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【2021】連続増配株ランキングのベスト10(日本株)。配当性向が低くて、業績がよい銘柄に注目

定期的に収入が得られるという安心感などから、高配当株は個人投資家に人気があります。

投資 まなぶ
投資 まなぶ

以前、高配当株に投資したら、業績悪化による減配で株価が急落してしまい、結局大損したことがあります。長期保有に適した高配当株はどうやって選べばよいですか?

路井 なびお
路井 なびお

高配当株投資で失敗したくなければ、連続増配企業に投資するのもひとつの手です。

連続増配株は配当の原資である利益が成長している銘柄が多いので、長い目でみて株価が下落しにくく、配当利回りも徐々に上昇することが多いです。

連続増配株の現在の配当利回りはやや低い場合が多いですが、長期保有するにつれて利回りがじわじわと上がっていくのがメリットです。じっくりと長期投資したい人には連続増配株がおすすめです。

本記事では、配当性向が低くて増配余地が大きい、連続増配株(日本株)ランキングのベスト10について紹介します。

本記事は、自分の銘柄調査の一環として行ったものです。私なりの投資判断が含まれていますが、投資を推奨するものではありません。

投資をする際は、最新の情報を調べたうえで、自己責任で投資判断をお願いします。

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路井 なびお
路井 なびお

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連続増配企業ランキングの判断基準

本記事のランキングの判断基準は以下の2つです。

  • 連続増配年数
  • 配当性向

連続増配株ランキングなので、第1に重視したのは連続増配年数です。

一方で、配当金の原資は企業が稼ぐ利益です。利益に対して配当金が多すぎる銘柄は配当余力が小さいため、減配・無配(配当金が減ったり、なくなったりすること)に陥る可能性があります。

無理なく増配を続けられる銘柄を探すには、配当性向(純利益に対する配当金の割合)に注目するとよいです。配当性向が低い銘柄は増配余力が大きいため、安心して長期投資できます。

本記事では、連続増配年数が多くて、配当性向が高すぎない(50%未満)10銘柄を紹介します。

連続増配銘柄ランキングの一覧

最初に、連続増配株ランキングの一覧を載せます。

それぞれの銘柄について、以下で簡単に解説します。

1位.【4452】花王

連続増配株ランキング1位は【4452】花王です。花王といえば、洗剤やシャンプーなどでおなじみの日用品メーカーです。

花王は業績が緩やかに成長していて、財務体質は良好です。また、花王のような日用品ビジネスは不況時でも需要が減りにくいので、業績が比較的安定している点が魅力的です。

花王の連続増配年数は、なんと日本株でダントツ1位の30年です!平成初期からバブル崩壊後の不況を乗り越えて増配を続けてきたというのは驚異的としか言いようがありません。

花王の株価の推移は以下のようになっています(引用:SBI証券のホームページ)。

花王の株価チャート

花王の株価チャート

最近の花王の株価は一進一退ですが、5年前の株価に比べたら約1.3倍になっています。2020年3月のコロナショックで一時急落しましたが、大きな下落にはなっていません。ディフェンシブ株としての特徴が際立っています。

花王の各種投資指標は以下のとおりです。

  • 予想PER:28倍
  • 実績PBR:4.3倍
  • 予想配当利回り:1.8%
  • 実績配当性向:42.4%

花王の配当性向は高くないので、今後の増配にも期待が持てます

一方、花王は優良銘柄で人気があるため、常に株価が割高です。投資タイミングが難しいですが、コロナショックのように一時的に株安になったときを狙うとよさそうです。

花王は長期投資に適した、優良・連続増配株です。

2位.【8566】リコーリース

連続増配株ランキング2位は【8566】リコーリースです。

リコーリースは事務機大手のリコーの子会社で、リース大手の一角です。リース・割賦事業のほか、金融サービス(ファイナンス・ローン、集金代行、カードサービス)も行っています。

リコーリースは事務機器や光学機器などのリコーグループ製品の取扱が多く、堅実経営で知られています。その業績はリーマンショック後にやや悪化しましたが、その後の景気回復に伴って、緩やかに増益を続けてきました

2021年3月期は新型コロナ問題により新規リース契約が減少し、小幅に減益の見通しとなっています。とはいえ、他の一部業界に比べれば、減益幅は軽度です。

リコーリースの株価の推移は以下のようになっています(引用:SBI証券のホームページ)。

リコーリースの株価チャート

リコーリースの株価チャート

リコーリースの株価は5年前から上下を繰り返すレンジ相場となってきました。しかし、2020年3月のコロナショックで大幅下落した後、回復できていません。

一方、リコーリースは25期連続増配であり、今期の配当は5年前の1.7倍の予定です。配当利回りが着実に増加しているというのはうれしいですね。

リコーリースの各種投資指標は以下のようになっています。

  • 予想PER:8.3倍
  • 実績PBR:0.51倍
  • 予想配当利回り:3.1%
  • 実績配当性向:23.5%

リコーリースは連続増配銘柄でありながら、配当利回りも比較的高めな点が魅力的です。また、リース事業は長期契約が前提となっているので、業績が比較的安定しているのもよい点です。

リコーリースは長期投資するのに魅力的な銘柄です。

3位.【7466】SPK

連続増配株ランキング3位は【7466】SPKです。

SPKは自動車用の補修部品、車検部品の国内外卸大手です。自動車整備・補修のアフターマーケットでは大きなシェアを持っています。

SPKは卸売業なので利益率はあまり高くないです。しかし、リーマンショック直後でも営業利益は半減程度、新型コロナ問題が発生した2021年3月期も3割減程度で収まる見込みであり、比較的不況耐性があります。

また、SPKは22期連続増配です。また、自己資本比率が約69%で高く、財務体質が良いのも魅力的です。

SPKの株価の推移は以下のようになっています(引用:SBI証券のホームページ)。

SPKの株価チャート

SPKの株価チャート

景気変動に伴って株価は大きく変動していますが、長い目でみると上昇傾向となっています。SPKの各種投資指標は以下のようになっています。

  • 予想PER:12.3倍
  • 実績PBR:0.71倍
  • 予想配当利回り:2.9%
  • 実績配当性向:23.3%

SPKの株価は業績・財務の良好さに比べて、割安になっています。今後の業績次第では一時的に下がる場面もあるかもしれませんが、長期的に見れば安心して投資できる連続増配株です。

詳しい銘柄分析について、知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
SPKの株価は買い時?22期連続増配が魅力の好業績・好財務銘柄

4位.【4967】小林製薬

連続増配株ランキング4位は【4967】小林製薬です。

小林製薬は熱さまシートや消臭元などの医薬品・日用品のメーカーです。商品は多岐にわたるので、知らないうちに使っている方も多いと思います。

小林製薬は21期連続増配であるうえ、業績が景気に左右されにくいディフェンシブ銘柄として人気があります。

小林製薬の株価の推移は以下のようになっています(引用:SBI証券のホームページ)。

小林製薬の株価チャート

小林製薬の株価チャート

小林製薬の株価は2018年以降に変動が大きくなっていますが、長い目で見ると株価は緩やかに上昇していることがわかります。小林製薬の各種投資指標は以下のようになっています。

  • 予想PER:52倍
  • 実績PBR:5.5倍
  • 予想配当利回り:0.6%
  • 実績配当性向:29.9%

小林製薬の株価は常に割高感があり、バリュー投資では手を出しづらい銘柄です。〇〇ショックなどで株価が一時的に急落した場面を狙うのがよさそうな優良・連続増配株です。

詳しい銘柄分析について、知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
小林製薬の株価はどうなる?配当利回りと株主優待は?連続増配と高利益率が魅力

4位.【8593】三菱UFJリース

連続増配株ランキング4位は【8593】三菱UFJリースです。

三菱UFJリースは三菱グループの一角でリース業界大手の一角であり、21期連続増配となっています。

三菱UFJリースの株価の推移は以下のようになっています(引用:SBI証券のホームページ)。

三菱UFJリースの株価チャート

三菱UFJリースの株価チャート

三菱UFJリースの株価は2020年3月のコロナショックで大きく下落しましたが、5年前と比べてあまり変わらない水準となっています。一方、配当金は増加していますので、各種投資指標は以下のように良好です。

  • 予想PER:8.5倍
  • 実績PBR:0.54倍
  • 予想配当利回り:5.37%
  • 実績配当性向:31.5%

すでに高配当利回りであるにも関わらず、株価はやや割安で配当性向も低いのが良い点です。

リーマンショック以降、三菱UFJリースの業績は徐々に拡大してきました。2021年3月期は新型コロナ問題で航空機リース事業が大不振に陥りましたが、太陽光発電・不動産事業などで健闘し、純利益は3割減程度の見込みとなっています(今期も増配の予定)。

リース事業では急激な成長は期待しにくいため、キャピタルゲイン(値上がり益)はあまり期待できません。一方、三菱UFJリースは配当利回りが高く、今後も増配が期待できます。

三菱UFJリースは長期投資を前提としたインカムゲイン(配当金などの定期収入)投資に適した銘柄と考えておくとよいです。

6位.【9058】トランコム

連続増配株ランキング6位は【9058】トランコムです。

トランコムは物流センターの一括受託業務や、空車・貨物情報のマッチング業務を行っている会社です。一般的な知名度は高くないですが、長年成長が続いていて、19期連続増配の優良企業です。

トランコムの株価の推移は以下のようになっています(引用:SBI証券のホームページ)。

トランコムの株価チャート

トランコムの株価チャート

トランコムの株価は2020年3月のコロナショックで大きく下落しましたが、小幅に増益見通しとなったことからコロナ前の水準に回復しています。トランコムの各種投資指標は以下のようになっています。

  • 予想PER:15.9倍
  • 実績PBR:2.1倍
  • 予想配当利回り:1.3%
  • 実績配当性向:20.7%

トランコムは成長企業でありながら、株価は割高ではないことが魅力的です。配当利回りはやや低いですが、今後も増配が期待できそうなので、長期投資に適しています。

詳しい銘柄分析について、知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
トランコムの株価は買い時?配当利回りや株主優待は?18期連続増配の優良銘柄

6位.【9436】沖縄セルラー電話

連続増配株ランキング6位は【9436】沖縄セルラー電話です。

沖縄セルラー電話はKDDI傘下の総合通信会社で、沖縄における携帯電話シェア5割を誇る企業です。

沖縄セルラー電話の株価の推移は以下のようになっています(引用:SBI証券のホームページ)。

沖縄セルラー電話の株価チャート

沖縄セルラー電話の株価チャート

2020年3月のコロナショックで沖縄セルラー電話の株価は急落しました。しかし、業績に与える影響は小さかったため、株価はコロナ前を少し超える水準まで回復しています。

沖縄セルラー電話は19期連続増配です。その結果、配当利回りなどの指標は、以下のように比較的割安、かつ高配当利回りになっています。

  • 予想PER:12.2倍
  • 実績PBR:1.4倍
  • 予想配当利回り:3.5%
  • 実績配当性向:40.1%

一方、携帯通信事業は国(総務省)からの値下げ圧力を強く受けています。今後の沖縄セルラー電話の業績は通信料金がどうなるか次第です。

とはいえ、今後も通信需要の拡大は続くと考えると、沖縄セルラー電話は長期保有に適した高配当・連続増配株と考えています。

また、沖縄セルラー電話もKDDIと同じく、株主優待でカタログギフトをもらえるというメリットもあります。

8位.【9433】KDDI

連続増配株ランキング8位は【9433】KDDIです。

KDDIはauブランドで有名な大手通信会社です。携帯電話事業は毎月安定的に収入が見込めることと、電波の規制があるため、寡占市場であるという強みがあります。

そのため、リーマンショックの後でも売上高・営業利益はほとんど減らなかったという、安定したビジネスモデルが魅力的です。

KDDIの株価の推移は以下のようになっています(引用:SBI証券のホームページ)。

KDDIの株価チャート

KDDIの株価チャート

KDDIの株価は2018年10月、2020年9月に国から通信料金値下げの介入を受けて急落しました。一方、KDDIの配当金は18期連続増配となっており、配当利回りは徐々に上昇しています。

その結果、KDDIの株価指標は以下のようになっています。

  • 予想PER:10.6倍
  • 実績PBR:1.5倍
  • 予想配当利回り:4.1%
  • 実績配当性向:41.7%

KDDIは高配当利回りでありながら、その株価は比較的割安な水準となっています。

今後のKDDIの業績は通信料引き下げの影響がどこまで表れるか次第です。

しかし、携帯電話事業の寡占性を考えると大幅な業績悪化は考えにくいです。また、KDDIもコスト削減で対応してくると思いますので、今後も安定した高配当が見込めるのではないかと考えています。

また、KDDIは株主優待でカタログギフトをもらえることでも人気です。KDDIは配当・株主優待目的で長期保有するのに適した、高配当・連続増配株と考えています。

詳しい銘柄分析について、知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
高配当利回りと株主優待で人気のKDDIの株価はどうなる?業績や割安度など検討してみました

8位.【8425】みずほリース

連続増配株ランキング8位は【8425】みずほリースです。

みずほリースは旧興銀系のリース会社で、堅実な財務管理で定評があります。みずほリースは18年連続増配です。

みずほリースの株価の推移は以下のようになっています(引用:SBI証券のホームページ)。

みずほリースの株価チャート

みずほリースの株価チャート

みずほリースの株価は2020年3月のコロナショックで大きく下落しました。しかし、営業利益は2割減程度にとどまる見込みのため、株価はやや回復しています。

一方、みずほリースの株価指標をみると、以下のようにやや割安感があります。

  • 予想PER:8.0倍
  • 実績PBR:0.75倍
  • 予想配当利回り:2.8%
  • 実績配当性向:22.7%

みずほリースは配当利回りが比較的高めなうえ、配当性向は低いので、まだ増配余地があります。みずほリースは長期投資に適した銘柄です。

8位.【9989】サンドラッグ

連続増配株ランキング8位は【9989】サンドラッグです。

サンドラッグは東京西部を地盤とするドラッグストア大手で、全国に店舗があります。ローコスト経営で知られていて、長年業績成長が続いています。

サンドラッグの株価の推移は以下のようになっています(引用:SBI証券のホームページ)。

サンドラッグの株価チャート

サンドラッグの株価チャート

サンドラッグの株価は2018年以降に大きく下落していましたが、業績の回復とともに持ち直してきています。2020年3月のコロナショックでやや下落しましたが、今期も増益となる見込みであるため、株価は上昇基調となっています。

サンドラッグの各種投資指標は以下のようになっており、18期連続増配です。

  • 予想PER:19.4倍
  • 実績PBR:2.6倍
  • 予想配当利回り:1.6%
  • 実績配当性向:33.6%

サンドラッグの配当利回りは平均をやや下回るくらいですが、配当性向が低く、増配の余地が大きいです。

今後の業績成長と配当成長を期待でき、長期投資に適した銘柄です。

詳しい銘柄分析について、知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
サンドラッグの株価は買い時?配当利回りや株主優待は?17期連続増配の優良銘柄

まとめ

本記事では配当性向が低くて増配余地が大きい、連続増配株ランキングのベスト10について紹介しました。

最後にもう一度、ランキングを載せます。

連続増配株は業績が良い銘柄が多いです。配当金の原資である利益が成長している銘柄は減配や無配になりにくいので、安心して長期投資できますね。

連続増配株の配当利回りはそれほど高くない場合が多いです。しかし、業績成長に伴って配当利回り向上だけでなく、キャピタルゲイン(値上がり益)が得られることもありますので、気長に長期投資することをおすすめします

本記事が連続増配株選びの参考になれば幸いです。

※本記事は、自分の銘柄調査の一環として行ったものです。私なりの投資判断が含まれていますが、投資を推奨するものではありません。投資をする際は、最新の情報を調べたうえで、自己責任で投資判断をお願いします。

上記の連続増配株の買い方

最後に、本ランキングで紹介した銘柄について、少額から、安い手数料で買う方法について解説します。手数料は運用成績を確実に悪化させる要因ですので、できるだけ手数料が安い証券会社を利用しましょう。

主なネット証券の一覧

投資をするなら、対面型証券会社よりもネット証券が良いです。ネット証券は運営コストが安いので、対面型の証券会社より格段に手数料が安いです。

主なネット証券12社とおすすめの用途は以下のようになっています。

会社名おすすめの用途当ブログの評価記事
SBI証券何でもSBI証券のメリット・デメリット、評判・口コミ
楽天証券投資信託
ポイント
楽天証券のメリット・デメリット、評判・口コミ
マネックス証券米国株マネックス証券のメリット・デメリット、評判・口コミ
松井証券ロボアドバイザー
投信工房
auカブコム証券日本株
GMOクリック証券日本株
財務分析ツール
GMOクリック証券のメリット・デメリット、評判・口コミ
SBIネオモバイル証券日本株
単元未満株
SBIネオモバイル証券のメリット・デメリット、評判・口コミ
ストリーム(株アプリ)日本株
手数料
ストリーム(STREAM)のメリット・デメリット、評判・口コミ
LINE証券日本株
単元未満株
LINE証券のメリット・デメリット、評判・口コミ
PayPay証券
(旧:ワンタップバイ)
米国株PayPay証券(旧:ワンタップバイ)のメリット・デメリット、評判・口コミ
岡三オンライン日本株
ライブスター証券日本株

以下では、日本株投資で特におすすめな証券会社として、以下の4つを紹介します。
  • SBIネオモバイル証券:1株から少額投資できて、手数料も格安
  • LINE証券:操作性が良くて、はじめての投資でも使いやすい(1株から少額投資可能)
  • ストリーム(STREAM):株式の取引手数料が無料(従来型の委託手数料について)
  • SBI証券:最大手のネット証券でオールマイティーに便利

格安な手数料で、1株から少額投資したいならSBIネオモバイル証券

日本株の通常の取引単位は100株(1単元)です。たとえば、本ランキングで紹介したKDDIの株価は2951円(2020/12/15終値)ですので、通常は約30万円くらいの資金が無いと購入できません。大金を一度に投資すると、失敗したときのダメージが大きくなりますし、そもそも投資資金が豊富でないと買えないという問題があります。

少額からリスク控えめに投資したいなら、SBIネオモバイル証券の単元未満株制度を使うとよいです。なぜなら、格安な月額手数料で、1株から何度でも売買できて便利だからです(単元未満株のメリット・デメリットはこちら)。

SBIネオモバイル証券は2019年4月に営業開始した新興ネット証券ですが、ネット証券最大手のSBI証券とCCC(TSUTAYAやTポイントの運営会社)の合弁会社なので、信頼感もありますSBIネオモバイル証券のメリット・デメリットはこちら)。


はじめての投資で使いやすさを重視したいならLINE証券

LINE証券は、コミュニケーションアプリで国内最大手のLINEが2019年にスタートした、新しいネット証券です。LINE証券では1株から少額ずつ投資できるうえ、日中取引のスプレッド(実質的な手数料)は0.2~0.5%で安いです(昼休み・夜間は1.0%)。
LINE証券の手数料について、詳しくはこちら

LINE証券はアプリ開発の大手企業が運営しているだけあって、操作性が良く、使いやすいです。単元未満株は取扱銘柄が限定されているというデメリットがありますが、有名な大企業の多くは投資可能です(単元株=100株単位ならほとんどの銘柄を売買できます)。

はじめて投資する方で、使いやすさを重視するならLINE証券が適しています。

LINE証券

株式の取引手数料を無料にしたいならストリーム(STREAM)

株アプリ「ストリーム(STREAM)」は2018年にスタートした、新しいネット証券です。SBI証券や楽天証券のような知名度はありませんが、株式の取引手数料がゼロ円という他にはない特長を持っています(ストリームのメリット・デメリットはこちら)。

ストリーム(STREAM)は新興ネット証券ですが、KDDIや大和証券などの大企業も出資している会社が運営していますので、ある程度の信頼感はあると考えています。

スマートプラス『STREAM』開設プロモーション

最大手のネット証券でオールマイティーに便利なのはSBI証券

株取引をするなら、信用ある大手がいいという場合は、SBI証券がおすすめです。SBI証券は国内株式個人取引シェアNo.1であり、最初に開いた口座がSBI証券という方は多いです。

SBI証券の手数料は無料ではないですが、他証券と比較しても安い水準です。また、SBI証券は夜間取引やIPO(新規公開株)など、取り扱う商品・サービスが豊富なので、オールマイティーに使いやすいのがメリットです(SBI証券のメリット・デメリットはこちら)。

SBI証券[旧イー・トレード証券]

補足1.連続増配株のスクリーニング方法(調べ方)

連続増配年数でスクリーニングできるツールはあまりなく、以下の3つの方法を使うと良いです。

マネックス証券の10年スクリーニング

マネックス証券 の10年スクリーニングを使えば、連続増配年数でスクリーニングすることができます。

マネックス証券の10年スクリーニング

出典:マネックス証券の10年スクリーニング

ただし、名前からわかるように、データは10年を対象としています。そのため、検索条件は最長でも「5期以上」となっています。

本ランキングで紹介したような銘柄(20年前後増配を続けている銘柄)を効率よく探すのにはあまり向いていません。

配当金チェッカー

1990年以降の連続増配年数を銘柄ごとに集計してくれているのが、「配当金チェッカー」というサイトです。

リンク先を開くと、以下のような画面が出てきて、連続増配株を簡単に調べることができます。

配当金チェッカー

出典:配当金チェッカー

ただし、現在、更新を停止しているようであり、最新の情報ではないみたいです。また、リコーリースや小林製薬などが出てこないので、全銘柄を調べられるようではなさそうです。

投資雑誌の特集欄で探す

ダイヤモンドザイなどの投資雑誌では、高配当株などの特集が組まれることがよくあります。その一部として連続増配株ランキングが掲載されることがあります。

最新の情報をチェックしたい方は、投資雑誌を探してみるとよいです。

補足2.連続増配株のETF・投資信託はある?

個別株投資が不安な方は、ETFや投資信託を検討してみると良いです。たくさんの連続増配株にまとめて投資できますし、自動的にポートフォリオの見直しなども行ってくれますので便利です。

日本、アメリカの連続増配株に投資できるETF・投資信託として、たとえば以下があります。

それぞれの特徴について、簡単に解説します。

One ETF 高配当日本株(1494)

One ETF 高配当日本株はS&P/JPX 配当貴族指数に連動するETFであり、10年以上連続増配の日本株に投資しています。

信託報酬は0.308%以内となっていますので、比較的低コストに運用可能です。

One ETF 高配当日本株(1494)の株価チャートは以下のようになっています。

One ETF 高配当日本株の株価チャート

One ETF 高配当日本株の株価チャート

2017年の設定以来、長い目でみて下落基調となっています(実際には分配金もありますので、もう少しリターンはよいです)。

なぜこうなっているかというと、以下の組入上位10銘柄をみればわかるように、景気敏感株が多く含まれているからです。

2018年以降、米中貿易摩擦や新型コロナ問題などで景気敏感銘柄に逆風が吹いていることが多かったです。

そのため、景気敏感株を多く含むOne ETF 高配当日本株の運用成績もあまり良くないものになってしまいました。

これは時期的な問題ですので、逆に景気が良い時期は株価が上がりやすいともいえます。とはいえ、連続増配株に投資したい方は安定的な運用をしたい方が多いでしょうから、株価の変動が大きいのはデメリットだと思います。

One ETF 高配当日本株(1494)は景気敏感株が多く含まれているということを理解したうえで、投資を検討すると良いです。

日本連続増配成長株オープン

日本連続増配成長株オープンは岡三アセットマネジメントが運営する投資信託です。

一定の期間にわたり増配を続けている日本株に投資しており、基準価額は以下のようになっています(引用:SBI証券のホームページ)

日本連続増配成長株オープン

日本連続増配成長株オープンの基準価額

こちらの投資信託は2016年の設定来、長い目でみて上昇傾向であることがわかります。

日本連続増配成長株オープンの組入上位銘柄は以下のようになっています。

日本連続増配成長株オープンの組入上位20銘柄

日本連続増配成長株オープンの組入上位20銘柄(2020/11/30)

こちらは景気敏感株だけでなく、ディフェンシブ株も多く組入れられており、景気変動に左右されにくいポートフォリオになっている点が魅力です。

一方、日本連続増配成長株オープンの信託報酬は年率1.584%(税込)もかかります。

アクティブ型投資信託の中では一般的な水準ですが、インデックス型投資信託と比べるとかなり高く感じます。

日本連続増配成長株オープンはコストが高い点を理解したうえで、投資を検討すると良いです。

バンガード・米国増配株式ETF(VIG)

バンガード・米国増配株式ETF(ティッカーコード:VIG)は、10年以上連続増配の米国株に投資する米国ETFです。

VIGは経費率(信託報酬に相当)が年率0.06%で格安なのが魅力です。

また、VIGの長期パフォーマンスは以下のようになっています。

コロナショックなどで大きく下がった時期もありますが、長い目で見て右肩上がりであることがわかります。

米国企業は何十年も安定的に増配を続ける企業が多く、VIGにはディフェンシブな銘柄が多く含まれています。また、大型銘柄でも利益成長率が大きい銘柄が多く、株価も上昇しやすいため、VIGの長期的なパフォーマンスが良くなっています。

VIGは米国ETFであるため、為替の手間などがあります。日本のETFより敷居が高い点はデメリットですが、経費率やパフォーマンスの優秀さなどの点ではVIGのほうが良いです。

連続増配株で本格的に資産運用したいなら、VIGを選ぶとよいです。

アンケート:株価分析を希望する銘柄があれば、教えてください

もし、株価分析を希望する銘柄があれば、下記のアンケートで投票いただけるとうれしいです。

分析記事の対象銘柄選びの参考にさせていただきます(過去の株価分析記事はこちら)。

投票の仕方:

  • 以下の銘柄の中で、株価分析を希望する銘柄に投票してください。選択肢にない銘柄をご希望であれば、自分で追加することも可能です。
  • 書き込む場合は銘柄コードではなく、日本株の銘柄名でご入力ください。
  • 本アンケートは日本株限定でお願いします。
株価分析を希望する銘柄はありますか?
  • 新しく回答を追加する
備考:
  • 書き込む場合は、日本株の銘柄名のみを入力してください。もし、それ以外の不適切な内容が書き込まれた場合は削除することもありますので、ご了承願います。
  • 銘柄数が多くなりすぎた場合は、サイト管理者が整理することがありますので、あらかじめご了承ください
  • できるだけご希望に沿えるように記事を作成していきたいと思いますが、余暇を使って記事を作成している関係上、すべてのご希望にお応えできるとは限りません。あらかじめご了承いただけますよう、よろしくお願いします。
路井なびお

自称「優良銘柄選びのソムリエ」。長期投資ブログ「ロイナビ(Long term investment Navi)」の管理人。

長期・積立・分散投資を基本として、インデックス投資と個別株(日米株)投資を実践しています。

優良なバリュー株や低コストなインデックス投信について調査・分析するほか、私が用いている分析方法や便利なツールなどについても紹介しています。

ツイッターもやっていますので、よければフォローお願いします。

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