価もさらに下落する可能性があります。
もし長期投資するなら、一時的な下落はありうると想定したうえで、次の好況期まで数年間持ち続けるつもりで投資する必要があります。
割安株を探すのに便利なスクリーニングツール
企業価値評価手法による理論株価でスクリーニングできるツールは少ないです。その中で、私が主に使っているのは以下の2つです(財務分析ツールの特徴と使い分け方についてはこちら)。- GMOクリック証券
の財務分析ツール
- 会社四季報CD-ROMのスクリーニング機能

三菱ケミカルの配当利回りは高いが、株主優待はなし
6つ目の判断基準は株主還元(配当・株主優待)をする姿勢があることです。
配当や株主優待には賛否両論あり、無いほうが良いという人もいます。しかし、配当や株主優待がある銘柄は、市場がショックに見舞われたときの株価下落率が比較的小さいという良さがあります。
そのため、私は業績などを最優先としたうえで、株主還元姿勢がある銘柄はなおよいと考えています。
三菱ケミカルの配当・株主優待について、詳しく見ていきます。
三菱ケミカルの配当利回りは約3.7%で高い
三菱ケミカルの配当金利回りの推移は以下のようになっています(引用:マネックス証券の銘柄スカウター)。
新型コロナ問題で予想配当金は下がりましたが、株価も下がっているため、配当利回りは約3.7%あります。
配当利回りは平均2%前後ですので、三菱ケミカルは高配当株です。
三菱ケミカルの配当金は増加していたが、景気悪化で減少し始めた
次に、三菱ケミカルの配当金の推移を見ると、以下のようになっています(公式ホームページのデータから作成)。
2019年まで三菱ケミカルの配当金はだんだん増加していました(2010年~2019年で約4倍)。しかし、米中貿易摩擦と新型コロナ問題による景気悪化をうけて、予想配当金は減少に転じています。
現在の予想1株利益に対する予想配当性向は約70%です。
※配当性向:税引後純利益のうち、何%を配当金として支払ったかの指標
業績予想を達成できれば問題ないですが、今後更なる景気悪化が起きれば予想配当金が引き下げられる可能性もあります。
配当目的で投資する際は、今後の業績変化に注意が必要です。
三菱ケミカルの株主優待はない
残念ながら、三菱ケミカルに株主優待はありません。
株主優待を楽しみにしている人にとっては、この点はマイナスです。
三菱ケミカルと競合企業の比較について
三菱ケミカルの競合企業として、旭化成、住友化学、三井化学の業績と各種投資指標を比較してみました。
売上高、営業利益の比較
三菱ケミカル、旭化成、住友化学、三井化学の売上高、営業利益を比較した結果が以下です(引用:マネックス証券の銘柄スカウター)。
4社とも2019年をピークとして業績が悪化しています。三菱ケミカルだけでなく、化学業界はどの会社も苦しそうです。
また、リーマンショック直後(2009年)の業績をみると、三菱ケミカル、住友化学、三井化学は当期純利益が大幅な赤字だった一方、旭化成はわずかに黒字となっています。業績の安定性でみると、旭化成が少し良さそうです。
投資指標の比較
三菱ケミカル、旭化成、住友化学、三井化学の投資指標を比較した結果が以下です(引用:マネックス証券の銘柄スカウター)。
PBRでみると、4社とも割安であり、中でも三菱ケミカル・住友化学が比較的割安です。
一方、三菱ケミカルと住友化学は自己資本比率が比較的低めです。財務の安定性を考慮して三菱ケミカルと住友化学はやや割安になっていると考えられます。
割安さなら三菱ケミカル・住友化学、安定さなら旭化成が良さそうです。
直近決算の状況
三菱ケミカルの四半期業績の推移を見てみましょう(引用:マネックス証券の銘柄スカウター)。
米中貿易摩擦などのため、2019年ごろから三菱ケミカルの業績は徐々に悪化し始めています。さらに、新型コロナ問題で経済に急ブレーキがかかった2020年3月期4Qはとうとう営業赤字に陥ってしまいました。
外出自粛などで需要急減が本格化した2021年3月期1Qは更なる業績悪化が予想されます。
会社予想では、下期に業績が回復する見込みとなっていますが、達成されるかは今後の感染状況次第です。三菱ケミカルに投資する際は、新型コロナ問題と景気の行方に注意する必要があります。
【まとめ】三菱ケミカルの株価は買い時か?私の総合的な投資判断について
三菱ケミカルの投資判断について、下表にまとめました。各項目について、私なりの基準で◎、〇、△、× の4段階で評価してみました。
観点 | 評価 | 備考 |
---|---|---|
業績の成長 | × | 急速な景気悪化のため、減益見通し |
利益率の高さ | △ | 営業利益率は約4.1%でやや低い水準 |
キャッシュフロー | 〇 | 営業キャッシュフローが長期的に成長している |
財務の健全さ | 〇 | 自己資本比率は約23% |
株価の割安さ | 〇 | 割安 |
配当、株主優待 | 〇 | 配当利回りは約3.7%で高い 株主優待はなし |
三菱ケミカルは国内最大の総合化学グループです。同社はこの10年間、買収なども行いながら、業績が大きく成長してきました。
三菱ケミカル株は配当利回りが4%近くあるうえ、株価は割安な水準です。大型・高配当株で長期投資したい方に適した銘柄です。
一方、三菱ケミカルの業績は景気に左右されやすい特徴があります。新型コロナ問題のため、足元の業績は急速に悪化しており、予想以上に業績が悪化した場合は、更なる株価下落もありそうです。
一時的な株価下落は耐えて高配当狙いで長期保有する、または業績の下げ止まりが見えてから投資するのが良さそうです。
銘柄選定の参考になれば幸いです。
三菱ケミカルの株の買い方
最後に、三菱ケミカルの株を少額から、安い手数料で買う方法について解説します。手数料は運用成績を確実に悪化させる要因ですので、できるだけ手数料が安い証券会社を利用しましょう。
主なネット証券の一覧
投資をするなら、対面型証券会社よりもネット証券が良いです。ネット証券は運営コストが安いので、対面型の証券会社より格段に手数料が安いです。
主なネット証券12社とおすすめの用途は以下のようになっています。
会社名 | おすすめの用途 | 当ブログの評価記事 |
---|---|---|
SBI証券 | 何でも | SBI証券のメリット・デメリット、評判・口コミ |
楽天証券 | 投資信託 (ポイント) | 楽天証券のメリット・デメリット、評判・口コミ |
マネックス証券 | 米国株 | マネックス証券のメリット・デメリット、評判・口コミ |
松井証券 | ロボアドバイザー (投信工房) | |
auカブコム証券 | 日本株 | |
GMOクリック証券 | 日本株 (財務分析ツール) | GMOクリック証券のメリット・デメリット、評判・口コミ |
SBIネオモバイル証券 | 日本株 (単元未満株) | SBIネオモバイル証券のメリット・デメリット、評判・口コミ |
ストリーム(株アプリ) | 日本株 (手数料) | ストリーム(STREAM)のメリット・デメリット、評判・口コミ |
LINE証券 | 日本株 (単元未満株) | LINE証券のメリット・デメリット、評判・口コミ |
PayPay証券 (旧:ワンタップバイ) | 米国株 | PayPay証券(旧:ワンタップバイ)のメリット・デメリット、評判・口コミ |
岡三オンライン | 日本株 | |
ライブスター証券 | 日本株 |
- SBIネオモバイル証券:1株から少額投資できて、手数料も格安
- LINE証券
:操作性が良くて、はじめての投資でも使いやすい(1株から少額投資可能)
- ストリーム(STREAM)
:株式の取引手数料が無料(従来型の委託手数料について)
- SBI証券
:最大手のネット証券でオールマイティーに便利
格安な手数料で、1株から少額投資したいならSBIネオモバイル証券
日本株の通常の取引単位は100株(1単元)です。三菱ケミカルの株価は646.7円(2020/6/23終値)ですので、通常は約7万円くらいの資金が無いと購入できません。大金を一度に投資すると、失敗したときのダメージが大きくなりますし、そもそも投資資金が豊富でないと買えないという問題があります。
少額からリスク控えめに投資したいなら、SBIネオモバイル証券の単元未満株制度を使うとよいです。なぜなら、格安な月額手数料で、1株から何度でも売買できて便利だからです(単元未満株のメリット・デメリットはこちら)。
SBIネオモバイル証券は2019年4月に営業開始した新興ネット証券ですが、ネット証券最大手のSBI証券とCCC(TSUTAYAやTポイントの運営会社)の合弁会社なので、信頼感もあります(SBIネオモバイル証券のメリット・デメリットはこちら)。
はじめての投資で使いやすさを重視したいならLINE証券
LINE証券は、コミュニケーションアプリで国内最大手のLINEが2019年にスタートした、新しいネット証券です。LINE証券では1株から少額ずつ投資できるうえ、日中取引のスプレッド(実質的な手数料)は0.2~0.5%で安いです(昼休み・夜間は1.0%)。
※LINE証券の手数料について、詳しくはこちら
LINE証券はアプリ開発の大手企業が運営しているだけあって、操作性が良く、使いやすいです。単元未満株は取扱銘柄が限定されているというデメリットがありますが、有名な大企業の多くは投資可能です(単元株=100株単位ならほとんどの銘柄を売買できます)。
はじめて投資する方で、使いやすさを重視するならLINE証券が適しています。
株式の取引手数料を無料にしたいならストリーム(STREAM)
株アプリ「ストリーム(STREAM)」は2018年にスタートした、新しいネット証券です。SBI証券や楽天証券のような知名度はありませんが、株式の取引手数料がゼロ円という他にはない特長を持っています(ストリームのメリット・デメリットはこちら)。
ストリーム(STREAM)は新興ネット証券ですが、KDDIや大和証券などの大企業も出資している会社が運営していますので、ある程度の信頼感はあると考えています。
最大手のネット証券でオールマイティーに便利なのはSBI証券
株取引をするなら、信用ある大手がいいという場合は、SBI証券がおすすめです。SBI証券は国内株式個人取引シェアNo.1であり、最初に開いた口座がSBI証券という方は多いです。
SBI証券の手数料は無料ではないですが、他証券と比較しても安い水準です。また、SBI証券は夜間取引やIPO(新規公開株)など、取り扱う商品・サービスが豊富なので、オールマイティーに使いやすいのがメリットです(SBI証券のメリット・デメリットはこちら)。
アンケート:株価分析を希望する銘柄があれば、教えてください
もし、株価分析を希望する銘柄があれば、下記のアンケートで投票いただけるとうれしいです。
分析記事の対象銘柄選びの参考にさせていただきます(過去の株価分析記事はこちら)。
投票の仕方:
- 以下の銘柄の中で、株価分析を希望する銘柄に投票してください。選択肢にない銘柄をご希望であれば、自分で追加することも可能です。
- 書き込む場合は銘柄コードではなく、日本株の銘柄名でご入力ください。
- 本アンケートは日本株限定でお願いします。
- 書き込む場合は、日本株の銘柄名のみを入力してください。もし、それ以外の不適切な内容が書き込まれた場合は削除することもありますので、ご了承願います。
- 銘柄数が多くなりすぎた場合は、サイト管理者が整理することがありますので、あらかじめご了承ください
- できるだけご希望に沿えるように記事を作成していきたいと思いますが、余暇を使って記事を作成している関係上、すべてのご希望にお応えできるとは限りません。あらかじめご了承いただけますよう、よろしくお願いします。